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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

2011年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年05月

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カルテラアウストラル最大の都市へ! ~魚とアリと恋愛家と・・編~

日記書いたら長なったんでふたつに分けてみたら日記がふたつになってすげー得した気分!! あたりまえか。


s (1)
あっつー そうに見えて気温は5℃くらい。
カルテラアウストラルの北部は、毎日雨でどこも霧が立ち込めてた。
水際に生える2mにもなる水芭蕉とか、苔に覆われた森とか、ぱった見ただけで分かる雨林地帯を南に進んで一週間。
いくつ目かの峠を下った時、一気に違う気候帯に入ったと気付いた。
森に生えている大木は同じ杉みたいな針葉樹で鬱蒼とした森やけど、パンパに近いような雰囲気に。
とげのある植物がやたら目につく。
道路もカラカラに乾いていると土が硬く締っていてスピードが出せる。
カッパ着んでええから動きがだいぶ軽いし、心はもっと軽い!!


s (2)
そんな中で出会った彼らはチリ人のタンデムサイクリスト。
”だいぶ前にウシュアイアを出たんだけどさフレーム折れちゃってさー、皆に追い越されちゃってびりっケツ走ってんだ~”
なんか困り顔の似合うふたりやったw。


s (3)
山中の湖があって、、


s (4)
そこに流れ込む川沿いに上っていくと、、


s (5)
めぇめぇさんが山登り。


s (6)
どろろーんとした沼があったと思ったら、、


s (7)
休憩してたら5分で2匹のトルーチャ=ニジマスが。

上り坂で視線を感じたと思ったら、


s (8)
ニヒルなアリンコ!!


s (9)
路肩には車がお昼寝してて、、。


s (10)
そーんなパタゴニア中部は、紅葉まっただ中です。


s (11)
さーまたまた上って400m。
峠の上から向かいの山の下に広がる町が見えた。
COIHAIQUE(コイアイケ)とCOYAIQUE(コジャイケ)の、どっちでもいいふたつの名を持つカルテラアウストラル最大の町。

この展望台からばっひゅーんと下って、ぐぐぐぅーっともっかい上ったら・・・


s (12)
ALINCO!! 2匹に増えた!


s (13)
町のアクティビティ一覧の看板。

馬と牛の首を持つケルベロス的なバケモンを斧でぶった切ったり
ピーヒャラリと踊ったり
魚を酔っ払わせてその枕もとにさりげなく爆弾を置いてみたり
ム!セオがあったり
はて~な? と、ちょっと背骨がゆがんでたり
ビーカーに魚入れたり
鏡もちにつまようじ刺してミカンの代わりにちっこい土星のっけたり、
2階建てで屋根にでっかい十字架のある教会があったり
オリンピックやってたりする、
そんな町、コジャイケ(もしくはコイアイケ)に着きました。


s (14)
この町での1泊目は安ホテル全部周ったのにあんまし良いとこなくてがっかり。
2日目が晴れたのでネット付きのキャンプ場に宿替え。
快適生活&素敵な出会いでおもろいコジャイケ(もしくはコイアイケ)滞在に。


んーで、もんのっっっそいどーでもええんやけどさ、、

[こいあいけ」って打って変換キー押したら、「恋愛家」ってなるW ←大笑い

おれのパソコンだけ??That'sラブPC!!


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| PATAGONIA | 06:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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4月26日真夜中の話。 〜急な展開ばっかであらやっちゃ編〜

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いやー参った。何から書こう。

とりあえず、なんやかんやでカルテラアウストラルの終点オヒギンス村に着きまして、
何回も書いてる命題、湖の向こう側に渡る船探し。
(夏が終わってもう旅行者もいないので対岸に渡るための船がなく、それでもどうしてもフィッツロイ山に向かって走りたかったので、ボート持ってる人の家を片っ端から当たるつもりでここまでやって来た)




2_20110426231756.jpg
オヒギンスに着いたのは土日でオフィス関係は軒並み休みやったけど、
宿の管理人サビエルと他に知り合った人らから話を聞いたり電話を掛けてもらって情報収集。

すると、さっそく吉報が飛び込んだ。

木曜日に役所関係の船、今季最後の船が出るらしい!
5日は待たなあかんけどとりあえず向こうには渡れる。はぁ〜良かった〜と一安心。




3_20110426231755.jpg
その日の夜。

船は見つかった。けど、渡った先のアルゼンチンとの国境が閉鎖されてるらしいとの情報が入る・・。
こればっかりは土日じゃ役所がしまっててそれ以上の情報が入ってこないので月曜日(今日ね)を待った。


するとすべてを覆す地獄な知らせ、、、

次の船は来月5日になった。
そのかわり、国境は開いてる。今月末まで。 今月末??

なーんでやねーーん!!

10日待って船に乗ったとしても、その先の国境は閉まってるので先には進まれへん。

ぜっっっっっっっんぜん意味ないやんw




4_20110426231755.jpg
ちょっとこりゃ情報入って来るのを待ってても何がどこまで確かかわからんので、自分の足で確かめに町を周った。

まず船会社。
5月5月が今季最後の船。40ドル。

役所&軍警察所
国境はやっぱし4月いっぱいで閉まる。
それと、頼んでみたけどさすがに軍警察の船は出してはくれへんかった。

もっかい船会社。
5月5日の船に乗り、無人の国境を素通り、つまり密入国でアルゼンチンに抜けたい。とぼく。
ってのも、数週間後にはまたチリに入るので、その時にもっかい入出国をすればパスポート上では何も問題ない。
アルゼンチン内におる時にパスポートのチェックを受けたりすると問題になるけど、
そんなにパスポートを念入りにチェックされることもないし、これしかないかと思った。

でも、ここは一応ちゃんとした国チリ。

船会社の人に、犯罪にかかわるようなことはできひんとあっさり断られる。
そりゃそーだw


万事休す。うーん、参った・・。


こうなりゃ、港に行って船持ってる人に直談判しかねー!
札束でほっぺたの一つも叩きゃあ首ふるやろ!




7_20110426232143.jpg
村から7km離れた港へ。、
ぼくの中でオヒギンス村の港は、町の規模に比例してうらぶれた漁村で、
煙草を口の端でくわえた漁師のおっさんが座り込んで網の補修でもしてるイメージ。

それがオヒギンス湖。実はすげーデカイ。
対岸っても40km近くあって、船で2時間以上かかるらしい。
最悪釣りに使う小さいエンジン付きのゴムボートでもええかなって考えてたけど、
こんなデケー湖でボートなんて浮かべらんねぇ!!

きれいなエメラルドグリーン色したオヒギンス湖は、風が強く白波が立ってて、港には大きな船しかなかった。
港に泊まってたのは、50人くらい乗れそうな船会社のもの、車を運ぶフェリー、軍警察の軍艦みたいな船。

一般人の船なんてねー

村に戻って、

チャーターに応じてくれそうな船会社の情報を得たけど、船が大きくて燃料費もかかる。
しかもそれを払うの乗客はぼくひとり。数百ドルになると言われ、あえなく・・。


完全に対岸に渡る道は断たれた。
サビエルはもうアルゼンチンに抜ける他のルートを考え始めてる。

まぁ、、しゃーないか。
今回のカルテラアウストラル、冬の到来との追っかけっこで天気も悪かったし、
急いでたからゆっくり釣りキャンプをするってのもあんましできひんかった。
しっかりしたシーズンに時間をかけて満喫しに、もっかい来ようって考えてた。いつの日かね。
やから、ここでフィッツロイのほうに渡られへん悔いも次回に持ち越しでえっか。


そう考えると、さー!どこまで戻ればアルゼンチンに抜けられる!?

地図で見るとオヒギンス村から来た6kmの山の中にポツンと、Paso Mayerという国境がある。
でもここはもう閉鎖されてるとの情報を数日前に得ていた。
その次はというと、、、
230km戻ったCochraneの町からアルゼンチンに向かう国境。

230・・。








230km!!!





カルテラアウストラルは最後のこの230kmが一番辛かったような記憶が・・。
景色はそのぶん一番良かったけど・・ 通るの2回目やし・・。

サビエルに着いてきてもらってもっかい軍警察へ。
近いほうのPaso Mayerを通れるかと聞くと、なーんかはっきりせん。
なんでも、軍人は通れるらしい。
ってか、軍人はべつにその国境を越えてアルゼンチンとチリを行ったり来たりするわけではなく、
ただそこの警備に行くだけ。
このPaso Mayer。どんな地図で見ても(後からGoogle Mapで見ても)、道が途中で切れてる。
しかもチリ・アルゼンチンの両側ともに。

道路(もちろん未舗装ね)が途切れてから登山道みたいなトレイルがあるだけやから
自転車じゃ荷物と自転車とを交互に運んで何往復もせなあかんとか、
人ひとり渡るのが精いっぱいの細ーい橋が30m続いてたり(どんなんやねん)、
いくつかの川を中に入って渡ったりせなあかんらしいけど、その川を越えるのにもこの季節は水量が多くて一般人が渡れる状態じゃないらしい。

なーんかどっかで聞いたような道やなw。

まぁだから、そんなところにさらに自転車で来るなんてことは何かあっても命の保証ができひんから、来るな。 230km戻れと。


宿のスタッフ・サビエルが食い下がってくれ、角刈りの軍人さんがいくつか電話をかける。
国境警備の軍人に現在の川の水位とか雪の状況を聞いてくれ、条件付きで国境越えを許可してくれた。

その条件というのが・・・


川の水位が上がる前の早朝に国境を超えろ。


空が明るくなるのが朝8時ごろ。
山に入れば氷点下。
朝は必ずひどい雨が。

ってことはつまり、
雨か雪の降る氷点下の中を、懐中電灯たよりにして川を渡ったり自転車担いだりして、早朝に!早朝に!国境まで上って来いと。

無理、それは無理death。

しかしチーノ、他に方法はないんだよ。



・・。




5_20110426231754.jpg
というわけで決定しました。

あたくし行きます、この道。

230kmヒッチで戻ればよかったなーって、上り始めて何分で考え始めるやろうか。

日本じゃAIR JAM開催ハイスタ復活とか言ってんのに・・・

そういやフィッシュマンズのUstream見逃したな・・。だれか録画してないかな??

最近音楽が乏しいなーいつも同じのばっかり聞いてる。

にしても自転車担いで山登ってるときの音楽ってどんなんがいいんやろ。

うーん、やっぱレゲエかな。Yeahmon(ヤーマン)



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| PATAGONIA | 23:30 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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当社比3割増しにスピードアップしたアウストラル中部。 ~そんでもって現在地情報と。編~

Yesterday I reached to Villa O'higgins the end of the Carretera Austral!!
and I got a great infomation about there's municipal boat on Thuesday to get the otherside connected to Mt.Fitz-Roy!!
It looks to be complete traveling here till the end. Yeah!!

so,my mind was felt easy,but,,,
the Chile-Argentine border in the otherdide of lake is closed already!!!

oh my Buddha!!!

anyway,,,
tomorrow I go to the municipal office for negociating through the border somehow...

そうなんです!! 私がへんなおじさん・・

ではなくて、
上の文章でなんとなく分かったと思うけど、着いたんです!!

毎日雨でむっちゃ寒くて坂はバカみたいにキツくて、道はジャリジャリ、腹はぺこぺこ、頭はクルクル・・・。
そーんなカルテラアウストラルを1000km走り切ってついに髪も切って・・・

カルテラアウストラルの終点、オヒギンス村に着いたのだ~!!!

あーしんどかったー 辛かったー ウ○コちびったー

ほんま何回ヒッチしようと思たことか・・

とりあえずはまぁそーんなわけですが、
ココまで来てみても次から次へと沸き起こって来る問題!爆笑っすよ!大問題!!
詳しくはいま泊ってる宿で全部まとめてブログに上げまくってやるぜコンチキショーなんで、
3日毎に朝6時にチェキってくれよな!!

んじゃちょっと前のカルテラアウストラル中部の日記だぜコンチキショー!!


1_20110425132840.jpg
えーっと、どこやっけこれw

そうそう、むっちゃ辛い峠を越えて下ったところの小屋で夜を明かした。
次の日も雨やけど、なんとこの小屋の前からは舗装なのDA!!

アスファルトはタイヤが滑る滑る!シャーっと!シュルルーっと!


2_20110425132839.jpg
カルテラアウストラルでは、ふだん時速20kmで走ってるような平らな道でもダートがひどいので、
時速12からひどいところで5kmくらいにまでスピードが落ちてた。
石がごろごろしてる上りはタイヤが滑るので自転車に乗るどころか、押してこうにも足が滑るよな具合。
でも舗装路に入ったら上られへん坂なんてないんやろうなー。
こんだけ辛い道乗り越えてきたからには体もMAXにできあがってて、時速30kmくらいで走れんちゃん?
とか思ってた。

TOKOROGAぜんぜんMURIー!!!

アウストラルに入ってすぐくらいからなんか妙に疲れが残るような気がしてたけど、
これがダートの恐ろしさなんかーと納得してた。
舗装路に入ってやっと分かったぜ、コンチキショー・・。

いつの間にかサドルめっちゃ下がってるやん!!

ぼくは自転車のサドルやハンドルのポジション、ボードでもビンディングの角度だけで、
それはもうまるで別人のようにパフォーマンスが変わってしまう敏感ボーイ。

普段0,5mm単位で変えてるサドルの高さが2mmくらい一気に下がってた。
サドルを下げると、ペダルの回転数は上がるけど、その分息が切れて、ペダルを踏み込む力が入らんようになる。
もともとぼくの自転車のギヤ自体があんまり軽くない。
このアウストラルのダートの急坂は踏み込んで上らんとあかんのに、
その力が入らんから自転車を押して坂を登らなあかんかったし、
平地をこいでても回転数ばっかり上がって息が切れる。 ・・っちゅーことか!!

長い峠越えでは、サドルを下げて回転重視にして突入するけど、
それもサドルを下げたということを認識してるという事が大事なんかもね。
ってか舗装路やったらサドル下がってたら気付くか。ずっと揺れの中におるからなかなか気付かんかった。

サドルを下げるとそれまでの30%増しのスピードに!!(当社調べ)


3_20110425132839.jpg
アウストラルに入って、ってかパタゴニアに入って出会ったふた組目のサイクリストは、
左のフランス人母子と、フランス語圏に暮らすカナダ人女性。
しかもフランス母子の自転車はリカンベント!!(リカンベント=寝転がってこぐポジションの自転車)
さらにさらによく見てみるとリカンベントのタンデム!んなもんあんのか!
おまけにFサスペンションついてて、boyがこぐ用のペダルももちろんある。
んーで、なんやむっちゃかっちょええスタンド!!!モールトン博士かww

ちょっと自転車乗りっぽいブログになってます。

いま写真見て思ったけど、フランス母とカナダ女性の顔、めっちゃ似てるやん。
ってか同じw。 これは親子?姉妹??
まぁなんしかそんな変わったパーティー。

ってかパタゴニア、シーズンの夏に旅する自転車乗りは一日10人位すれ違うし追い越したり追い越されたりするらしい。
ぼくももうパタゴニアに入って一週間以上になるのにまだ2組って・・。


4_20110425132838.jpg
なーんやとんがった山が見えてきましたでー(その後特に発展はしない)


5_20110425132838.jpg
通りがかった村。
雪を冠った山並みに、晴れれば青空で豊かな新緑色が輝く。湧水、雪解けの冷たい川、滝。
買い物するのに自転車を降りると、風の通りぬけるさらさらという音だけの平和な世界。

天国ってこんなとこなんやろうなって思う。

いや、
たぶん天国には暑いとこが好きな人も寒いとこが好きな人もおるやろうから両方のエリアがないと困るか。
暑いとこエリアはベリーズのキーカーカーみたいなとこで、寒いゾーンはこんな感じかな。

逝ってみたいな夢の国。もっと後でね。


6_20110425132333.jpg
町で米とかパンとか補給してレッツラゴー!
坂を上って下って、山中湖沿いの道に。


7_20110425132332.jpg
釣りでもしたいなー、けどまだ漕ぎ始めて1時間くらいしかたってないしなー
・・と思ってたらキャンプ場の前を通りがかる。一時の迷いもなく突っ込んでくw

シーズンオフで管理人おらんし無料キャンプラッキーとワインガブ飲みしてるところに管理人登場。
8ドルも取られちったぜ。くっそー 

・・ん?


8_20110425132331.jpg
ボート貸してくれた!!
しかもタダで!!むっちゃええ管理人(笑)

でも日暮れ寸前。ちょっと遅かったっす!
ってか 風強すぎて釣りどころじゃありません安西先生!!
常に漕いどかんと立ち木にグッサー突っ込んでいくw血出るw

そうか、
私が釣りに着いていってあげようかってえらい押しやったのは、
もしかしてお姉さんが船をこぎ続けて流されへんようにしてぼくが釣りをできるように・・・


いや、きっと逆w


9_20110425132330.jpg
次の日の朝も釣り誘われてたけどひどい雨ふり。
午前中はキャンプ小屋でセクシーホールの修繕。

最近は風が吹きこんできて寒かったけど、
暖かい所やったらウ○コすんのにズボン下ろさんでええから楽やったんやけどなー。


10_20110425132329.jpg
昼過ぎには雨が小降りになって、虹まで出てきた。

イースター以来、しょっちゅう虹を見るようになった。
そっか、虹を見るには雨が降らんとあかんねんな。そして晴れんと。
そんでもって虹というのは太陽の反対側にできる!!

んなこと知ってるって??

都会育ちの現代日本の秘蔵っこはそんなことでも感動できるのだ!!
Viva!意外とインドア派!!


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| PATAGONIA | 13:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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何のために旅するかって? んなもんアレの為に決まってんじゃねーか! 魚ゆえに!! ~磯田よしゆきカルテラアウストラルを釣る編~

手抜DA!!
日記上げたいけどネットしてる時間あんましないので、
NHKラジオに送った原稿をそのまま貼り付けてブログとして・・・


だーってさー!!
毎日走り終わったら日記調にその日あったこと書いて、
週一回でラジオに書いて、たまーにブログ書いて・・。

同じこと3回も書くのダリーYO!!!

って気持ち、わかるでしょ(笑)


ってなわけで、4月10日放送分のNHKラジオ日記をドンッ!!


一時も降りやまない雨は五日目に入りました。
大きな石の転がる峠道に入って数時間、自転車をこぐことどころか押すことすらままなりません。
手のひらにできた豆は雨でふやけて次々につぶれ、手袋は真っ赤、
レインコートの下の服も、靴の中も、完全に濡れています。
雨から逃れる場所はなく、風が強いのでテントを張ることもできず、
あとどれくらいで次の町に着けるかもわかりません。
何ひとつ楽しいことはなく、ただ辛いだけ。 すべてが絶望的でした。
気圧計の目盛が上がってきていることだけが救いで、天気は次第に良くなっていくはず、
天気さえよくなればこんな道なんでもない。はず・・・
と、大雨の下でカチカチに固まったパンをかじって、自転車を押し続けました。
標高650mで上り坂が終わり、4時間かかった峠を20分ほどで下り切ると、
道路沿いに無人の小屋があり、ようやく落ち着くことができました。
雨にぬれた服はぜんぜん乾きませんが、暖まって小屋から出ると、空に少しの晴れ間が見えました。
カルテラアウストラルに入って初めて見る青空です。
パタゴニア名物の偏西風が、猛烈な勢いで雲と霧を吹き飛ばし、
空の青い部分がみるみるうちに広がっていきます。
これまで霧に包まれてまったく見えなかったすぐ近くの山々は高く険しく、標高2000mはゆうにあります。
その鋭い頂には雪が積もっていて、人を寄せつけない神々しい雰囲気。
山のふもとに目をやるとフィヨルドの湾が広がり、小さな村や深い青色をした湖が見えました。
こんなきれいな所を走っていたことに今までまったく気が付きませんでしたが。
気温もぐんぐん上がってさっきまでの寒さが嘘のように、気持ちにも余裕ができ、
気付けば鼻歌なんて唄いながら坂道を上っていました。


1_20110417005715.jpg
La Juntaかなんかいう町


2_20110417005714.jpg
ずっとこんな感じの景色で、無効に山があるのが見えても、。上の方には霧がかかって何にも見えない。


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これがNHKの原稿にあった地獄の峠。


4_20110417005447.jpg
その下り途中に、カルテラアウストラルで初めて出会ったサイクリスト!
といってもさすがに北上組。にしてもナイスなドイツ顔¥。

”南下してるサイクリストに最後に会ったのは、
 2週間前のオヒギンス村から対岸に渡る今期最後の船の待合室だったな~”

2週間前て(笑)
そっか、南下組はやっぱりぼくで最後かーとちょっと不安になる。

・・・ってか、
オイギンスから今季最後の船???

Oh my Budda!!!

というのも、
カルテラアウストラル最南端のオヒギンス村からは船で海を対岸の村まで渡る。
そっから6kmの登山道を押したり引いたり川渡ったり荷物を馬に預けたりしながら乗り越えると、
名峰フィッツロイ(Patagoniaのロゴになってる山ね)を拝みながらすそ野をぐるっと回り込んで、
エルチャルテンというという町に着く道がある。カルテラアウストラルのキレイさも去ることながら、
ぼくの中ではこのフィッツロイにま近まで迫れるということのポイントが高かった。

バックパッカ―では来れないこの道。
つい最近、ほかのサイクリストのHPでここの写真を見てビックリするくらいキレイやった。
だからこの時季外れにカルテラアウストラルに来ることにした。


のに!!


こりゃ参った・・。

そう、ここで今現在4月16日のぼくに絡んでくるのです。
今いるところはオヒギンスに向かう220kmの一本道と、
アルゼンチン側に抜けるための国境越えルートとの分岐にある村。

このままオヒギンスに向かって進んでって、船がないとなるとまた220kmを引き返してこんとあかん。
ここまでで仕入れた情報によると、

・船は今シーズンは終わったらしい。
・登山道を越えるための荷物持ちの馬もその家族が越冬のために他の町に移った。
・登山道を越えた後にあるアルゼンチンに入る国境も閉まってるらしい。
・もしかしてもしかしたら、漁師の船をチャーターして海を渡れるかも・・?
・ってかオヒギンスからは海じゃなくて湖やから漁師なんていねーYO!!


・・・。


でだ、

結局、、

ここまで来たしオヒギンスまで行っちゃえー!

と、なる(笑)


やっぱフィッツロイのとこ行っとかんとぼくのパタゴニアは完結せえへんもんね。
可能性は20%ってとこかな。
まぁ行ってみてアカンかったらヒッチして戻ってくりゃいいか。
我ながらノリ軽いな~(笑)


ってなわけで、これからオヒギンス村に向かう一本道に進路を向けまーす!


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長なってもうたけど、
地獄の峠道を越えたところの川で釣りをしてみると簡単にレインボートラウト(ニジマス)をゲット!
でも雨とあまりの寒さとで手がかじかんで魚をさばくのが辛く、この一匹であきらめた。


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釣った魚を炊き込み・・・

ちなみに服が全濡れなんで料理の時にこうやって乾かす。


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じゃじゃーん!
ニジマスの炊き込みご飯スープ付き。

いやー凝ってるねー


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次の日は朝だけちょっと晴れ間が。


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出発するよ~


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晴れるとこんなきれいな景色。


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がっ!!
道終わってるし(笑)


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しばらく待ってると船が来た。
道路工事中らしく、迂回できる幅がないので海をフェリーで渡す。
もちろん無料。おまけに待ち時間の30分の間に魚もゲットした。


13_20110417005146.jpg
チャオチャオ!


14_20110417005146.jpg
その晩はなんと唐揚げに挑戦!!
カタクリ粉つけて2度揚げにする。


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野菜炒めと白ご飯で、ニジマスフライ定食withフェリーのおっちゃんにもらったビール。


16_20110417004932.jpg
次の日は町に着いた。
けど宿になんて泊らず・・・


17_20110417004932.jpg
釣りでしょー!!
むっちゃ釣れる!簡単に釣れる!!

フィヨルドの湾を動画に撮ってたら奇跡的なタイミングで・・・ 動画でどぞ!!
Got trout when filming Patagonia -Carretera Austral Chile-(Youtube動画)


18_20110417004932.jpg
この日も地獄の峠越えし、越えた向こうに見つけた小屋でキャンプ。
誰かが小屋の中でしたウ○コが残ってて臭い。
んでもってどっかのバカが中でやらたき火をしたらしく、木造の床に大穴が二つも・・。


19_20110417004931.jpg
でもって今夜はニジマス唐揚げ甘酢あんかけー!!

どこまで凝るんだオレ!!


20_20110417004931.jpg
びしょ濡れを暖めてくれた小屋に感謝の意味を込め、ウ○コを掃除して木材拾ってきて床にひき、GTRステッカーを貼って出発。峠も越えたしこっから舗装路DA-!


ってなわけでただいまRio Tranquiloという村でネットしてます。
こっからバチかバチか、、じゃなかったイチかバチかでオヒギンス村に向かってみます。


なんかおれ、ストイックでカッコよくね?(笑)


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カルテラアウストラルの最初の方 ~ぜんぜん楽しめてない日々編~

ヨーソロー!
ただいまカルテラアウストラル最大の町コジャイケだよーん。
この日記が上がるころには最高の峠を越えて釣り三昧してるかなー
そういや水曜と金曜が雪の予報やった・・。

初雪カミングスーンでdeathです!!


1_20110412010013.jpg
カルテラアウストラルに入って3日目くらいかな?
なんかすんごい自転車をこぐのが辛い。
まぁ雨のダート道のアップダウンしかないところをカッパ着て進むってのは普段の倍くらいのパワーがいる。
でも、普段の倍しんどいにしてもこのしんどさは普段の3倍くらい。
一日の距離は4~50km。昼スタートやからこんなもんなんかなー。 うーむ・・。

前の日の疲れが残ってたし、でっかい橋見てテンションあがったのでこの橋の下でキャンプ。


2_20110412010013.jpg
釣りしてみたけどこの橋のかかってるところが湖のくびれみたいになってて流れが速すぎて釣りにならんかった。
一回だけとんでもない引きがあって、合わせる間もなく一瞬で針を持ってかれた。

ありゃあ何やったんやろー?と水面を見てると、
バショウカジキみたいにでっかい背びれを水面に出して悠々と泳ぐ魚が!!
しかもなんちゅうデカさ!!1m近い大きさ!
銀色の体で、ウロコがひとつひとつ見えるくらいに大きい。まるで古代魚。

あれ釣りたいっ!!

と思ったけど、あんなバケモンに対抗できる竿も仕掛けもなく、あえなく断念。


3_20110412010012.jpg
夕方になって風が収まるとどっからか集まって来た、蚊の大群。
テントの入り口を一瞬開けるだけで20匹くらい侵入してくるので、
しゃーなしテントの中でご飯を作る。ガソリン臭充満ナイト。
トイレに行くのが辛かった。

朝方、猛烈な暴風雨で目が覚めた。
普段は雨でも降ってない限りフライシート(雨よけのカバー)とペグ(テントを固定する金属の杭)を使わへんから、
爆風でテントは飛びかけ。
体重を全部掛けて押さえてないとテントごと飛ばされる!!
橋の下やから雨も大丈夫かと思ってたけど、雨つぶ真横に飛んでる。橋意味ねーw
テントはフライシート掛けへんかったらただのうすーい布切れ。
全体重でテントが飛ばされへんように押さえてると中にしみ込んできた水でテント内浸水2cm。
寝袋も日記帳も財布も買ったばっかのダウンもぜんぶ水没!!ボーツ!!

テントを片づけたいけど、体重掛けてなかったら飛ばされる。なんとか片手を使えるように少しずつ移動して、
カメラだけビニール袋に入れて耐えに耐えた2時間。

朝7時頃に風が弱まったすきに撤収。濡れたテントを畳むほど憂鬱なことはないと思ってたけど、
ダウンJKTは押したらジャボジャボ水が出てくるし、それを入れるバックも水浸し・・。
朝になっても雨も風も荒れてるし、橋の下におってもまったく意味がないので、
珍しく朝8時ごろに出発。


4_20110412005941.jpg
今日はちょっと晴れ間が見えた。
ずっとこんな感じの道の急なアップダウンが続く。
晴れて道が乾いてたら平均時速15kmくらいで走れる。
道は苛酷でも村は一日ひとつくらいあって、川もあって食料と水にはとりあえず困らへん。


5_20110412005941.jpg
牧場もけっこうあって、バカ・・じゃなかった馬鹿牛ヒツジがメーメーモーモー。


6_20110412005940.jpg
さぁそろそろ釣りでもしようかなーなんて考えてると、


7_20110412005940.jpg
La Juntaの町に到着。
NHKの原稿を送ったり、濡れた服を乾かしてあっという間に2日すぎた。
冬が来るのであんましゆっくりしてられへんけど、町に着いたら気が緩んでついついゆっくりしてまう。


8_20110412005939.jpg
晩飯は醤油テイストのパスタ。
アウストラルに入って雨の中の辛い道のりで、楽しみは食事だけやった。
毎日食いまくってたら胃袋がおっきくなって、これで2人前くらいやったけどぜんぜん足りひん。


9_20110412005939.jpg
2日目の晩ご飯は450gのパスタをぜんぶ使い切った大盛り。
これでもぺろっと食べてしまう自分が怖い・・。

この次くらいから悲惨な峠が出てきて辛い道のりになったけど、
釣りも始めてなかなか楽しんでます。その様子は次の日記で。



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| PATAGONIA | 06:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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今の話とパタゴニアのルートとか新装備とかとか ~カ、、カルテラアウストラルへっ!!!~

ヨーソロー!
ただいま秋の紅葉真っ最中でもって雨季まっただ中のパタゴニアで、冬が来るーって言いいながら
あんまり爆走せんと気付けば釣りばっかしてる通称タラちゃんこと、磯田のよしくんでーす。
ブログはまだウユニ塩湖やけど、いまおるパタゴニアは、ついついリアルタイムで上げたくなるようなこと満載なんで、
とりあえず現在の状況をあげつつ、時間があったら溜まってるブログをあげてこうかなーって。

いやーパタゴニア、まじパネェw
 

1_20110411063106.jpg
厳冬期の到来と追いつ追われつになる、シーズンオフのパタゴニア走行。
少しでも急がんとあかんのでビーニャデルマルからバスでブブーっとパタゴニアの入り口、プエルトモンへ。
これで変わり映えのないパンパ走行を1週間短縮。約3000円。

まぁ何回も言ってることなんやけど、
ぼくはNoマッスルNoストイックがウリ。バスを使う事にぜんぜんこだわりがねー(笑)
ってもまぁそんなに長い距離は乗らんけどね。

景色変わらんかったりなーんにもないおもんない所を、おもんないなーと思いながら走ることほどおもんないことはない。
おもんなくてもご飯食べたりたまにホテル泊ったりでお金はかかるしね。
そんなら同じお金を使って、バスなりヒッチハイクで目的地へブブーっと行ってしまって、
そこで楽しいことを見つけるなり、また次の道を目指して走り出した方がぜったい楽しい。

はじめは全行程自転車かなーってボンヤリ考えたこともあったけど、そこへのこだわりを捨てた時、
自転車でしんどい道を走っててもヤバなったらヒッチハイクしよーって思えて気持ちが楽になったし、
そのおかげで旅に余計なこだわりが無くなって、純粋に楽いと思える時間が増えた。

せっかく世界一周するんやから楽しいほうがいいでしょ??
完全走破とかはマッチョでストイックな自転車乗りの方にやってもらいましょー。
ぼくはあくまで楽しいこと至上主義です。ってもちゃんと自転車乗ってますよ!
極寒パタゴニア行くストイックさもちゃんとあるんですよー(笑)


2_20110411063106.jpg
バスを降りてビツクリした。サムすぐるにもほどがある・・。
雨やし霧やし、気温も昼間やのに10℃切ってる。
冬の平均気温3度とかのパタゴニア南部を目指すのに、まったく普通の装備しか持ってない。
ダウンとか手袋かとかはよ買わななーと思いつつ、良いのがなくてここまで来た。
ってのも、ここまでの旅はどこも暖かかったもんね。暑いのにダウンなんて売らんよね(笑)
まぁここまで来たし、さすがに何か売ってるやろーと思ってたけど駄菓子菓ー子!
プエルトモンに着いたけどどの店も閉まってる。店と言ったらスーパーくらいしか開いてなくて、通りに人もまばら。
シエスタかなって思ってたけど夜になっても店は開かず、次の日気づいたけど、よくよく考えたら週末やった。
なので宿でブログ書いてマクドでアップの週末を送る。
ちなみにこのマクドが世界最南端のマクドらしい。ぜんぜん知らんかったー


3_20110411063106.jpg
月曜になってようやく店が開いた。
使えそうなダウンジャケットを見つけたけど言い値12000ペソ(2000円)。
ええテンションのおばちゃんらがいっぱいおったので、自転車でウシュアイアまで行くねーんと、
客を味方につけて代わりに値切ってもらう。最終的にほぼ半額の7000ペソ(1100円)で購入。
そーいや人生初ダウンJKTだ!!
日本でもダウン着てみたことはあったけど、ひょろい体ではビックリするくらい似合わんかった。
でも今回のはこのワイルドな髪形wもあって、まぁまぁ似合うんじゃないかな。写真は載せへんけど(笑)


4_20110411063105.jpg
そうそう、港町プエルトモンは魚介類が名物で、市場のでは魚やら魚介類、ウニなどが山積み。これはウニを剥く人。
写真いっぱい撮りたかったけど、カメラの電池切れ・・。


5_20110411063019.jpg
町のツーリストインフォで出会ったあおさんといっしょに、
市場の食堂でプエルトモン名物の野菜肉魚貝を煮込んだスープ、クラントを食べに。

あっ、クラントの写真はカメラのバッテリーぎれが・・・


6_20110411063019.jpg
普通の防波堤にアザラシ?オットセイ?オタリア?がおる。
もっと写真撮りたかったけど・・・ 電池がね(笑)

あおさんとはなんか話しやすく、ついつい昼からワイン。
そしてその日の夜にカルテラアウストラル行きのフェリーに乗るまで付き合ってもらって、
ワイン&ビールで酔っぱらっちゃいましーた。


7_20110411063018.jpg
南米全図がコレで、パタゴニアは赤丸で囲んだトコロ。
パタゴニアの入り口プエルトモンで、南緯40度くらい。
緯度で言うと秋田市のちょっと上くらい。そりゃ寒いわ。

ついでにウシュアイアを調べてみると、コレがケッサクの北緯55度。

北緯55度といえば、、
日本最北端の宗谷岬で北緯46度くらい。
北方領土の樺太の最北端よりもさらに北、ロシアのモスクワあたりが北緯55!!!

あのモフっとした帽子買わなあかんやん(笑)


8.jpeg
赤い線のR40を通って南米最南端ウシュアイアを目指す道は、アンデス山脈の東側で、
パンパ(大草原地帯)の変わり映えしない景色ながら、とんでもない爆風が吹くことで有名。
世界一周するならココは越えとかなってゆう試練の道。

そしてもうひとつの青い方、カルテラアウストラルは、フィヨルドとアンデス山脈に囲まれた湖水地帯。
ほとんどがダートで、そのアップダウンの連続は想像を超える。らしい。
駄菓子菓子! その景色は想像をまたまた遥かに超えちゃうスゲー景色の連続らしいのだ!!
どっちみちエルカラファテでR40に合流して爆風は堪能できるハズやから、
カルテラアウストラルを通りたいのが自転車乗り。

しかしそこで問題になるのはアンデス西側の寒さ。
冬には平均気温3℃くらいで、雪が積もるし道は凍結、村も湾を渡るフェリーも閉鎖されるところがある。
そしてマイナス20℃のブリザードまで吹き荒れるとか・・・
なのーで、ほとんどのサイクリストは春から夏にあたる10~3月に旅をするわけです。
はよ行かんとねー。


9_20110411063015.jpg
プエルトモンの港からアンデス山脈とフィヨルドが見えた。
山頂にはもうさっそく雪が積もってる。
これからの道のりを想像したらメマイがしてくるよ・・。


10_20110411063014.jpg
これがプエルトモンからカルテラアウストラルに入るためのフェリー。
今は亡きタコフェリーよりちょっと大きいくらいの船。


11_20110411062853.jpg
ようこそパタゴニアへ!!
チャイテンはカルテラアウストラルの始まる町。
雨で人っ子ひとりいねー!!

とはいえちょっとテンションは上がってて、上下カッパを着てカバンもギターも防水カバー。
完全防備でいざカルテラアウストラルへ!こぎだせー!!


12_20110411062852.jpg
プエルトモンから距離的には大して離れてないのに、またしてもえらい気候の変わりよう。
日本の梅雨のようにシトシト一日中雨が降り続く。

ツーリストインフォで聞いたところ、ここは完全に雨季に突入してて、毎日雨らしい。
おまけに、こんな時期から南下するサイクリストはおらず、「あなたが今シーズンのラストよ」とのこと。


13_20110411062852.jpg
20kmほどの舗装路が終わり、ダートに入る。
これこれ、誰かのHPで見たなーこんな道。


14_20110411062852.jpg
道路は山間を縫って延びてるらしいけど、霧が濃くてその山がどれくらいの高さなのかまったく分からん。
それが一瞬霧が薄くなった時、山の全貌が見えた。
なんて高さDA!! 標高1000mは軽くある。そしてその斜面にはいくつもの滝。
うおーすげーとこ走ってんなーオレ!!
興奮してるとまた雨がざざーっと降り出し、山はまたまた霧に包まれた。


15_20110411062851.jpg
これが完全武装の走行スタイル。


16_20110411062851.jpg
こんな寒いのに服も着んと歩きまわるモーモーたち。邪魔です。


17_20110411062625.jpg
雨はダラーっとシトシト降り続け、首筋やそで口、足首から侵入してきた水と、レインウェアの下の汗とで全身びしょ濡れ。
雨から逃れるところがなかなかなく、やっと見つかったのは廃バス。
中でご飯を炊いて昼飯。スープが温まる。


18_20110411062625.jpg
雨季で川は大増水。
夏の天気のいい日なら最高に景色いいんやろうな~
マスでも釣れそうないい川やな~

夏やったらな・・・


19_20110411062624.jpg
夕方になっても雨は止まんかったのでバス停にテントを張る。

パタゴニア初日は20kmの舗装路、その後ダートで一部砂が深くて自転車に乗れん区間があったけど、
アップダウンもそこまできつくなかったし、雨に濡れて気持ちは悪いけど、走ってる間は暖かいし。
カルテラアウストラルの走行、何とかなるような気がした。

完全にナメてたってすぐ分かったけど。


20_20110411062624.jpg
初日はソーセージ酢豚なんて手の込んだものを作った。
最近料理人やら他の自転車乗りやらといっぱい出会った。
そこでいろんな料理の基本とアイデアをゲットしてきた。

料理レベル上がってます!!


そうそう、
アマゾンでアマゾン川に落として壊れたお気に入りのコンデジPowershot110is。
代わりにボリビアラパスの泥棒市で中古のNikon Coolpix L16というのを買ったけど、それがとんでもないシロモノ・・。
ISOの設定不可、単測光で補正もないから暗すぎたり明るすぎたり。
色も霞んだようで見れる写真が撮れん。ただの記録用。

そーんなクソカメラやったけど、このアウストラルで壊れた。
別に濡らしたわけでもないのにたぶん湿気で? モニターが死亡・・。

1年8カ月前の世界一周出発当日、朝。
関空で見送りに来た友達にあげてしまった一眼。
一度一眼を使ったらコンデジでは満足できひんかった。
機能や設定の数、レンズの明るさ。できることの数が少なすぎる!!

そーんなわけで!!
イースターに行った時に日本からの友達に持ってきてもらったおニューのカメラ!!
フィルターとバッグをいっしょに頼んどくの忘れったけど・・。

ふっふっふ。


21_20110411062623.jpg
白くてカワユスーモエ(・∀・)モエ



ながーい日記を最後まで読んでくれたひとにプレゼント。


22_20110411062623.jpg
嬉し恥ずかし、初ダウンフォトだよーん。

どどーんどどーん。

あっ、次の日記を14日の朝⑥時に予約投稿しといたから、おヒマなら来てよね。


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| PATAGONIA | 06:55 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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今まででいっちゃんしんどかった道 ウユニ塩湖へ! ~その3~


やーばい!
日記書く時間がない!チェックアウトまであと20分!
しゃーないのでNHKラジオの原稿をそのままこっちに・・・


長く滞在したラパスを出発して、ウユニ塩湖を目指しました。
はじめの3日は舗装路でしたがそこからダート道に入ると、
車の走行中の振動によってできるコルゲーションと呼ばれる洗濯板状のガタガタ道に入りました。
その道は石もゴロゴロしていて、コルゲーションの振動と相まってお尻はサドルから浮きっぱなし、
ハンドルを握る手もしびれ、スピードは歩くほどしか出せません。
側道もあったのですがそちらは砂が深く、タイヤが埋まってしまい自転車を押すどころか、
持ち上げて引っ張っていかなくてはいかないような道でした。
おまけに風は強い向かい風、砂を含んでいてパチパチと体を叩きます。
あまりのひどい道に2日で音を上げ、一日数台しか通らない車にヒッチハイクを頼みましたがあっさり断られ、
運転手や荷台からゴミを投げつけられる始末。
体はドロドロ、心はボロボロでようやくウユニ塩湖まで50kmの所まで来ましたが、
商店がある唯一の村に気付かず、水と食料の補給をしそびれました。
そして、そこからウユニ塩湖に入るには最後の山越えが待っていたのです。
道はさらにひどくなり、地平線まで続く深い砂の道を、自転車を持ち上げて2mずつ進むような状態です。
太陽はカンカンに照り、砂嵐が吹き荒れる中、最後の水も飲みきってしまいました。
まともな食事は前日の朝から摂っていません。
河原のように大きな石がゴロゴロした上り坂に変わると、めまいがひどくなり、
とうとう動けなくなって座り込んでしまいました。
口の中はカラカラでガムを噛んでもボロボロと崩れていくだけで唾すら出てきません。
日陰がないのでじっと座っているだけでも体力を消耗してしまいます。
こうなったら最後の手段です。 なんとしても生き延びるため、
プライドを捨て、ペットボトルに小便を溜めました。
もうこれを飲むしか生き延びる方法はないと思えましたが、いざ口をつけようとすると、やはり抵抗があります。
次の曲がり角まで自転車を押して、そこで飲もう。 と決め、
何度かそれを繰り返していると、ついに坂を登り切りました。
目の前には地平線まで真っ白なウユニ塩湖が広がっていましたが、
それよりも嬉しかったのは、山のふもとに村があったのです!
最後の力を振り絞ってその村に到着すると、数軒だけの集落の中に、なんとホテルが!!
助かった・・。自転車を押しながら、常に死を意識していました。
その死の恐怖から解放されたホテルの入り口をくぐったあたりから、記憶がありません。



cs (1)


cs (2)


cs (3)
キレーなコルゲーション。


cs (4)
不気味な色の夕焼け


cs (5)
大昔はこの辺は海の底。
転がってる石ころはぜんぶサンゴ石。


cs (6)
塩だまり。


cs (7)
湧き出してる水は塩分が濃い。


cs (8)
ついに見てきた!!
この山のちょうど反対側がウユニ塩湖。
そこまでの道のりが地獄やった・・。


cs (9)
山脈の北側には砂漠地帯が広がり、こんな砂の深い道に迷い込んでしまった。
自転車を持ち上げて1mごと進んでいく。


cs (10)
この村には商店がなかった。
食料は底をついて腹ペコ。水もあと二口分しかないのに・・。


cs (11)
ここで最後の水、二口分の泥川の水を煮沸して飲み、もう水はなくなった。


cs (12)
しかもこんな岩だらけの坂道に入り、もう自転車には乗れず、押しに入る。
腹も減って喉もカラカラ。ガムを噛んでも唾が出てこない。


cs (13)
意識もうろうで最後の手段、ペットボトルにおしっこを絞り出す。

いざ口をつけようとしても、やっぱりムリー!!
おしっこのムワ―っとしたあったかみと匂いが漂ってくるとキュッと口が閉じちゃうのだ!飲めまへん・・。

強烈な日差しで意識もうろうとしてきて、命の危険すら感じた。
飲まな死ぬ。死にたくなかったら飲まな・・・

よし、次の角を曲がったら飲もう。

いややっぱムリ!
じゃあ次の角で・・・

いやー!やっぱムリー!!
また次の角で飲もう・・・


と繰り返してたら峠を登り切って、とおーく、したーの方に、ちっさーーく村が!!

そっからは記憶がはっきりない。
気付けばその村の宿にいて、ビール片手に日陰で寝てた。


cs (14)
宿のスタッフとアミーゴたち。


cs (15)
アイドルオウムは自転車がお好き。
巻きなおしたばっかのハンドルバーテープ持ってかれた(笑)


cs (16)
オーラ!!


cs (17)
素敵なホステル。


cs (18)
GOOD TRIP ROCK'N ROLLとのコラボステッカー。
今までいっぱい貼ってきたのはまたその内アップするからヨロシクー!

とびます→ ★GOOD TRIP ROCK'N ROLL★ ←とびます


cs (19)
次の日、ホステルを出てゆるーい坂道を下った先には白い台地が・・・


cs (20)
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ウ━━━ユ━━━ニ━━━ッ!!!!


cs (21)
どっち行ったらええねん(笑)


cs (22)
とりあえず山の南側のピンクフラミンゴ居住湖へ。

続きの本格的なウユニ日記はまた次の機会に。



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| 16 BOLIVIA-ARG-BOL | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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今まででいっちゃんしんどかった道 ウユニ塩湖へ! ~その2~


ただいま冬季のパタゴニアにむけて絶賛南下中!


sdf (1)
オルーロから1日走って、ウユニに向かう分かれ道の町。ってか村。
写真は立ち小便するインディヘナばあちゃん。
この姿勢でシャ―っとやって、お尻をフリフリして終了。


sdf (2)
さー!こっからダート!
バスが通って行くメインの国道(これもダート)から外れて200kmダートを走るとウユニ塩湖の北側に出る。
そっから湖を南に縦断し、東へと横断するウユニ塩湖満喫コースを走行する予定。
ネット上ではこのルートはかなり厳しい道とあった。
でも200kmの間に地図上で3つの村がある。
まぁ3日もあれば走り切れるかなーって気楽さでダートに突入。


sdf (3)
よーく見たら地面の砂に白っぽいところが見えてきた。塩分?
ウユニ塩湖が近づいてきたっぽい!


sdf (4)
火の車、その後。


sdf (5)
ずーっとまっすぐダート。


sdf (6)
日影もない一本道では太陽に背を向けて休憩。


sdf (7)
トラックはもうもうと煙をあげて


sdf (8)
集落はmade by 土。


sdf (9)
たえずその辺に竜巻があった。
この写真にも右・中・左に計3本。
砂嵐もたまに吹く。


sdf (10)
いよいよ始まったコルゲーション!!
車が走行振動の影響でできる洗濯板状の規則的なデコボコ。
これには逃げるところもなく、ガッタンボッコン下から突き上げられて自転車をこぐどころじゃない。
時速5kmほどまで落ちる。
1時間も乗ってれば手も尻も痛み、そのうち腰まで痛んできて自転車に乗ってられず、押して歩くことに。


sdf (11)
水が補給したいけど、川はご覧の通り干上がってます。
水もなければ日影もない、あるのはカンカン照りとコルゲーション。


sdf (12)
水がなくなる寸前にたどり着いた村。
商店を探し出して入っていくと、急に店じまいを始める。
水だけ売ってくれと頼んでも売ってくれへん。
他にも客おるし、シエスタするような場所でもないのに。
どうやら外国人嫌いで相手にしてくれてない模様。ファック。


sdf (13)
けっきょく水も晩めし分だけ残してほとんどない状態で日が暮れてきた。
この汚い足、洗いたいな・・・


sdf (14)
汗と砂と寒さで寝苦しい夜。


sdf (15)
こんなとこ。


sdf (16)
今日もダート。水がねー!!はやく村ー!


sdf (17)
カンカンカン


sdf (18)
ダートの道のわきには側道がある。
揺れを嫌うトラック運転手が道じゃない野原の中を走るので、いつしかそれが道になってる。
通称、魯山人状態。(猪木状態とも言う。)
この道は打って変わっての砂地で、砂が深すぎて自転車に乗ることは全くできひん。
タイヤが砂にずぶずぶ埋まって押すこともできず、前のハンドルをつかんでタイヤを持ち上げて進む。
ぜんぜんムリな道。


sdf (19)
砂の側道がムリすぎて、あきらめてダートの道に戻ると遠くからサイクリストが!
フランス人の彼は60才。ダートの揺れの中楽しそうに走り去ってった。


sdf (20)
最後の村、このおばちゃんたちのおかげでなんとか水を買うことができた!!


sdf (21)
ここぁどこだ!!


sdf (22)
湖まであと70km。



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