部下 「隊長!緊急事態です!!」
隊長 「どうしたトーキョージョー? 朝起きたら嫁さんがいなかったのか!?hahaha!!」
部下 「そんな事じゃないんです! 見つかりません!あれが、、、無いんです!!!」
隊長 「Wow...なんてこった!こりゃ忙しくなるぞ!
関係方面および諜報部に伝達する!全部隊全兵器を用いてもあれを発見するんだ!
見つけたやつにはSPAMのコンビーフ一年分だ!探せー!!!」
という様な会話があった訳でもないのですが、旅行出発日、大変でした。
とにかく準備ができてないので徹夜で荷造りと自転車のパッキング。
見送りに来てくれる友達がうちに来てもまだ準備をしてました。

飛行機の時間にはきっちり関空に到着。
まずは海外自転車旅の第一関門、預け荷物の重量オーバーとの戦い。
荷物を預けにいくと美人カウンター職員が。
「タイヤの空気は抜かれていますよね?」
「hahaha!! どこぞの素人じゃないんだから、そんなの当たり前に・・・ 抜いてねー!!」
ヒモとテープでガッチガチにパッキングされた箱をバラし、空気を抜いて再度パッキング。
すんげーめんどくさい。そしてあっという間に汗だくに! ・・・なったのはキイ君で、僕は背中痛めてて手伝ってません。ありがとう!
見栄えが悪くなった箱をひきずって美人カウンター職員のもとへ。
次こそ重量制限との戦い。
航空各社とも20~25kgくらいがリミットで、僕のはというと、、、 44kg!!
不吉な数字にガクブルしながらもらったばっかのお餞別をポッケの中で握り締め、
お会計にいくとたったの2800円!! ありゃ?意外と安い!狐につままれたような気分で値切ることなくお支払い。
搭乗まで1時間あるのであとは見送りに来てくれた人たちと朝ごはんに。

日本最後の食事は純和風膳。
パパがみんなの分出してくれました。ごちそうさま。
腹を叩きながら店を出るとアナウンスが!お呼び出しされてる!
どうやら重量超過料金の計算が間違ってたらしい・・・。 ほんとに狐につままれてみたいです(笑)←笑えない
計算し直すけど、天文学的数字になるのは必至。ついでに箱のサイズもオーバーしてるらしく、このままじゃ荷物積み込み拒否、あとは宅急便で・・ との投げっぱなしジャーマン状態!
どうしてくれんだこの美人カウンター職員!!少なく見積もってさっさと積み込んじゃってよ! ってかキレイすぎて文句のひとつも言えねえよ!! 美人て罪ー!!
そしたら出てきました妥協案。
荷物を二つに分け、それぞれを23kg以下に抑えてくれれば超過料金なし。
そう言われても二つに分けるための箱もないし、今さらパッキングし直すのってめんどくさいし・・・。
と煮えきらずにいると、箱の代わりにゴミ袋あげるからとりあえずやれ!はいっ!!
絶望的な気分の中、取り寄せられてくる自転車を待つ。
5分。 10分。 15分・・・
搭乗時刻10分前でも荷物が現れずにわかに慌てだすカウンター職員たち! 何かとんでもねぇことが起こりそうな予感!悪寒!!
ざわつくカウンター内を横目に記念写真をパチリ。

結局自転車が現れることは無く、時間が無いのでとりあえずこのまま荷物は載せますが、何かあったらここに電話して。と美人カウンター職員に電話番号を書いた紙切れを手渡され、一瞬のうちに美人OLとのアフター5の情事を想像してしまいそうになったがここは現実!
海外の空港内で引っかかって電話なんて掛けさしてくれんのか!? ってか国際電話の掛け方も覚えてねぇYO!!
もらった電話番号を投げ捨てるでもなくそっとポッケにしまいこみ、これから起こるハプニングにニヤニヤ想像を巡らせてると、お次は美人搭乗口職員が登場。
フライト時間がもう来てます!って事で引っ張っていかれる。
見送りに来てくれた友達、親父、彼女との感動の別れを・・・ と言う間もなくあれよあれよと手荷物検査をパスし、ずんずん進む美人搭乗口職員。

今回こそは泣ける挨拶考えてきたんすけど! 持ち込み禁止のライターも歯磨き粉も持ち込めちゃってんすけど!!
「とりあえず行ってきます!!」
それだけ言って手を振って、おどろくほど寂しさも感動も無いまま、走って搭乗口へ・・・。
汗だくでシートに倒れこみ、仲のよかった友達に行ってきますのメールを送っとこうとしたものの、緊張から解放され疲れがドッと出てきて意識を失い、起きると上海!!
上海で3時間待って飛行機を乗り換えてバンクーバーに行くわけですが、宍戸ジョーじゃなかった案の定、乗り換え入国でひっかかる・・。
やっぱり荷物の重量オーバーのことで、別室に連れてかれ荷物を23kg以下の二つに分けなさい!って怒られる。
くっそー!美人カウンター職員めー!! 電話しようと思ってもやっぱり電話させてくんねーじゃねえか!!!
時間はたっぷりあるし、しょうがいない。荷物を分けよう・・。
僕 「んじゃ箱おくれ」
中国人カウンター職員 「没有 (ないよ)」
僕 「んじゃテープ」
中 「没有」
僕 「んじゃひも!!」
中 「没有!!」
ちーん
共産主義国のお役所仕事、最低じゃー!!
でも、中国に生まれ変わったら雇ってほしい。楽そうだもん。
では話の続き、、
僕 「荷物を分けるのに箱がないと話にならん!」
中 「外に出て買ってきたらいいじゃない」と。
僕 「乗り換え入国なのに外に出ること出来ないんじゃないの?」
中 「無問題」
僕 「どこに売ってるの?」
中 「3階」
僕 「中国のお金持ってないんだけど・・・」
中 「両替1階」
僕 「・・・。」
たった100円のもの買うために2000円も人民元に両替させられ、カバンは買ったものの、
一度外に出たのに到着ロビーの中に入ることを、事情を知らないゲートの職員が許すわけもなく、、、
30分間ゲート職員と揉め、中に入って作業にかかる。
詰め替えて測って、23kg以上あってやり直して、、、
結んで解いてを繰り返したPPのヒモは細かく裂け、ダンボールはボロボロに。
あまりの惨状に、ちょっと仲良くなってた中国人美人荷物カウンター職員がどこからか1m分だけガムテープを持ってきてくれ、めでたく梱包が終了したわけです。
所要時間、2時間。あぁおめでたい。
やりきった感に足取りも軽く出発ロビーに行くと、お次は飛行機の遅延待ち、3時間。
さすが中国東方航空。徹頭徹尾のフルサービス。何から何までありがとう。
やっと乗り込んだ飛行機では隣の巨漢中国人と肘置き争い。体格差で負けた現代日本の秘蔵っ子はやりきれない思いをぬるーいビールで胆の中へと流し込んでいきましたとさ・・・
これで終わらないんdeath!!!
カナダ着いたら入国の質問で英語を間違って荷物フルオープン、立ちっぱなしの取り調べ2時間!!
ヒイヒイ言いながら空港出て自転車組みたて始めたら、キャリアがお店の発送ミスでサイズ違い!!
自転車組むのに3時間!
さっとスネがペダルに当たって足から流血!!ぱっくりと・・。

この3つは特に自分が悪いんやけど(笑)
そんなことがありながらも、やっぱしいい人との出会いはあるもので。
出発しようとしていたところに空港のフロアマネージャーが通りがかって地図をもらって道順を教えてもい、ユースホステルの予約もまでしてもらい。
今日は自転車屋の兄ちゃんとをああでもないこうでもないと言いながらキャリアをいじって、おまけにお前はcoolだからタダにしてやんよ!って。

ハプニング続きでしんどそうだと思ったあなた!!それは間違いです!
こうゆう素敵な出会いがひとつあればすべて水に流れて新しい自分に生まれ変われちゃうのです!!
ぜんぶ準備不足から起こったハプニングじゃん。ってつっこみたいテレビの前の冷静なあなた!!
その思いをぬるーいビールで胆の中へと流し込んで、今日の日は忘れてください。
自転車が完璧になって心にゆとりができると、昨日は暑いと思ってた快晴のバンクーバーも気持ちのいい素敵ロードだと気づいた!
気温は大阪の秋口くらいでカラッとしてて、車は多いけど自転車レーンもあって、運転マナーもいいから走りやすい。

何よりカエデの木から降りそそぐ木漏れ日に目を細めている自分がいい(笑)
そんなナルシストな僕とスカイプでお話しませんか?
Yoshiyuki Isodaで登録してるんでどしどし検索かけちゃってちょーだい!
まぁそういう訳でむちゃくちゃ長くなりましたが、
いよいよ明日、カナディアンロッキーに向けて出発します!!
そういや冒頭で隊長が探してたのはビールです。
バンクーバーは酒屋でしかビールが買えません。
それさえなけりゃ最高の町なんだけどね・・。