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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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ケボ(ギニアビサウ)からボケ(ギニア)へ ~故障、悪路、地獄の国境越え編~





ジャンボ!
東アフリカはタンザニア、キリマンジャロのふもとまでやってきました。
半年ぶりの自転車旅としてはなかなかハードな行程でした。
曇り続きでまだキリマンジャロの「キ」の字も見えてませんが。

駄菓子菓ー子!!
ここから次の町までさらにガンガン標高を上げていくことに・・。
標高を上げきった先のご褒美はアフリカで一番楽しみにしてるアレ!!

いやー楽しみだ!あぁ楽しみだ!楽しみだ! (字足らず)


そーんなわけでブログ本編は3ヶ月前の6月ごろ。
西アフリカバイク旅の2ヵ国目ギニアビサウのオハナシをどぞー。



f (1)
ギニアビサウでもバイクの調子は最悪。
いろいろ故障個所はあるけど、一番の問題はエンジン冷却水の水漏れ問題。

隣国ギニアへの国境越えの前に修理しようと立ち寄ったバイクメカニックでは3日間かけても直らず。
それどころかむしろ水漏れ防止の一番大事な部品を壊されてしまう事態に・・・

ギニアの首都コナクリまで行けば腕のいいメカニックもいるばず。

気合いで国境越えに突入だー!!



f (2)
国境越えの起点になる町はケボ(QUEBO)。
目指すギニア側の町はボケ(BOQUE)。

なんだかウソみたいな名前のルートですがまぁ悪名高い未舗装ルート。
雨季に入りかけちゃった今、道がぐちゃぐちゃになる前に駆け抜けなくては。

ルート的にはこんな感じで、ダートの距離でいうと150㎞ほど。

情報収集した感じでは100km先のダビスという町までたどり着くことができればあとは楽勝とのこと。
しかし人によってはそのバイク(スクーター)では不可能だという人が多い。
いったいどんな道が待ち受けていることやら・・・

ってか、国境を越えてギニアに入ったとこに川が見えるんやけど、拡大してみても橋が見当たらんのよねぇ・・・



f (3)
10kmも行かん内にシングルトラックに。

場所によっては岩がゴロゴロ。
平均台のようにトラックだけ高くなってるとこもあって瞬きもできない緊張の時間が続く。

走り出したときからエンジン冷却水が漏れ始めていて、30分ほどで水温がレッドゾーンに!
蒸気を吹き出すラジエター。グツグツと沸騰する音が聞こえてくる。
これ以上走っちゃうとエンジン温度が上がり過ぎて致命的な故障になってしまう。あわてて水を補給する。

しかし水漏れの修理は肝心のメカニカルシールという部品が大破したので間に合わせで塞いでいるだけの状態。
それが折からの悪路の振動で、あっという間に無意味な状態に・・。

水を補充しても、走り始めて水が抜け落ちレッドゾーンになるまで15分、10分とどんどん短くなっていく。

4リットルあった水も一瞬でなくなり、ジャングルの真っただ中で身動きが取れなくなってしまった・・・。

周りを見渡してもただただ深いジャングル。
人もバイクも通る気配は全くなく、にぎやかな鳥の鳴き声だけが響く。
蒸し暑さとだらだら汗が流れ、焦りだけが募っていく。



f (4)
こうなるとバイクを置いて水をもらいに集落を探すしかない。

20分歩くと、3軒ほどの集落にたどり着くと、村人がわらわらと集まってきた。
ほとんど会話はなりたってないけど、ぼくの焦り様を見て理解してくれたのか、井戸から水を汲んでくれた。



f (5)
水を補充してもエンジン温度は80℃から下がらず、あっという間に沸騰し、水も吹き出し、冷却水がなくなってしまう。

走り出しては家を見つける度に毎回バイクをとめ、片言で事情を伝え、水をもらう。

4・5回くりかえしたところで言葉が通じなくなった。
そう、ギニアビサウのポルトガル語からギニアのフランス語に変わったよう。いつの間にか国境を越えていた。

写真の彼らは国境最前線の兵士たち。
といっても住人は自由に往来するのでこのあたりは平和そのもの。
ここにはイミグレーションオフィスもなく、パスポートを確認し、水をもらって通過する。

「こっから先はそのバイクじゃぜってー無理だ。いつでも帰って来いよー!」と手を振る兵士たち・・・



f (6)
彼らの言葉通り、アップダウンが出てきて砂地や岩場がはじまった。
ところどころ階段のように段々になっている。

水漏れもさることながらこのバイク、出発2日目のエンジン焼き付き以来、パワーがなくなっていた。
走り出しが歩くくらいのスピードしか出ず、平地なら20mほどで徐々に勢いがついて時速50㎞くらいまでスピードは上がっていくものの、こんな凹凸のあるダートではその勢いがつかずに止まってしまう。上り坂では走り出すことは不可能。

一度止まってしまうとバイクを降り、押しながら走ってバイクに勢いをつけなくてはいけない。
岩場の上りでは足を滑らしたりバランスを崩して何回もこけた。

荒れた岩場で30㎝くらいの段差を越えようとした時、バイクがこちらに倒れてきてバイクの下敷きになり、右肩を痛めてしまった。
うずくまって激痛をやり過ごし、しばらく休憩してみたものの、とうとうバイクを押すこともできなくなってしまった。



f (7)
そんな時、どこからともなく現れる住民たち。
電気も水道もない弥生時代のような生活をおくる人たちが家族や友人を呼んでみんなでバイクを引き上げてくれた。

バイク押してもらい、家に招待してもらった



f (8)
ちょうど昼時でご飯まで! 涙ちょちょぎれますー!!



f (9)
山盛りの白ご飯に、一匹の魚をトマトと煮込んだスープをかける。

このご飯を大人5人ほどで分け合って手でいただく。
少し残しておいたもの(集めても茶碗一杯分くらい)を子供たちが群がって食べる。
大人の残した魚の骨を口の中でしゃぶり、手に着いた米粒もきれいに舐めとってそれで一食。

これと同じようなのを夜にも食べる一日二食の生活らしく、身体に無駄な贅肉のついた人はいない。

きっとお腹がすいているのが常でそれが普通になってるんやろうけど、
一食食べ逃すことだけでもすごい深刻で不安にもなってしまう自分を恥じる。



f (10)
子どもたちの服がキレイだなーと思っていると、どうやらここはこの辺りの村長さんのような人の家らしい。
そういえばコンクリの家やしね。



f (11)
恥ずかしがり屋の子ヤギさんかわゆす。


こけたところを助けてもらいご飯までごちそうになって、自分は彼らに何も返せてないのが恥ずかしくなるけど、
この分のありがとうは自分ができるときに困っている人に返していこう。人生をかけて。

ペイフォワード!!



f (12)
さて走りだすと下り坂。ありゃりゃおかしいなと思っていると川に突き当たってしまった。

川幅は100mほどで、水をなめてみると塩味、汽水域のよう。
潮が引けば歩いて渡れるかと思ったけど、そんな干潟のような感じではなく流れが速い。こりゃ深そうだ。



f (13)
河原にいた人たちに尋ねてみると、ボートにバイクを乗せて川を渡ることができるらしい。

この奥に写っている台船かと思ったら、どうやら手前の手漕ぎの木造ボート!!
ガリガリのおじいちゃんが蝿の止まりそうなゆるーい動きでオールを漕いでやってきた。



f (14)
この集まってる人たちは荷物の運び屋&バイクタクシー。
ぼく以外に通りがかる人なんてまったく見んかったけど、商売成り立つんかねー?

彼らの力でバイクを持ち上げてボートに乗せると、喫水線ギリギリ。
波をかぶったらいっきに沈しちゃうんですけど大丈夫!?

呼吸するのさえ船を揺らさないように静かにそぉーっと。
対岸に着いた時にはひと安心でどっと疲れが出たけど、そこから始まる船賃と荷運び屋へのバイク積み込み料金の値段交渉。
現地人は100円ほどで渡ってるのを見たあとに請求してきたのは30ドル。3000円。

船漕ぎのおじいちゃんじゃなく取巻きの関係ない奴らが上前をかすめとろうとやかましく言ってくる。

ぜんぜん関係ない軍人までワイロを請求してきたりしてプッツン。
怒鳴って叫んで300円たたきつけてサヨウナラ。

もうほんと、何から何まで気の休まることのないバイク旅です。




川を渡ると道が広くなった。
しばらくの間アップダウンはマシっぽい時の動画。

前半が走行風景で、後半は泣きごとです(笑)



f (15)
ガタゴト揺られた荒れたジャングルのダートから、視界の開けた平地にでた。道も広い!
ウキウキしてるところに今雨季初のスコールが。

雨が上がったところを急いでいると、学校帰りのこどもたち。しばらくおしゃべり。

・・・してると、また激しいスコール。
集落に逃げ込むと、子供とくらすおじいちゃんが家に招いてくれた。
シーズン初スコールにテンション上がりまくった子供たちが裸になって雨の中に飛び出し暴れ回る!
泥に飛び込んでちんちん丸出しでダンスを踊ったりサッカーが始まったり。
しかし雨はぜんぜん止む気配がなく、日がどっぷりと暮れてしまった。

おじいちゃんはうちに泊まっていけと誘ってくれたけど、泥と草で作った粗末な家は雨漏りもひどい。
三畳ほどの家の中、たぶん気を遣っていいところで寝かしてくれようとするやろうし、
ありがたいけどそれはそれでこっちもちょっと疲れちゃうかなと、どっか雨のしのげるところでテントを張るというと、学校の校舎へ案内してくれた。



f (16)
次の日は土曜日ながらも早朝6時に子供たちが登校してきた。
朝からみんなテンションマックスで、こりゃ全員集合してもうたら出発どころじゃなくなりそうだ。

ささっとテントを片付けてお礼にヌテラ(チョコペースト)をプレゼントして出発。

手を振るのに後ろを振り返ると、子供たちがヌテラのビンに手を突っ込んでベロベロ舐めまくってて誰もこっち見てねー(笑)



f (17)
そこからもすげー悪路に泣かされた。
転倒し、スコールに降られ、10分ごとに冷却水を補給し、
ほぼすべての集落ごとに停まって集まってくる村人に囲まれごちゃごちゃになりながら水をもらい(ありがたいけどかなりストレス。ごめんなさい)、
なんとかバイクも壊れることなく舗装路に出ることができた。



f (18)
こんな盛り上がりのないちょっとした市場でもこの時はモノが溢れた楽園に見えた。ちょっと泣いた。




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ギニアビサウ旅後半 ~バイク修理と悪路国境突入編~




現在タンザニア。
アフリカ最高峰キリマンジェロふもとの町を目指して標高上げてってます。

タンデムで上りはキツイよー!



さてさてブログは5月のオハナシ。

西アフリカバイク旅2か国目、ギニアビサウで離島に渡っての釣り生活が前エントリー。


z (1)
とりあえず釣るものは釣ったし、本土に戻ってバイク旅再開だよーん!



z (2)
ギニアビサウは世界最貧国だらけの西アフリカの中でも特別貧しいと感じた国。

この国には先進国からの援助・協力があまり入ってないのか、国道もあまり程度が良くない。

というかそもそもこの国には電気・水道がほとんどない。
首都のビサウですら電気は夜間の数時間のみで、発電機を持っているのは一部のお金持ちや外国人向けの商売をしてるとこくらい。
インターネットを見かけたのは外国人向けのゲストハウスでの一度だけ。
回線が引かれているわけではなく、携帯の電波を使った3G回線なので激遅。

だからと言って人々が不幸なわけでは決してない。
太陽とともに起き、井戸へ水を汲みに行き、日中木陰でだらだらおしゃべりしているうちに日が暮れていく生活に不幸せ感はみじんも見えない。



z (3)
マンゴー最盛期で、棒を使ってマンゴーを採る姿をよく見かけた。
とったマンゴーを道端に並べて売るひとたちもいるけど、その辺に実りまくってるので誰も買わない(笑)



z (4)
甘~い香り漂うカシューナッツ林でキャンプ。



z (5)
この国はどこも蟻塚だらけ。
アリにテントを食い破られそうで警戒してたけど、何も起こらず。

蟻塚よりもほんとに危ないのは、地面のアリの巣の上にテントを張ること。
朝起きるとテントが穴だらけで枕元のお菓子に行列ができてたりする。



z (6)
首都のビサウから走りだしたものの、バイクの調子が良くない。

エンジン冷却水(ラジエタークーラント)があちこちから吹き出してくる。
塞いでも塞いでも場所を変え吹き出し、冷却水が減るとオーバーヒートしてしまう。
もしオーバーヒートしてエンジンが焼き付いてしまうと、さすがにもう次はない。

なのでオーバーヒートしてしまう前に減った分の水を補給するわけやけど、
吹き出して減った分だけの水(常温)を補給しても、エンジンは100℃以上に熱されているのでラジエター内は80℃あたりに落ち着いてしまう。

そんな状態で走り出すとものの数分で100℃を越え、ラジエター内でゴボゴボと沸騰する。
気化した空気の圧力でいろいろなとこから熱水が漏れ出し、あっという間に冷却水がなくなってしまう。
エンジンが常温に冷めるのを待ってもみたけど、気温45℃の中では1時間待ってもほぼ変化なし。
リザーバータンクのキャップが爆発的に吹っとんで、全身で熱湯を浴びたことも・・。
水をチョロチョロとエンジンにかけて冷やしていくにしても、8リットルの水が1時間で尽きてしまう。


1日のほとんどをバイク走行ではなくメンテナンスに割いているような旅路が続く・・・



z (7)
ギニアビサウは個人的に西アフリカで一番好きなくらいもっと長く旅していたかったけど、このバイクの状態では旅を続けることができない。
隣国ギニアの首都コナクリは大都市らしいので、最短距離でコナクリに向かってバイクを修理することに。

どこにも立ち寄らずギニアビサウとギニアとの国境手前最後の町、ケボまでやってきた。



z (8)
この先の国境越えはかなりの悪路らしい。現地人もそのバイク(スクータ)じゃ無理だよと言う。

何にしても未舗装地帯で水の補給もできなさそう。
村のメカニックに持ち込んで水漏れの原因を探ってもらう。



z (9)
そもそも一番最初に水が漏れだしたのはこの、冷却水を循環させるウォーターポンプの周囲。

エンジン左側に水の満たされたポンプ部(ぺラ)があり、
シャフトでつながった動力を受けるためのギヤはエンジンの右側にあって、こちらは水があってはならない場所。
このエンジン左右を区切る部分で水をシールするパーツにダメージがあるのか、ここから漏れていた模様。

後々ネットで調べるとウォーターポンプメカニカルシールと呼ばれる部品で、
構成部品はバネやゴムでシンプルに見えるものの、素晴らしくよく考えられた機構。

ダメージの原因はシャフトを安定させるベアリングが大破し、暴れ回ったシャフトがシールに隙間を作り、そこから水が漏れていたよう。

奇跡的にぴったりサイズのベアリングを手に入れることができ、さっそく組み付ける。

エンジン部品を組み付けすべて元通り、冷却水も補充しさぁエンジンスタート!


ブルルン!


ブオンブオン!(ポタリ・・)


ブオォーン!(ドバドバー!!)



ぜんぜん直ってねぇ・・・

いったい他に何が悪いんだ。とりあえず休憩しながら考えよう。



z (10)
こちらで一服と言えばアテェ。
グラグラ煮だした濃ーいお茶に大量の砂糖をぶち込む。



z (11)
このメカニックもやっぱり徒弟制度。
左の2人は無給で働く若者たちのリーダー格で、右の彼は少し英語を話した。
彼は離れた町まタンクを担いでガソリンを買いに行き、スタンドのないこの村で1割上乗せして販売していた。

どんな小さな村でも交通手段としてのバイクは主役で、ガソリンの需要は高い。
しかしガソリンスタンドは大きな町にしかなく、ガソリンを補充しに行くためにガソリンを消費するという無駄が発生してしまう。
この商売は考え付きさえすれば少しの手間で元手も少なくかつ誰でも確実(着実)に稼ぐことのできるいい商売。
英語も話すしいいアイデアを持ってる。やるなぁ~。

彼は身なりも良く、他の人と比べてワンランク上の生活を送っているように見えた。
しかし掘り下げて話を聞いてみると、彼も他の子と同じように地元のジュニアスクールを卒業しただけの低学歴らしい。
英語を話し、自分のアイデアでお金を稼ぐ彼・・。

この時ふとひらめいた。
アフリカ人で英語を話す人にはもれなく落ち着きがあり、照れや謙虚さといった性質を持ち合わせていることが多い。
この彼もそうで、みんなと盛り上がるときは一緒になって騒ぐけど、他とは一線を画すような落ち着きがあった。
そこには何か関係性があるように思えた。

この国にも義務教育があり、みな英語の授業を4年にわたって受けるらしい。
しかし与えられる教育の中にいるだけのほとんどの人は全く英語を話すことができない。
そんな中で英語を話すことができる人というは、義務教育の中でしっかり勉強をしていた結果だろう。
これは日本人にも同じことが言えるはずだし、英語だけにこだわったことでもない。

すこし話は飛躍して、差別的に聞こえるかもしれないけど、
この大陸の人間は『考える』という行為ができない。
すべての行動はその時の感情・本能のままになされる。
ひと呼吸おく。持ち帰って考える。悩む。こういった行為は人間が生まれた時から持ち合わせたものでもなければ、
成長の過程で自動的に身につけるようなものではないというのがここに来ると目で見て肌で感じることができる。


勉強は『考える』という行為を与え、それは複雑な感情や多様な考えを持たらす。

彼が英語を話す事、この商売を思いついた事、他人よりお金を持っている事。

すべては結果であり、必然的に結びついている。
この最初の一歩である勉強≒教育って、人間にとって本当に大事なことだと気付かされた。


 ※ぜんぶ主観だよー!!そんでもってアフリカ大好きだよー!
  あと、英語を話すうんぬんは、都会の英語を商売に使ってる人とかは抜きね。ほんとのローカルの人の話です。



z (12)
すげー熱くなってもうたけど、こういう時はタバコで一服。

西アフリカで最安のSirは日本円で40円ほどで味は悪くない。
となりのBRUSS&SONSは100円くらいするのに工場みたいな味がしてマズイ。



z (13)
前回の故障のとき同様、現地人の修理作業は見ていられないくらい雑。
知識も現地を走っているバイクに限られていて、見たことのない機構を考えて理解するということができない。

なので作業はぼくがするのでお手伝いをお願い。というスタンスで持ち込んだにもかかわらず、
なかなか解決できない水漏れ問題にボスが熱くなってしまい、作業に割って入りだした。

あっという間に作業はほとんど奪われる。

しかし大事な部品をペンチで掴んで力ずくで引っこ抜いたり、入らなかったらヤスリでゴリゴリ削ったり。
ほんと場当たり的で考えもなく無茶苦茶な事をするので付きっきりで作業を見張って止めに入らなければいけない。

水漏れの対策をし、他の部品を組み付けエンジンをかける。水が漏れる。
またバイクをバラシて違う対策を考える。組み付ける。水は漏れる。
1セット1時間くらいかかるのを日暮れまで繰り返しても修理ならず・・。

明日も場所を借りにきてもいい?とボスに聞くと、

「今のままでも水をつぎ足しながら行けばいいんだ。問題なく走るだろ。
 ここは明日は休みだ。あさっても休みだ!」
と、自分が修理できないことを棚上げしてやっかい事を追っ払おうとしてきた。明日が休みとか絶対ウソやし。

「ボスが手伝う必要はないし工具を使わせてもらいたいだけやから!」
と交渉し、明日も作業させてもらうことに。



z (14)
DAY,2

この日もボスが付きっ切りで作業。
ウォーターポンプメカニカルシールの機構というか部品の意味を全く理解していない。
水漏れを塞ぐシリコンを流し込んでは組み付け→水漏れ、を繰り返す。

ぼくが目を離したすきにメカニカルシール自体をガリガリこじって壊してしまった・・。
ただでさえこの国では見ることすらないスクーター型のバイクやというのに、
さらに絶対に入手不可能なつぶしの利かない特殊部品。

「いったいどうしてくれんじゃこのクソ野郎!!」と怒るも、まったく意にも介さない。

ボロボロの穴だらけになったゴム、砕けたプラスチック部品を持ち途方に暮れる・・。



z (15,)
代用部品はないかとその辺に打ち捨てられた残骸を漁る。

きっとこの3輪もボスの手荒い作業で取り返しのつかないことになったんやろうなぁ・・・



z (16)
気分転換にブラブラ。
井戸の水汲みでうんしょうんしょと重いハンドルを回していたお母さんを手伝う。

次から次へと近所のお母さん連中が集まってきて、ギブするまで水を汲むハメに。



z (17)
水汲みのお礼にマンゴーを採って分けてくれた。



z (18)
メカニックはちょっとしたたまり場。
愛車を持ち寄り木陰でおしゃべりを楽しんでブロロロ~と帰っていく。



z (19)
作業は丸々3日間に及んだ。

ボスに壊されたメカニカルシールの代替えになる部品を自転車のチューブとジュースのキャップなどから削り出して作成。

それでもむしろバイクを持ち込んだ時より水漏れが悪化してるんですが・・・

でもこんなとこにおっても次から次へと他の部品を壊されるだけ。
お隣の首都コナクリにいけばまともなバイクメカニックがいるはず。
さっさと出発しよう。



z (20)
そして始まる地獄の国境越えルートは、いきなりジャングルの中に突っ込む悪路。



z (21)
ゾウ?バッファロー??

もうヤケクソだ! かかってこんかーい!!





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ギニアビサウ・ブバケ諸島で大物釣り生活 ~やりきりました編~




g (1)
現在(8月24日)、タンザニア北部のビーチでのんびりブログ書いてまーす

あと2・3本書いたらカヤック借りて釣りでもしてこようかな~




g (2)
さてブログは3か月前の西アフリカはギニアビサウ。

大物を狙った釣り生活を送る為、6時間フェリーに揺られブバケ諸島にやってきた。

安い宿を確保し、お酒の飲める環境も完璧!

良い釣り場を求めて島内を走り回る日々。
ちなみにブバケ島は南北に長く20㎞ほど。東西には1~2kmほど。

フェリーの発着場、宿のあるのはその北端。

南端のビーチが観光客には有名との事で持ち込んだバイクでやってきた。

ちなみにとんでも悪路。
でもここ以外に交通手段の必要な場所はなかったのでこの島にバイクを持ち込むメリットはほぼない




g (3)
ビーチに一軒だけあるバーで出会った南アとイギリス人のカップル。
お互いの旅の話をしてると、「サハラ砂漠を自転車で旅してる日本人を見たよ」とのこと。
「彼らはタンデムっていう変わった自転車で旅していてね~」

ってそれオレやん!

3か月前にモーリタニアの首都のキャンプ場で出会ってちょっとだけ話ししててびっくり。

彼らも大物狙いの釣り目的でここに来たらしい。といってもボートからのガチ大物釣り。
ぼくは陸から大物を狙うスタイルなので獲物もまったく違うけど、この島からボートを出して1m近いGTなど数々ゲットしたらしい。

このビーチは、沖の魚が内まで入ってこれるような地形ではなく30分で納竿。ビールを飲んでゆっくりして帰った。



g (4)
翌日からは宿の近くの海沿いをめぐる。

ビーチと牛って合わへんよね。



g (5)
島の東側に向かってみた。

海の感じはいいけどいまいち深さがない。
エサ釣りで小物は狙えるけど、ぼくの狙いは50㎝以上の大物。



g (6)
ハタをゲット!

ハーバーのあるバンガローの裏側に回り込むと深さがあり潮も流れまくりのナイスポイントを発見!
追いかけられた小魚が逃げ惑うのが時折見えて、じっくり観察していると水面を割って飛び出してきたのは1mはあろうかというバラクーダ!!
胴回りが太ももくらいある巨大な魚が水面の小魚をめがけて突進し、勢い余って空中に飛び出してくる!
興奮してルアーを投げまくるけど、そういうのに限って釣れないんよな~。

毎日のように朝5時起きで朝夕とここに通うことになったけど、ほんと釣れない・・・
2日に一回くらいの割合でしか釣れてない。こんなはずじゃ!!



g (7)
島での夕食は質素。

朝夕は10円ほどで買えるツナか煮豆のサンドイッチ、夜はパスタを自炊。

このパスタはレストランのもの。
ぐにゃぐにゃにふやかしたパスタに塩・コンソメをふりかけ、バターをのせただけのもの。



g (8)
島でできた友達。

みんな昼からゴロゴロしてるので通りに出てくれば誰かしらに会える。



g (9)
彼らのおうちにもお邪魔した。
ちょっとしょっぱめの井戸水は飲むことができる。

たまに釣れるハタはここでは一番のごちそうらしく、釣れると宿の女連中と友達の家に配って回った。



g (10)
この島の役所で働くエリートたちとも仲良くなり、よく晩飯をいっしょに食べた。

この日は金曜の夜でパーティー!
メインディッシュは「モノ」。野生のお猿さん。

見えにくいけど、奥にう座る2人が猿の両手をもってカミソリで毛を剃っている。
2時間ほどかけて丁寧に全身の毛を剃り、ざっくり切り分け炭火でグリル。

この島にはほとんどライトがないので残念ながら暗くなってからの写真はないんやけど、お猿さんをいただきました。

普段食べ慣れた家畜の肉以外をいただくときにいつも思うけど、やっぱり食べなれた牛豚鶏っておいしい。
それぞれの味があって、脂身のジューシーさがある。
それに比べてこういう野生の生き物の肉はあまり脂がノッていることがない。
どの動物の肉も鶏のむね肉をさらにバサバサにしたような感じ。独特の臭いで好き嫌いはあるやろうけど、
数の多くない動物を捕まえてまっで食べるメリットってないように感じる。



g (11)
彼らと酔っぱらった後は夜12時オープンのクラブへ!



g (12)
南ア・イギリス人カップルにもらった情報をたよりに島に移住してきたスペイン人ホセ(仮名)のレストランを訪ねる。

ホセも大の釣り好きらしく、おまえにスペイン人ということですぐに仲良くなった。

レストランSAL DO MARのご飯は美味いし高くない。
おまけにこの3月に誕生したばかりのギニアビサウ初のビールの生が飲める!100円!!



g (13)
現地民族の祭りのコスチュームもあるよ。



g (14,)
ホセに釣りについて尋ねると、この島の陸地から狙うのは厳しいらしい。
小さい魚ですら現地人に釣りつくされているらしく、沖に出るか海峡を挟んだ島に渡るべきだと。

船を出すのは趣味じゃないので却下として、向こうの島に渡るにもフェリーはないしなーと思ってると奥からゴソゴソ。



g (15)
出たーカヤック!!で、でも、お高いんでしょう・・・??

元さえ取れたらいいから1日400円でいいよーとのこと!

しかしこの海峡、500mほどの細さで流れが速い。ゴウゴウと流れてる。
ここを自力で渡り切れる自信はない・・・

するとホセ「うちの元気なの連れていきな」と、現地人トムをつけてくれた。



g (16)
翌日朝に出港ということで釣り道具の準備に入る。

・・・と竿先がポッキリ!!
ちょっと短くなったけど修理もでき、あとは明日を待つだけ。

ドキドキして眠れないよ~



g (17)
現地人トムが海峡の流れが弱まる時を読み、一気に漕ぎだす。

荷物も満載で大人2人、なかなか進まないカヤック。
勢い良かったのにすぐに疲れるトム。

ほとんどひとりで漕いでたような気がする(笑)
島に到着すると両手の皮がぺローン。



g (18)
市場で買ってきたエサはボラを5匹。

魚が豊富なこの島でも、普段現地人が食べているのはこのボラ。5匹で50円ほどと激安。
他の魚はこの島で獲れるにもかかわらず値段が高い。
それもそのはず、ボラ以外の魚はほぼすべて首都ビサウに送られあっちの市場に並ぶらしい。


トムは手の上でボラをタバコの箱くらいの大きさに切り分けていく。
エサはこの大きな切り身をザックリと付け、豪快に投げ込む。以上!



g (19)
すると一投目からキター!!!

一匹目は30㎝ほどのハタ。高級魚!

うっそーん!とか言いながらぼくも投げ込むと着底とほぼ同時に竿がググーン!ギュイィーン!!
ぼくも同じサイズのハタ、その間にトムは2投目を投げ込み、バラクーダを上げた!



g (20)
まさに入れ食い!!

それにしてもむちゃくちゃに引きが強い。
ぼくの竿が細い頼りないものというのもあるけど、特にバラクーダはよく走る。
何度か糸を切られたし、特別大物がかかったときは針がぐんにゃり真っすぐに伸ばされた。

豪快な釣りをしばし楽しんだものの、あんまりいっぱい釣っても食べきれない。
量より質。ということで、エサ釣りからより楽しい(より難しい)ルアー釣りに切り替える。

水面を泳がせるトップウォーターに水しぶきをあげ追いかけてくるバラクーダ。
ルアーに食いつき魚の重みを感じた瞬間に豪快なフッキング!
同時に魚が走り出し、右へ左へ、潜って岩で糸を切ろうとしたり、豪快なジャンプ。
バリエーション豊かなバラクーダのアクションにこちらも竿が付け根から曲がる。
竿が折れてしまうかヒヤヒヤしつつも魚をいなし、時に強引にラインを巻き取っていく。



g (21 )
セネガルで惨敗しつづけたメタルジグでもゲットすることができた!もう満腹です。




g (22)
小さい魚や釣りすぎた魚はリリースし、クーラーが閉まるギリギリで釣り終了。

カヤックをこぐ時間もあるので結局釣りをしていた時間はトータル2時間ほど。
それでも竿を握る手はパンパン。大満足の釣りトリップでした。



g (23)
持ち帰った魚の半分はSAL DO MARに残し、あとの半分は島でできた友達の家を配って回った。

みんな喜んでくれたしほどよい疲れで最高に美味いビールをいただきましたとさ。


当初目的にしてたGTはもっと沖に出ないといけないようで、今回は釣ることができず。
GT釣りの外道バラクーダといえども、ぼくの装備ではこれが上げることのできる限界くらいのようで、
限界ギリギリの駆け引きと各種ルアーも試すことができ、大満足の釣り旅行でした。
セネガルで一緒だった皆川さんといっしょに来たかったな~


さてまだまだ続くアフリカ旅。
海に湖に、日本からじゃ想像もつかないような大物が潜んでいる。
安くてもいいからごっつい竿買っちゃおうかな~



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ギニアビサウ・ブバケ諸島へ! ~魚釣りの前の環境整備編~



現在はタンザニアで海沿いを北上中!
通りがかったキャンプ場が快適で、海辺でゴロゴロしながらブログを書いてます。


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さてブログは5月のオハナシ。
西アフリカのセネガルから始まったバイク旅、2か国目のギニアビサウの首都ビサウにやってきた。
ギニアビサウでは離島に渡って大物狙いの釣り生活を送る予定。

とはいえバイク旅2日目におこったエンジン焼き付きの影響か、バイクの調子が最悪。
冷却水が吹き出しそれを塞いではまた別の場所から吹き出すというのを繰り返していた。
島にはのまともなバイク屋もないと思うので、渡る前にこちらで修理しておく。

バイクの部品屋を回っていて仲良くなったのはナイジェリア人のジョン。
ジョンはナイジェリア人なので英語も通じるし、何よりおっとりしていて気楽に何時間でもいられる。



k (2)
バイクの修理が終わるといっしょにティータイム。

ゲームをして遊んだり(金を賭けてる)、ジョンの子供を幼稚園に迎えに行ったり、
滞在中は毎日通った。直しても直しても毎日バイクが壊れたってことなんやけどね(笑)



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中心部のお宿はネットも速く快適だったものの、一泊15ドルほどと高かった。
安い宿を求めて郊外へ。
こういう時バイクがあるとすごい楽。

2日間かけて見つけた宿は中心から10km以上離れたバー併設の連れ込み宿。
キラビヤカな女の子たちがたむろするその裏側はなんとも平和な景色。



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朝からワインを飲んじゃうご機嫌なスタッフたち。



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バイクもある程度修理したし(ぜんぜん直ってないけど)、ギニアビサウに来た目的、釣り生活の為に離島に渡ろう!

ビサウの沖には大小の島々からなるブバケ諸島があり、まずはそのメインの島、ブバケ島に渡るフェリーにのった。



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位置関係はこんな感じ



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人も物もごちゃごちゃの船内。豚、鶏、牛が走り回る。



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フェリーにバイクを積み込む。
車用のタラップを下すことはしてくれないので、人力で積み込むことに。
こんなもの一人じゃビクともしないので荷運びの若者を雇う。

普通のバイクならいざ知らず、このスクーターはむちゃくちゃ重い。
当初3人くらいで余裕だぜ!とか言ってた荷運び連中も真っ青。
5人集まりそれでもバイクは横倒しになりカウルやエンジン底部をガンガン打ち付ける。
下すときは船から岸壁まで1mほどあり、細ーい材木の上を渡すので気が気じゃなかった。



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出港だよー!



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ゆっくり進むフェリーにイルカも遊びにやってくる。



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船内でワインをシェアして仲良くなった現地人たち。

朝7時に出港し、6時間をかけ到着。



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上陸し、バイクを下すまでに時間あり宿を探しに行く。
その辺の兄ちゃんにガイドブックに載ってる宿を聞くと、走っていた3輪バイクを呼び止め乗せてってもらうことに。

ちなみにこれがブバケ島のメインロード。



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この島にもブーブーさんがっ!!

豚やら牛やら鶏やらが家族連れで歩き回るなんとも平和な島



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ロンリープラネットに載ってたCASA DORA。

情報より値上がりしていて一泊1500円ほど。
後から安宿を探しに行くことにして、せっかくのリゾート感を満喫する。



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現地人に聞いて見つけた安宿はCASA DORAのすぐ横。
トイレ・シャワー付きでCASA DORAの半額750円ほど。
バー&レストランも併設していて、ビールの値段も隣の半額だった。



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スタッフと客もいりまじって昼から飲んでるナイスな宿。



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お宿も決まり、目的の釣りだよー!

釣り場探しに島を縦断する道をいく。
スクーターには厳しいラフロードが続きます。

疲れたらその辺のカシューの宮マンゴーをもぎってひと休憩。


ブバケ諸島釣り生活始まるよー!!



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バイク復活!ギニアビサウへ! ~ジャングルの国境越え編~


ヤーマン!
現在タンザニアのリゾートアイランド・ザンジバル島で絶賛ブログ執筆中。

お話は5月、バイク旅出発2日目にしてエンジン焼き付きという重大故障を引き起こし、
現地メカニックの手荒い修理によってなんとかバイクが復活したところから始まります。



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なんとか息を吹き返したスクーター。

慣らし運転、NHK地球ラジオ出演の大役も終え、小村ジャオベからガンビア川沿いに出発だー!



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位置関係はこんな感じ。

3ヶ月滞在したセネガルからギニアビサウへと向かう。



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国境を目指した道中、人だかりで国道が封鎖されていた。

バイクを止めて見に行くにも人が多く、盗難が心配なのでバイクのままゆっくりとひとごみに向かっていくと、
モップのモジャモジャを全身にまとったムックのような化け物が大ナタを振り回しながら人々を追い回す祭だった。

写真を撮ろうと構えているとムックが全力ダッシュでこちらに向かってきた!
ナタを構えて襲い掛かってくるその迫力にカメラをしまってバイクで逃げる。
追いかけてくるムック!これ本気のやつ!!
間一髪でナタをかわしたけど、ゆっくりしてたらぶった切られてたんじゃあ・・・という恐怖のお祭りでした。

この日は近くの村ではそれぞれにムックが出現し、子供たちは泣き叫び、村人が逃げ回っていた。
そしてぼくもその度に追っかけられた(笑)



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バイク故障があってから時速30kmほどではしるようになった。
150kmほど先の国境まで1日でたどり着かずホテルを探すと、バー併設のお宿。
いわゆる連れ込み宿。

イスラム教の国であるセネガルでお酒を飲みながら泊まれるなんて最高で、しかも極めてローカル。一泊600円ほど。



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翌日、朝から国境越えに挑む。
・・前に、警察からのワイロの要求で1時間ほど揉めに揉め、なんとかワイロを支払わずに再出発。

国境越えは舗装されたメインルート以外に舗装されていないマイナールートが4つほどあった。
どうせならガチの現地人と出会えるマイナールートでしょ!と突入する。この為にバイク買ったからね~

国道から外れたとたんに始まるダート。

スクーターはタイヤが小さいのでダートの衝撃が酷い。
おまけにカウル(外装)の組み付けが酷いのか揺れるたびにギシギシとバイクがきしむ。



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締まったダート道はカシューナッツの森を通る道に入るとゆるーい砂道に。
何度もバイクがスタックし、バイクから降りて押して脱出を繰り返す。


そのうち、シートの下からブシューという音とともに蒸気が噴き出してきた。
バイクの冷却水がラジエターホースから漏れだしていて、それを塞ぐために鉄のワイヤーをぐるぐるに巻いて水漏れをとめる。
しかし5分も走らないうちにそれまでかかっていた圧力がまた別の部位にかかり、他のホースからブシューっと漏れだす。

直しても直してもエンドレスで冷却水が吹き出す。
ラジエターの圧力ってこんなすごかったんですね・・・
(後々別の故障だったことが分かるけど、この時はラジエター圧力のせいだと思っていた)



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カシューナッツの甘ーい香りの中、道はどんどん細く、バイク1台がなんとか通れるまでになった。

走れる道の幅は20㎝ほどで、そこトレイルから外れると1mも落ちてしまうような恐ろしい道になった。

砂にハンドルを取られて何度か転倒し、トレイルから外れてバイクもろとも1m落ち、吹っ飛ばされたり。
ひどく体を打ち付けた。
バイクを起こすにも、気温は軽く40度を超えているので滝のように汗が流れ落ちる。



s-P5249866.jpg
ちなみにコレがカシューの実。
実の下についてるナッツがいわゆるカシューナッツで炒って食べる。
上の実の部分は甘ーくて汁がたっぷり。
ぼくらに馴染みがないのは、放っておくとすぐに熟すのであまり長距離輸送には向いてなさそうだから?
ちなみにコレを絞ったカシューのジュースが路肩で売られていて、、それをしばらく放っておくと発酵しおカシューワインというお酒になる。これまた美味し。



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普段、外国人の訪れることのない未開の集落。
家々は土レンガに葉を編んで傘をかぶせた質素なもの。

ギニアビサウとの国境にイミグレーションオフィスはなく、いつのまにか国境を越えていたことを現地人の言葉で知った。
それまでのフランス語(セネガル)からポルトガル語(ギニアビサウ)に変わった。

ぼくはフランス語はまったくだけど、ポルトガル語なら多少理解できる。
南米を旅しているときに覚えたスペイン語と、アマゾン川いかだ下りでブラジルを旅した時に主要なポルトガル語の単語は覚えていた。

この国境地帯に暮らす人々はパスポートもなしに国境をまたぎ川で魚を獲り、
収穫した果実などとを隣国の人たちと交換して生活をしていた。

おどろくことに、ボーダーレスで生活しているはずの彼らは互いの言語をまったく理解しなかった。
もちろん中には両方の言語を話す人もいるとは思うけど、お隣さんである人たちとコミュニケーションをとることなく暮らしているようだった。



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国境越えしたのがマイナールートすぎてイミグレーションオフィスがなく、
パスポートにセネガル出国・ギニアビサウ入国のスタンプもない状態でギニアビサウを走ることに。

イミグレーションオフィスのある町まで40km。
ひどいダートで4時間かけたたどりつくまでの間に警察の検問がいくつもあって、
その度に入国スタンプがないことでワイロを求められた。

コチラに完全に非があるものの、オフィスがないのはそっちの責任だよー!とヘラヘラ笑ってなんとかパスしていく。


ギニアビサウは旧ポルトガル領。
他の旧植民地国と比べ、旧ポルトガルの国々はアジアやアフリカをはじめヨーロッパ内からも移民が多く、差別のないおおらかな国民性。
代表的なのはブラジルで、日本人も現地人と混ざったり大きな移民街を形成している。

旧スペイン領では現地人とあえて血を交えることで憎しみを押さえ支配し、
旧フランス領・旧イギリス領国では、現地人と血を交えることなく白人が黒人を完全に支配するというハードモードな征服方法を行ってきた。
その征服手法の違いが国民の性格、とくに差別のあるなしを決める要因になっている。

 ※あくまでも主観だよー!



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ギニアビサウに入っての初ごはんはBBQプレート。しかも豚肉!!

この辺りはどこもイスラム教圏だとおもっていたけど、この国にはイスラム教もキリスト教徒も混在していて、
比率としては他の国と変わらないのかもしれないけども、そこは旧ポルトガル圏。
豚肉も食べるしそこら中にバーも多い!

楽しい旅の予感!!!



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国境から首都のビサウまでは40km。
検問のワイロ攻撃や現地人とビール飲んだりで5時間かけて到着。

ビサウの中心部は行政の中心という感じで現地人はあまり多く住んでおらず、ひっそりとしてる
中心から2kmほど歩くとすさまじい混雑の市場エリアがあるものの、西アフリカの中でも最貧国で、ほんとうに物資のない印象を受けた。

ちなみに写真はびびっていてほとんど撮れてません(笑)



a (12)
お宿はスイスから移住してきたおっちゃんが営むビサウ中心部のお宿。

ネットも早く快適だけど、町の中心は前述のとおりなのでローカルなお店がなく、安いレストラン・お店がない。
チェックインしてすぐに他に安い宿がないかを探し回ることになった。



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この国の観光場所といえばこれくらい、、、

ちょっとした古い建物。



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古いお城もあって、さっきの建物よりよっぽど興味があったけど、現在も軍施設として使用されているので中には入れず。

ほんとうにお金がないんですね、この国。



a (15)
海辺に出るとちょうど干潮時。
みなさんゴミはその辺に捨てるのでなんとも汚い風景に・・。

ギニアビサウでは離島に渡って大物を狙った釣り生活を送ろうと思っていただけに、海が汚いのはちょっと残念。



a (16)
市場の写真・・・

人を撮ると怒られたりするのでちょっとびびって人のいないしょうもなーい写真しか撮れてません。

ってかこの時は半年近くアフリカを旅してるのに黒人さんにビビっていて、
あんまし外を出歩いたり写真をお願いしたりができていなかった。



a (17)
そんな中、毎日通ったローカルバーの女の子とは仲良くなった。

この3月にギニアビサウ初のビール会社ができたらしく、これがまたウマい!!
名前は忘れてしまったけど、豊かな麦芽にちょっと風変わりな風味。
それが暑くも湿気のあるビサウの気候とマッチしておいしかった。
味が濃い目なのでガブガブいけないのが悔しいけど、このバーでは生ビールが100円ほど!

離島に渡る週に一回のフェリーを待つ間、町から10km離れた宿からこの子に会いに、ビールを飲みに毎日通った。




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近況:ビサウ(ギニアビサウ)にいます

NHKラジオで話した通り(土曜日までネットで聞けるよー※土曜日6時台)、なんとかバイクも復活し、再出発しました。


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すったもんだ、吸いまくりの揉みまくりでギニアビサウの首都ビサウにやってきました。

ビサウは首都としては絶望的にちっちゃいけど、昼ビールが最高にうまい!
これまで旅したどこよりもうまい!
旧宗主国ポルトガルから運んでこられたビールやのに、ポルトガルで飲むよりだんぜんうまい!あぁうまい!


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白煙吹きあげたり異音がしたり、日に何度もバイクが壊れた。
絶望的な道のりやったけど、とりあえずぼくは五体満足で到着できた。
バイクの整備しつつ、なかよくなったバイクや連中と毎日遊んでもらってます。


ここビサウから島に渡ってしばらく釣り生活でも送ろうと思っていたら、週に一回のフェリーが出たところ・・。

次のフェリーを待ってますなう。



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