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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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見とくべき場所 アウシュビッツ収容所 ~後編 もうひとつの収容所へ~

現在コソボの首都、プリシュティナにいます。
タンデムのパートナーがいないまま、ひとりでタンデムに乗って2週間ほど旅してて、
この町で誰か旅行者に会うかなと思ったものの、ぜんぜん旅行者いません。冬到来。山岳地帯極寒乙w

ってなわけで、こっからまたひとりで山越えして暖かいアドリア海を目指します。





※この記事には刺激の強い写真、個人的な意見が書かれています。
 不快に思う可能性のある方は読まないでください。


アウシュビッツ収容所は、3kmほど離れた場所にあるビルケナウ収容所とセットで
「アウシュビッツ・ビルケナウ収容所」という世界遺産に登録されている。


アウシュビッツを見学した翌朝自転車で出発し、ビルケナウ収容所に寄ることに。



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アウシュビッツ収容所のあるオフィシエンチムの町のホステルは快適。
オシャレで落ち着いたな内装、早いインターネット、おしゃべり好きで料理が下手な残念ガール有で10ユーロ。



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農園や牧場が広がるのどかな風景の中にある、ビルケナウ収容所正面。
ヨーロッパ全土から電車に押し込まれ連行された人々はこの門をくぐる。



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残っている建物は当時の1割程度ながら、アウシュビッツ収容所の数倍にもなる規模。



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窓もない粗末な車両に立った状態でぎゅうぎゅうに押し込まれ、食料も与えられず一週間以上もかかることもあった。



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現存している木造の収容棟。



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中には3段の棚のようなベッドがあり、1段に5~6人がぎゅうぎゅう詰めになって収容されていた。



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レンガ造りの収容棟はドイツが敗戦した時、兵士が残酷な収容所の実態を隠蔽するために爆破・破壊されている。



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正面の門からまっすぐ入ったビルケナウ収容所の奥、電車の最終到着地点。

ヨーロッパ各地から送られてきた人たちはここで下ろされ、「選別」を受ける。



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労働に耐えうると「選別」された者は収容所へ送られ、
労働に耐えれないと「選別」された老人や女性、子供はこちらに送られた。

建物はドイツ兵に破壊され残っていないものの、内部の様子は今も見て取れる。

階段を降りた部屋は脱衣部屋。
消毒するという名目で服を脱ぎ、次の部屋で裸になり戸が閉まると殺人ガスが送り込まれる。



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ガス室の奥は焼却場。
焼却場を出たところの池に灰などが捨てられていた。

これら一連の殺人を流れ作業のように、いかに効率よく殺人・処理していくかということだけを考えた、「殺人工場」。



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数百万人の命がここで失われ、各地の収容所から生きて出ることができた人は全体の1割。
もし自分だったら生きて出ることはできなかったんじゃないかと考えてしまう。

それとは逆に、
もし自分がドイツ兵で連行した人々を殺す側の立場だったら・・。

これは戦時下の話。
捕虜を不当に扱うことは禁じられているとしても、
虐殺に携わっていたドイツ兵も人の子で、上官の命令に従っていたに過ぎない。
その命令自体に狂気はあっても、戦争に慣れ、従うことに慣れ「殺人」を作業的にこなしていった人々を責めることはできるだろうか。

悪い歴史を繰り返さないため、保存されているこのような収容所。
しかし、ぼくが世界で一番好きな場所チベットの現状はまさにこれと同じではないのか。
そんなことを考えだすと頭の中にわだかまりがぐるぐる回りだす。



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何にしても、
戦争が国際法に則った権利として認められていて、
世界中に民族問題は山積みで紛争は毎年のように頻発している現在。
ぼくたちの子孫の時代になって、21世紀は平和な時代だった言われることは決してないのだろう。



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見とくべき場所 アウシュビッツ収容所 ~前編~


 ※このエントリーは予約投稿でアップされています。
  現在10月26日、セルビアのベオグラードの深夜2時!!書き溜めるっちゃよー!!

チェコのプラハからだいーぶ遠回りしてやってきた、アウシュビッツ収容所。
ヨーロッパを回る旅ならやっぱり訪れとくべき場所でしょう。

ちょうど旅の前からヨーロッパ近代史についていろいろ知る機会があって、
その中で何度も出てきたドイツ、そしてここアウシュビッツ収容所。

来て見て楽しくなるような観光場所ではないけど、ヨーロッパの中でも興味のある場所のひとつやった。


※この先は刺激の強い写真があります。
 できるだけ淡々と書いてはいますが、不快に感じる意見があるかもしれません。
 不快に感じる恐れのある人はご覧にならないでください。



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アウシュビッツ収容所の入り口。
当時ここに連行された人々もここから入場した。

門に掲げられているARBEIT MACHT FREIは、働けば自由になるの意味。

これを作らされていた溶接職人がせめてもの反抗の意を込め、「B」を反対に溶接してあるのは有名な話。



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何重もの有刺鉄線には高圧電流が流されていた。



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敷地内にいくつも並ぶ収容棟。

不謹慎を覚悟で言うと、こういったところにも遊び心のあるデザインがあったのは意外やった点。



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もともとあったZELAZNA通りに訂正線が引かれその上にEisenというドイツ名に変えられてる。

ちなみにアウシュビッツ収容所のある場所はポーランドのビルケナウという町で、
それをナチスドイツが攻撃・占領した時、アウシュビッツという名前に変えられた。



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ヨーロッパ各地から連行した人たちの出自の詳細をまとめ、顔写真とともにファイリングしていた。
これまた不謹慎かも知らんけど、ドイツ人の生真面目さが垣間見える。


但し、収容所は労働力になると選別された人が収容されていた場所なのであって、
労働力にならないと除外された人たちはそのままガス室に送られて処刑され、ファイリングされることすらなかった。



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髪を刈られた女性の収容者。



写真7
ユダヤ人は別の場所に移り住むだけとだまされ、人によっては架空の土地を購入するために全財産を払い連行されてきた人も。
革のトランクに家財道具を詰め込み、夢を抱いてやって来たと思うと、とてもやりきれない。



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没収されたメガネの山。



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刈り取られた女性の髪。
ナチスドイツはこれでじゅうたんを作って売っていた。



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人々を効率的に殺害するために用いられたガス、チクロンB。



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懲罰房



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意外な事に医務室もあった。

しかし説明を読んでみると、治療と称して人体実験として注射され殺された場所でもあるとのこと。



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アウシュビッツ収容所の一番奥の棟はほかと変わらないように見えて、
各窓に目隠しがされていた。



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死の壁と呼ばれる、銃殺場。



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窓にされていた目隠しはこれを見せないため。



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当時の収容棟はさまざまな資料の展示場として使われている。

そんな中、通路に何気なくあったこれは、収容されていた誰かが脱走するために掘った穴。



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こんな簡素なものでも人を殺すことができる。



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見学コースの最後にあった、黒く煤けたレンガの建物。



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中は悪名高い、ガス室。



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ガス室の隣は、死体をそのまま焼くための焼却室。

焼却炉まで線路が引かれていて、効率よく死体を処理する設備が整えられていた。言うならば人を殺す工場。



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収容所見学を終え、ひんやりした空気で深呼吸。

ふと振り返ると、収容棟を利用した建物の中にレストランがあった。


誰がいったい・・。



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ふたたびポーランド ~アウシュビッツ収容所跡へ~


※この日記は予約投稿でアップされています。
  現在10月26日、セルビアのベオグラードだよーん。


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昨日も雨、今日も雨、朝から雨、昼間も雨、夜も雨!!
靴の中も寝袋もパンツの中も、ぜんぶヌレヌレ。

もううんざりdeath・・。



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ヨーロッパが誇るサイクリングロード、ユーロヴェロ4も雨じゃこの有様。
山を越え川を渡り、国をまたいで全ヨーロッパ中に張り巡らされた自転車道路網。ユーロヴェロ。

ところがどすこい、見たとこユーロヴェロ4はぜんぶダートやった。
かなり遠回りまでしたのにまじがっかりだぜユーロヴェロ4!!



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なので、しゃあなし幹線道路を走る。



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こんな天気じゃ発電しねーよ!



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いい感じの湖でキャンプしても、のんびり釣りしてる余裕なんてにゃー!

釣りしてる人がうらやましす・・。



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と思ってたらおうち(キャンピングカー)に招待してくれた。

一年のうち半年を家族と離れ、退職した男友達2人といっしょに湖畔でキャンプしてサーモンをひたすら狙い続けるらしい。

うらやましすぎるぜ釣りライフ!!



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ちなみにこのとき2ヶ月目くらいらしい。釣り上げたサーモンはみんなで3匹。

ちょっと少なくね??



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間違えてチェコのお金を下ろしすぎたので散財!!

フランス発のトータルアウトドアブランドQUECHUA。自転車用品が安い。

サイクルパンツ(ショート)が1000円、写真のロングで1500円ほど。
他にはブレーキシュー(700円)と釣り用のオモリ(200円)。

タンデム自転車で雨中ダウンヒルをすると、標高500mほどの下りでもブレーキパッドが半分ほど消える。

北中南米の旅では2年半で一回しかブレーキパッド替えへんかったのに、下り坂2回で全滅って・・。



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散財だ散財だー!!

いやいやこれはポーランドでのマストでしょっ!

ポーランド名物のウォッカ。そん中で日本でも人気のズブロッカ。現地人にも一番人気らしい。

バイソングラスを漬け込んだちょっと良いやつが500円ほど。撃沈必須のセルフワンショットナイト



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書くの忘れったけどチェコはビール大国だった!!

濃い味のドイツビール、さっぱり味のチェコビール。
旅人の間ではチェコ人気が高いけど、ぼくはドイツ派。

このビールは「ピルゼンウルケル」ってので、
現在世界の主流ビールであり日本で市販されてるビールの品種、ピルスナーのオリジナル!!

いやまじで頭あがりませんってピルセンウルケルさん。

全世界のビール党諸君、感謝しろー!飲み干せー!! めちゃうまー



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散財ついでに買っちゃった目玉のお菓子。グロイ。
テントの中でひとしきり遊んでベタベタの手でパクリ。案の定マズかった。



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雨と氷点下を乗り越えて、ちょっと散財しつつもやってきましたオフィシエンチムの街。

気持ちを引き締めてアウシュビッツ収容所の観光は次回っちゃ。



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雨の日々。~ポーランド-チェコ編~

※このエントリーは予約投稿で更新しています。


rain (1)
現在10月6日。
ハンガリーの首都、ブダペストでこの旅初の日本人宿に滞在しています。
いろいろと体調崩してたんですが、大好きな友達とも再会できて復活。

これからハンガリーの南隣、セルビアに向かいます。

気付いたかな??

そうです!
日本vsセルビアのサッカーを観るためなんですっ!!いぃーんんですっ!!


ってか距離的には不可能な距離だったりするんですが、キックオフに間に合うのか・・?


それでは3週間ほど前、ポーランドからチェコを目指してるあたりの日記をどうぞ~


rain (2)
すべての雨はこの直後はじまった。

いつものように休憩して昼食を作っていると、突如激しい雨。
屋根つきの小屋からもだくだく水が漏ってくる激しさで、
作ったパスタも食べているあいだにスープパスタになる不思議(笑)



rain (3)
川沿いのナイスなサイクリングロードなはずが、雨で寒いわ霧で視界もなくなるわの惨状。



rain (4)
早めにテントに篭もるも、翌朝は霧。からの雨。



rain (5)
そんな中でもせっかくの川原キャンプ。釣りをしてみるとフナをゲット。

ポーランドではフナといえども食う人は食う。ぼくは、、、ね。



rain (6)
朝になるとテントの軒下にワラワラとたまるナメクジたち。

日本のものの10倍以上の大きさ。10cmほどのものはざらにいて、つつくとこのように縮こまる。



rain (7)
雨は2日、3日と降り続く。

こんなときは一刻も早く目的地に到着するため、道路の起伏なく最短距離を走れる幹線道路を走るもの。

しかし、幹線道路には路肩が皆無で、トラックが轟々とうなり、
視界を奪う水しぶきを上げながら体のすぐそばを走り去るのが恐ろしく、
3~4日のあいだ幹線道路を走ったものの心身ともに消耗しつくし、川沿いのサイクリングロードを選んだ。

このサイクリングロード、蛇行する川沿いなので直線距離からすると1.5倍くらいの遠回りになる。

こういう時は車のいない道をのんびりと走りたかった。

が、いざ向かってみるとオフロード。
ヨーロッパを代表するユーロヴェロの一部のはずが、場所によってはシングルトラック、
何度もトラックが消えて引き返しては車道を走りの繰り返し。

ただでさえ重量のある自転車ではオフロード走行はかなりキビシイ。
そこをタンデム。雨でドロドロのときに。

こうなると走ることは完全にムリで、押しに入る。



rain (8)
サイクリングロードと幹線道路を行ったり来たりしつつ、あいかわらず雨が降り続くまま、
ポーランド・チェコ国境の山越えに入った。

そういえばまともな上り坂はなん今回が初めて!!
ひと月の間ずっとフラットな所を走ってき。タンデムでは初の山越え。

2人分200kgの重量になる自転車で山は上れるのか!?


雨の峠道は体の表面は寒いけどカッパの中はすぐに暑くなり、道路は滑る視界はせまい。
自転車で走るには最悪なコンディション。

できるだけ雨の山越えは避けたかったものの、雨はまだ止む気配がない。上るしかない。



rain (9)
不安な中挑んだタンデムでの山越えも、走り出すと案外イケる。

相棒そういちろうは現役でサッカーしてるので、坂になるとかなり助けてもらえてる。

1時間で450mほども標高を上げた。
これは一人乗りの自転車よりも2~3割いいペース。

だからといって楽でもないってのが難しいところ。
というのも、前でハンドルを握る「パイロット」にとっては登坂で安定しないフラフラな中、200kgの重みが上半身にかかってくるので、そのハンドルさばきだけで息は切れっぱなし、筋肉はガチガチに固まってる。

雨が降りだしてから1週間。
900mほどの峠を上りきり、チェコへ入国!!



rain (10)
こんな雨の中、下り坂を走ることは自殺行為に等しい。

峠の下りに入ってすぐ、スキージャンプ台のあるハラコフという村に止まる。



rain (11)
キャンプ場がそこまで高くなかったので15時ごろ、テントを張って暖かいシャワーを浴びる。

雨でもしっかりホテル泊まってシャワー浴びれたら快適なんやけどね。できるだけ節約。

でもお酒には貢いじゃうんだよー!!

だってチェコビール、、、素晴らしすぎんだよー!!!




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世界一のいい女、ヴィーナスに会いに行く 後編




一難去ってまた一難、世界一いい女、ヴィーナスに会いに行く。

深夜、ヴィーナスの滞在する町になんとかたどり着いたものの、連絡が取れず、
結局、町外れの空き地でキャンプするというありさま。


次の日のお昼にマクドで再度ネットにつなぎ、ようやくヴィーナスと連絡を取ることができた。

帰国前日の忙しい中、ぼくらのいたマクドまで来てくれた!



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ひとまずポーランド料理のレストランに移動しかんぱ~い!!

男前なヴィーナス、ぼくらふたり分を全部おごってくれた。ヴィーナスは年下ですが(笑)



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町の教会や遺跡をぶらぶら。



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そうちゃんとツーショット。ヴィーナスうれしそう。そういちろう恥ずかしそう。



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その夜は結婚したヴィーナスの親友姉の新しい実家にお邪魔させてもらう。

香港から来ている新婦の家族も滞在していて、英語を話せない人もいるし、
ポーランド人の新郎の家族は英語が話せない。
ポーランド人、香港人、日本人それぞれの言葉の入り混じった素敵な夕食をいただいた。

結婚式直後の幸せな雰囲気はこっちまでついつい幸せな気分になり、山ほどのごはんとお酒をいただきながら話も弾む。


そんな中ふしぎなことが。

新郎新婦のお母さんはともに、まったく英語を理解しない。
それなのに、お互いが自分の母国語で相手に話しかけ、相手もそれに自分の母国語で返すという形でコミュニケーションが成り立っていた。

具体的には、
香港人の新婦のお母さんがマンダリンで、
「そろそろこの子達のパンがなくなるから次のを持ってきましょうか?」

するとそれにポーランド人の新郎のお母さん
「いえ、それより若者にはお肉のほうがよろしいのじゃなくて?ハムが残っていたのを私が持ってきますわ」

「あらお母様ったら、謝々ですわ」

といった具合。(ちなみに、ぼくは少しだけ中国語を理解できます)

よく見ていると、少し込み入ったけっこうなところまでお互い聞き慣れないはずの言葉でコミュニケーションをとっていた。

旅をしていて現地の人と話すとき、こちらが現地語を理解していないことを身振りで伝えたとしても遠慮なく現地語で話してくる人が少なからずいる。ってか多い。

たいがいの場合それは年配の方で、道を尋ねるくらいなら目的地を言えばあっちだかこっちだかを指差してくれるものの、
それ以外の話となると、何かひろえる単語はないかと会話に全神経注いで集中力を研ぎ澄まし、
どこから来てどこへ行くくらいのことしかほとんど理解することはできないもの。

それをこのお母様方もとい、おばちゃん同士には通じる何かがあった。

おばちゃんはすごい。
今度言葉が通じないときは物怖じせずに日本語を貫いてみようと思った。


素敵な晩餐に招待してもらい、ポーランド料理も満喫、大好きなヴィーナスとも再会することができて特別なポーランドになった。

そしてヴィーナスは最高にいい女やった。ありがとう、ヴィーナス。再見!!



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世界一いい女、ヴィーナスへの道のり 前編

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ヨーロッパ旅行前の資金貯めオーストラリア旅行で出会った香港ガール、ヴィーナス。

誰とでもよく話し、FC○KだとかSH○Tだとかを会話にバシバシ放り込んでくるざっくばらんな楽しさと、
何かあったときにはいち早く心配してくれ、誰よりも親切に面倒を見てくれるホスピタリティ溢れる女の子。

そこにいた誰もがヴィーナスこそが世界で一番イイ女だと太鼓判を押していた。

個人的な話をすると、
いつも仕事ギリギリに起きて慌てて準備するのを見て、
明日から私がヨシを(ぼくね)起こしてあげると、それから毎朝テントをガサゴソ、
仕事に出る30分前にきっちり起こしてくれた。

サッカーで背中を痛め、まともに歩けなくなっていたぼくに彼女は持っていた鎮痛クリームを丸ごとくれ、
毎晩風呂上りを見計らってクリームを背中にヌリヌリしてくれた。

あの時あの場にいた誰もがヴィーナスに親切にされたエピソードをひとつふたつもっているくらい、
誰もがヴィーナスの優しさを受け、誰もがヴィーナスを愛していたと言っても間違いはないと思える。

ただひとつ、ヴィーナスと言う名前とは裏腹にあんまり可愛くないことがタマにキズ・・・

※ヴィーナスは本名です


ってかそれを含めてヴィーナスなんです!
ってかてか、ヴィーナス中途半端に日本語理解するからもしこのブログ見てたら・・・

ヴィーナスソーリー(笑)


そんなヴィーナスは現在もオーストラリアでワーホリ中。
しかし9月の上旬に親友の姉の結婚式でポーランドにやってくることになっていて、
ぼくがオーストラリアから帰国する際、ポーランドでの再会を誓っていた。


8月17日にパリを出発し自転車でポーランドに向かった場合、
9月上旬にポーランドにたどり着くことはまず不可能。2週間で2000kmを走りきる事になる。

なもんで、前のブログのようにオランダ-ドイツの国境からベルリンまでの間は電車に乗ることにした。

ベルリンでは長い付き合いのサリナちゃんと会うことができ、
そこからヴィーナスの滞在するPoznan=ポズナンという町を目指して再び自転車をこぎだした。


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時間に余裕は無いので毎日ひたすら自転車を漕ぎ、日が暮れる寸前に林に入ってキャンプ。
その繰り返しの日々。



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自転車先進国ベルギー、オランダ、ドイツからやってくると、
ポーランドには自転車道路はないし、そもそも自転車に乗ってる人を見かけることが無い。

と思ったらこんなところにいっぱい自転車あったのね。



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路肩になってるデカぶどう。
房じゃなくて単体でなってるからぶどうではない?

ブドウやらリンゴ、ベリーはほんとうよく生っているので栄養補給に助かります。



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ベルリンから2日でポーランドとの国境の町に到着。

町のメインストリートはカール=マルクス通り。
マルクスさんの後ろには赤いワーゲンとマクドナルド・・。



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川が二つの国を分けていて、その上に架かる橋は、ヨーロッパのシェンゲン協定によってパスポートコントロールなどなく、現地人・旅行者問わず誰でも自由に行き来できる。



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ぼくのイメージ中のポーランドは、西欧文化とロシア文化の斥侯する場所だった。
まぁ、、、ヨーロッパでした。

ってか国境の町だけあって、ちょっと見栄を張ったような地に足の着いてない綺麗さが異様な町。



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と思ったら、市民生活に根付いたこんなちょっとした水道にも遊び心があったりして。

なんかいいんでないの!?ポーランド!!



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ミシュラン(?)のぽわぽわしたあのバケモンはぜったいこれ発祥。



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休憩時にまず1本目のポーランドビール。
・・のはずが、オレンジジュース。

後ろにいるのがポーランド人。
骨太な体にムキっとした筋肉。そして短髪。
ポーランド人ってドイツとかの西欧よりロシアに近い感じの民族。
言葉はドイツに近い感じかなー。



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ヴィーナスとの再会でしこたま散財する予定なのでお金を節約。池で水浴び。

素敵な夕暮れは意外と冷える。


なんとかヴィーナスとの約束の前日にポズナンまで10kmのところまで走ってこれた。

日暮れ前にネットを見つけて連絡をとると、明日集合する場所の住所が送られてきて、
google mapに放り込んで出てきたのはなんと!ポズナンとぜんぜん違う町(笑)

ヴィーナス曰く、ポズナンは友達の結婚式の場所、滞在してるのはコッチだよーとのこと。
せっかくポズナンまでいっさいの遊びを省いてひた走ってきたってのに・・。

ヴィーナスの滞在しているGlogow=グウォグフという町は、ポズナンから南に100km。
もう日暮れやし、明日の昼までに100kmなんて走れたもんじゃありまへん。



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ってことで当日の朝、早起きしてポズナンから電車に乗ることに・・。

ところがドスコイ!!

たった100kmの距離。
時間に余裕を持って8時に出てきたのに、切符を買った9時の時点で到着予定時刻は20時とか!

電車どんだけ遅いねん(笑)

まぁでもしゃあない。とりあえずその方法しかグウォグフに向かう術はない。



12_20131006171344f80.jpg
車掌さんに聞いておいた乗り換え駅まで4時間もかかった。
地図で確認すると、グウォグフからあさっての方向に200kmくらい走ってもてる(笑)
そりゃ20時にもなるんやなぁ・・。と、へとへとで自転車を別のホームまで押し上げ、次の電車に乗り込もうとすると、

乗車拒否っすよ。


何回も時刻表を確認して車掌さんにも確認したのに!!
そこらじゅうの人に聞いても人によって言うことが違う。

「&×”#&%÷#$?$!!」
by乗車拒否した車掌さん

「グウォグフ手前の陸橋が工事中のためバスで代替輸送をしてるけど、バスで自転車は運べません」
by英語を話せるおばちゃん

「ここはポーランドだ!英語じゃなくてポーランドを話せ!!」
by乗車拒否した車掌さん(英語はなせる人の通訳)

「いったんポズナンに戻って別ルートでグウォグフを目指せ!」
by通行人A

「どこどこの町でどこどこ行きに乗り換えてどこどこの駅でどこどこの・・・」
byどこどこの人

「だーから、ポーランド語を話せっつーの!」
by乗車拒否した車掌さん

「行け!乗り込めー!」
byその辺のジャンキー


もう誰を信じていいのやら・・・。

とっくに待ち合わせの13時は過ぎて西日が射してきてる。
いっぱい人に尋ねた中ではポズナンに戻れって人が多かったけど、
4時間かけてきた道をまた4時間かけて戻ってそっからまた別ルートでってなったらもう今日中に着ける気がしない。

ってかそもそも乗り換えの駅を聞いた最初の電車の車掌が間違えてたのがそもそもの始まり。ちゃんとしよーよ。

フランスでの地下鉄工事にしても、数年に一度の大工事にこんな短期間で2回も当たるとかないよね。ツイテナイ洋一君かっ!


で、、グウォグフへの行き方をたくさんの人に聞いた中で、19時の電車ならグウォグフまで行く。って言った人が2人いた。

同じ行き先の電車で鉄橋は工事中のはずやのに、なぜか19時の便だけは行くと。
その2人とも英語が満足じゃなくて、しつこく聞いてくる中国人を適当にあしらったーって感じがアリアリやったけど、乗っかれる船はもうそれしかなかった。



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午後10時、グウォグフ着。

着いた。なぜか着いた。
工事中の鉄橋はどうした?? 映画「スピード3」ばりに飛び越えたのか?
はたまたすべてはぼくの英語力の無さ故の勘違いだったんじゃないかと思うくらい、普通に着いた。夜10時やけどなっ!!!


ヴィーナス起きてるかな?感動の再会やろうなぁ! とかニヤニヤしながら与えられた住所を目指す。

ズウォーテ通りの4番地。google先生のおっしゃるとおりにやってきたそこは、ぜんぜん違う名前の通りでした・・。

街行く親切な酔っ払い青年があちこち電話を掛けてくれた、彼の母親(グウォグフの生き字引き的存在)が、
ズウォーテ通りはずいぶん昔に無くなった通りとのこと・・。

万事休す。どこにいんだよヴィーナス!!


14_20131006171348586.jpg
最後の希望でマクドのネットで連絡をとるも、返事は返ってこない。

ヴィーナスの帰国は翌日。

ヴィーナスはおれらに会いたくないのか!?!


どんだけ試練を与えんだよ、、、 ヴィーナスっ!!!



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| 27 POLAND | 17:39 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

現在、ポーランド南西部 ~雨でナメクジキャンプ生活中~

まじやってらんねーぜポーランド!!

って別にポーランドが悪いわけじゃないんやけど、チェコとの国境まで50kmあたりで3日間、雨に閉じ込められてほとんど動けてません。

ちょっと走れたと思ったらすぐまた雨。
テントもパンツも靴の中までグッショリでぼくゲッソリ。

YOーロッパ名物?特大ナメクジがテントから靴やお鍋の中まで大冒険しちゃってるYO!!

カタツムリ(エスカルゴ)が食えるならナメクジも??

詳細レシピ持ってるって方はレットミーチェキっ!!



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このころは良かった・・・



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どしゃーん!!



03_20130916180616cdb.jpg
うじゃうじゃ。

さわるとちぢこまるけど、ノーマル時10cmの特大ナメクジさん。


風呂も入られへんし体も寝袋も臭いよ~



さてさて、ポーランド・チェコ国境は1000mの山越えがある。
旅を始めてちょうど一ヶ月にして初の峠越えDA!!
上れるのか?タンデムで上れるのか!?

不安だらけのナメクジナイツは暮れてゆきます・・。




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| 27 POLAND | 18:07 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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