fc2ブログ

現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

2011年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年06月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

チャーター船探しとオヒギンス出発までの軌跡 ~一大決心編~

1_20110520064052.jpg
カルテラアウストラルのゴール・オヒギンス村に着いたけど、
その日は遅かったので宿代をケチって町の外でキャンプし、次の日改めて村に入る。


2_20110520064018.jpg
ホテルはどこもシーズンオフで閉まってるか高く、結局いちばん最初に聞いたホステル、El Moscoに。


3_20110520064017.jpg
おしゃれな木造2階建てで、壁には自転車用品がかかってる。
管理人のサビエルはもともと自転車好きやったけど、この宿でたくさんの自転車乗りが楽しそうに話すのを聞いて、
自分もお金をためていつの日か自転車で南米を旅するのが夢なんやって。


4_20110520064017.jpg
雪山に囲まれた町。


5_20110520064016.jpg
空港は原っぱ。


6_20110520064016.jpg
展望台があるというので上ってみる。


7_20110520064016.jpg
10分歩くだけで町も雪山も見える絶景ポイント。
あったかかったら弁当広げて友達集めて宴会でもしたいねー。

大阪にも欲しいナイススポットです。


8_20110520063914.jpg
サビエルに教えてもらった展望台のさらに先に続く道。


9_20110520063914.jpg
ズンズン進むと、


10_20110520063913.jpg
山の中に突然現れる小川の流れるきれいな野原に出た。


11_20110520063913.jpg
いろんな景色を求めてブラブラ。


12_20110520063912.jpg
向こうの山の麓に見えるのがオヒギンス湖で、
あの湖を渡る船を探しにきたわけです。


13_20110520063912.jpg
森の向こうに白馬が見えたような気がして追っかけたら森の奥で迷った。


14_20110520063723.jpg
道なき道を下って町に戻る。
外は寒いけど宿の中はまきストーブであったかい。
さとうたっぷりのあまーいコーヒー、タバコ。幸せ時間。

El Moscoはシーズンオフでお客さんぼく一人やけど、サビエルの友達が入れ替わり立ち替わりでやってきて、
旅の良さとか音楽とかを語りつつワインを飲み、そして、、


15_20110520063723.jpg
露天風呂に入る!!
ついでにフィンランディア式のサウナまで!!

写真は撮り忘れてこれは外側やけど、5人くらい入れる桐っぽい木でできたおしゃれスパがあるのだ!!
よっぱらいつつ入る露天ぶろは最高やったー

写真撮り忘れたけど(笑)



16_20110520063722.jpg
そんな宿は間違いなくGOOD TRIP ROCK'NROLLに登録だ!!


ってかてか!
オヒギンス滞在を満喫しちゃってるばあいじゃねー!

この町に来たのは、シーズンオフで終わっちゃってるオヒギンス湖を渡ってくれる船を、
札束積むなり土下座してでも見つけるために来たのだ!!


5つくらい前の日記に書いたことやけど、ってか思いっきり切って貼ったしてますが(笑)


オヒギンスに着いたのは土日でオフィス関係は軒並み休みやったけど、
サビエルや友達たちに話を聞いたり電話を掛けてもらって情報収集。

すると、さっそく吉報が飛び込んだ。

オヒギンスから湖を渡った向こう側へ、木曜日に役所関係の船が出るらしい!
5日は待たなあかんけどとりあえず向こうには渡れる。はぁ~良かった~

ひと安心。





その日の夜。

船は見つかったけど、渡った先のアルゼンチンとの国境が閉鎖されてるらしいとの情報が入る・・。

こればっかりは土日じゃ役所が閉まっててそれ以上の情報が入ってこないので月曜日を待った。



するとすべてを覆す地獄な知らせ、、、



次の船は来月5月の5日になった。
そのかわり、国境は月末まで開いてる。4月末まで。 4月末・・・

なーんでやねーーん!!

10日待って船に乗ったとしても、その先の国境は閉まってるので先には進まれへん。

ぜっっっっっっっんぜん意味ないやんw





ちょっとこりゃ情報入って来るのを待ってても何がどこまで確かかわからんので、自分の足で確かめに町を周った。

まず船会社。
5月5月が今季最後の船。40ドル。

役所&軍警察所
国境はやっぱし4月いっぱいで閉まる。
それと、頼んでみたけどさすがに軍警察の船は出してはくれへんかった。

もっかい船会社。
5月5日の船に乗り、無人の国境を素通り、つまり密入国でアルゼンチンに抜けたい。とぼく。
ってのも、数週間後にはまたチリに入るので、その時にもっかい入出国をすればパスポート上では何も問題ない。
アルゼンチン内におる時にパスポートのチェックを受けたりすると問題になるけど、
そんなにパスポートを念入りにチェックされることもないし、これしかないかと思った。

でも、ここは一応ちゃんとした国チリ。
船会社の人に、犯罪にかかわるようなことはできひんとあっさり断られる。
そりゃそーだw


万事休す。うーん、参った・・。


こうなりゃ、港に行って船持ってる人に直談判しかねー!
札束でほっぺたの一つも叩きゃあ首ふるやろ!


17_20110520063720.jpg
村から7km離れた港へ。、
ぼくの中でオヒギンス村の港は、町の規模に比例してうらぶれた漁村で、
煙草を口の端でくわえた漁師のおっさんが座り込んで網の補修でもしてるイメージ。

それがオヒギンス湖。実はすげーデカイ。
対岸っても40km近くあって、船で2時間以上かかるらしい。
最悪釣りに使う小さいエンジン付きのゴムボートでもええかなって考えてたけど、
こんなデケー湖でちっせーボートなんて浮かべらんねぇ!!

きれいなエメラルドグリーン色したオヒギンス湖は、風が強く白波が立ってて、港には大きな船しかなかった。
港に泊まってたのは、50人くらい乗れそうな船会社のもの、車を運ぶフェリー、軍警察の軍艦みたいな船。

一般人の船なんてねー・・・



18_20110520063720.jpg
村に戻って、

チャーターに応じてくれそうな船会社の情報を得たけど、船が大きくて燃料費もかかる。
しかもそれを払うの乗客はぼくひとり。数百ドルになると言われ、あえなく・・。


完全に対岸に渡る道は断たれた。
サビエルはもうアルゼンチンに抜ける他のルートを考え始めてる。

まぁ、、しゃーないか。
今回のカルテラアウストラル、冬の到来との追っかけっこで天気も悪かったし、
急いでたからゆっくり釣りキャンプをするってのもあんましできひんかった。
だから、またいつの日か、しっかりしたシーズンに時間をかけて満喫しに来ようって考えてた。いつの日かね。
やから、ここでフィッツロイのほうに渡られへん悔いも次回に持ち越しでえっか。


そう考えると、さー!どこまで戻ればアルゼンチンに抜けられる!?

地図で見るとオヒギンス村から来た6kmの山の中にポツンと、Paso Mayerという国境がある。
でもここはもう閉鎖されてるとの情報を数日前に得てた。
その次はというと、、、
230km戻ったCochraneの町からアルゼンチンに向かう国境。


230・・。








230km!!!





カルテラアウストラルは最後のこの230kmが一番辛かった・・。
景色はそのぶん一番良かったけど・・ 通るの2回目やし・・。

サビエルに着いてきてもらってもっかい軍警察へ。
近いほうのPaso Mayerを通れるかと聞くと、なーんかはっきりせん。
なんでも、軍人は通れるらしい。
ってか、軍人はべつにその国境を越えてアルゼンチンとチリを行ったり来たりするわけじゃなく、ただそこの警備に行くだけ。

このPaso Mayer。どんな地図で見ても(後からGoogle Mapで見ても)、道が途中で切れてる。
しかもチリ・アルゼンチンの両側ともに。

道路(もちろん未舗装ね)が途切れてから登山道みたいなトレイルがあるだけやから、
自転車じゃ荷物と自転車とを交互に運んで何往復もせなあかんとか、
人ひとり渡るのが精いっぱいの細ーい橋が30m続いてたり(どんなんやねん)、
いくつかの川を中に入って渡ったりせなあかんらしいけど、
その川を越えるのにもこの季節は水量が多くて一般人が渡れる状態じゃないらしい。

なーんかどっかで聞いたような道やなw。

まぁだから、そんなところにさらに自転車で来るなんてことは何か起こっても命の保証ができひんから、
いさぎよく230km戻ってくれ。と。


宿のスタッフ・サビエルが食い下がってくれ、角刈りの軍人さんがいくつか電話をかける。
国境警備の軍人に現在の川の水位とか雪の状況を聞いてくれ、条件付きで国境越えを許可してくれた。

その条件というのが・・・


川の水位が上がる前の早朝に国境を超えろ。


空が明るくなるのが朝8時ごろ。
山に入れば氷点下。
朝は必ずひどい雨が。

ってことはつまり、
雨か雪の降る氷点下の中を、懐中電灯たよりにして川を渡ったり自転車担いだりして、早朝に!8時までに!国境まで上って来いと。



無理・・ それは無理death。 朝起きれまへん。 ってか危なすぎます。



しかしチーノ、他に方法はないんだよ。






・・・。








COCHRANEまで戻るより、ぜったいキツいやろうけど訳のわからん国境越えのほうがなんかおもろそう。



行くか。



自転車世界一周なんて情報収集と完璧な装備があれば誰でもできること。
みんなと同じ道走って同じとこ泊ってやと旅の刺激がなくなってくる。
男なら誰もやってないことへの好奇心には負けちゃうべきでしょ!?


ってなわけでいっちゃおーぞ!謎の国境へ!!


19_20110520063719.jpg
さー出発。
この日もたまげるくらいの大雨。
でも出発を決めた時のテンションはまだ残ってる。

フル防水装備でしゅっぱーつ!

・・・の前に、、このホテルのことで書いときたいことがR!!

管理人サビエルの素敵な人柄。

オヒギンスに着いた時、持ってたチリペソはほとんどなく、15000ペソ(30ドル)だけ。しかもこの町にはATMも銀行もない。
そしてこのホテルは一泊ドミトリーで8000ペソ、キャンプで5000ペソ。
これでもこの町で最安。

ドミやと1泊しかできひんから、ドシャ降りやけどテント泊にしとくよ。と言うと、
今はお客さんがおらんし、ドミで寝ていいよ。代金のことは後で考えようか。と。

むっちゃありがとーサビエル!!むっちゃグラシアスとお言葉に甘える。

それから3泊してチェックアウトの時、3泊ドミで寝かせてもらったので本当なら代金は24000ペソ。
前日に商店で買い物した時にUSドルが使え、お釣りをチリペソでもらえたから、
ちゃんと払えるだけのお金を持ってた。
やのに、テント3泊分の15000ペソにしてくれた!
そのお金を手渡した時、
「自転車の整備を教えてもらったり、いっしょにお酒飲んで楽しかったよ。
これは日本からきた友達へのプレゼントだ」
と、5000ペソ渡してくれた。

宿泊代を安くしてくれたからとかだけじゃなく、いつも、メシ食ってるか?酔っ払ってるか?と気遣ってくれた。

ラティーノには珍しいうるさすぎひん落ち着いた雰囲気が、一緒にいる時すごい楽で、ほんまいろんな話をした。


強ーくサビエルの手を握ってお別れ、出発。
何度か振り返りながら数日前に来た道へとこぎ出す。


20分ほど走ったところで、Yoshi~!と叫び声が聞こえた気がした。
振り返ると、ドシャ降りの中自転車ともどもドロドロのサビエルが、ぼくが宿に置き忘れたジャケット持って立ってた。


最後の最後までありがとう、サビエル(笑)
オヒギンスにお越しの際はぜひ、El Moscoへ!!



毎週登場してます! NHK「地球ラジオ」
I'm apearing on this NHKradio program!
http://www.nhk.or.jp/gr/shoukai/


★How to leave comment★
tipe some comment and Push comment button,
you can find vended Japanese characters in small window under the comment space.
Compere under Japanese character and figure,
It'll be 4digit, and, tipe fixed one!

31How to comment

| PATAGONIA | 06:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

カルテラアウストラルの終点、オヒギンスへ!! ~お腹ペッコリーナとボニータと再来宣言編~

1_20110520053115.jpg

フィヨルドの湾を渡るフェリーでいよいよカルテラアウストラルの最終ステージへ。
夜中の雪は朝方にみぞれ混じりの雨に変わりった。
テンションも体温も下がりに下がった船の上。


2_20110520053115.jpg
手持ちの食料はパン数個に小麦粉が200gほど。
船着き場のあるどちらかには食料補給できる所があるかと思ってたけど、
北側のPto.Yungaiは数軒の民家だけ。渡った先のRio Tranquiloは船が接岸するためのスロープがあるだけの場所やった。


3_20110520053030.jpg
アウストラル最終ラウンドは川の多い雨林地帯。
この辺には水が冷た過ぎて川には魚が住んでないと聞かされてたけど、あまりに腹が減ってたから何回かチャレンジした。
時間だけ虚しく過ぎてよけいに腹が減った。
釣りしてる時間があるんやったらちょっとでも自転車で前に進んで町を目指した方がいいのか・・。
釣り禁止令を発布してひたむきにオヒギンスまでの100㎞をこぎ出す。


4_20110520053030.jpg
フェリー乗り場から100㎞先のオヒギンスまでは町も集落さえもない一本道。
食料が無くなったら走ってる車を止めて何か売ってもらったりヒッチしてもいいと思ってたけど、
ぼくが乗って来たのは木曜の昼のフェリー、そして金曜日はフェリーが休みの日。
オヒギンスの向こうにはまた別の湖が広がってるし、ここは両側を湖に挟まれた10kmの一本道以外に道がない。
もし食べ物が無くなってヒッチしようにも前からも後ろからもこの道を通る車はないことになる。
ここまでアウストラルは町から遠いところでも一日5台くらいは車が通ってた。
でもここではほんとに1台たりともも通ってない。

ほんまに食料危機DA!!


5_20110520053030.jpg
こいつは食べれるのか・・・


6_20110520053029.jpg
魚ー腹へったー!!! 
*魚=うおと読みます


7_20110520053029.jpg
ぜんぜん関係ないけどアウストラルでよく見る雨林地帯の植物を紹介。
はじめはこんなちっさなかわいい葉っぱが川沿いや水源の周りに生えてます。


8_20110520053029.jpg
あっちゅー間におっきなって、


9_20110520052631.jpg
これがレギュラーサイズ。
2mくらいあるおっきいのもあるけど、雨林地帯はやっぱ雨。
いつも雨の中やったから写真にとることができず、、 残念。


10_20110520052630.jpg
この最終ラウンドには2つ峠があると聞いてた。
ひとつ目を200mくらい上って越え、下ったところで目の前の山に延びる長~い上り坂・・。

やばい、、腹へった、、、


11_20110520052630.jpg
坂の手前でへばってるところに、遠くの方から馬に乗ったおじいちゃん・イゴォル登場。
開口一番、「うち来る?泊っちゃう?」と。
牧場してる老夫婦だけの家で、通りがかった自転車乗りを見つけたらうちに泊めてやるんだ。と。
この辺はまったく人が住んでないから話し相手がほしいんやろうな。
食べ物に困ってると言う前に腹いっぱいごはん食べさせてくれ、


12_20110520052630.jpg
薪を置いてるおっきな倉庫で猫2匹といっしょのキャンプナイト。


13_20110520052629.jpg
次の日は大雨。
もう一泊ここでさせてもらいたかったけど、そこまで甘えるのは悪いなと思い、出発。
イゴォルの家の前からさっそく上り坂。雨ダートの上りは地獄。


14_20110520052629.jpg
ひとつ目の峠を越えるあたりで雲を突き抜けて一瞬だけ晴れゾーンに。


15_20110520052350.jpg
そうそう、この上り坂はアンデス山脈の南端。
ということはここが最後のアンデス越えDA!!
考えてみれば、北米北端から南米南端まで貫く太平洋側の山脈地帯の最後、
旅の最初のカナディアンロッキーから何回も越えてきた山脈の最南端、ほんとに最後の最後。
旅の始まりから苦しめられてきた山々やけど、これで最後となるとちょっと考えるところがあるね。

まぁペルーで越えた4000m一気上りにははるかに及ばんたったの500mアップですが(笑)


16_20110520052349.jpg
峠から下ると平地に入る。
砂利が深くて進めんところもあるけど、ここからは上りがないと聞いてるので、
時速20km平均で走れば夕暮れ直前の夜7時にオヒギンスに着ける計算。
でもダートで平均20kmってのはまず不可能。
ここじゃあ20kmなんて下り坂でしか出したことのないとんでもないスピード。

でもオヒギンスに着かなきゃメシ食えねー!!

音楽パワー(つまりはAKB)で弾丸の様に走り出す。

峠の途中でアメリカ人バイクカッポーに出会って、この2つの峠を越えたらあとはパーフェクトフラット、
アウストラルはもう走破したようなものよ!コングラチュレーション!とか言って盛り上がってたのに、
上り下りだらけやんけ(笑)

もう今日はオヒギンスに着くのは無理か・・・

でも腹へったー

進めるとこまで進むか・・。


17_20110520052349.jpg
オヒギンスまで15kmくらいの、坂を上りきったところで時刻は6時を過ぎ、
疲れ果ててもうテントを張ろうかと考えてる時、遠く先のほう、谷のふもとに町の灯りが見えた。
ここからで直線距離で5㎞くらい。
おかしいな、サイクルメーター上ではオヒギンスまでまだ15Kmはある。
地図を見てみると、
オヒギンス手前で道路が180度のUターン、数キロ走ってまた180度のUターン。
ここからオヒギンスまで直線でちょっとした川がひとつあるだけで完全なフラットやのに、
わざわざ写真手前の半島をぐるっと左の方へ、岬の先端まで回り込んでの遠回り。


気を倒せ!森を開け!!道作らんかーい!!


なんちゅうセンスで道つくっとんねん・・・


18_20110520052348.jpg
とはいえゴールが見えたからにはテンション上がって猛ダッシュ!!
真っくらのダートを15kmぶっとばし、カルテラアウストラルの最終地点、オヒギンス村に到着!!!


19_20110520052348.jpg
せっかく村に着いたけど、買い物だけ済ませてまた町の外へ。
森の中へ分け入ってテントを張る。


これは旅の節約術というか、けちり方のひとつで、
仮に夜に町に到着してホテルを見つけて泊まるとする。代金は10ドル。
ホテルにチェックインしたのが17時として、チェックインタイムの朝10時までの間にできることといえば
メシ作って食って屁こいて寝ることくらい。滞在時間はMAX17時間。
それが、
町に着く前に手前のどっかでキャンプして翌朝10時に町に入ってホテルにチェックインしたとすれば、滞在時間は24時間。
同じ10ドルを払っても、洗濯したりPCや電池を充電したりコーヒー飲んで屁こいて落ち着くこともできる。
前日のキャンプも町の近くまで来てるという心の余裕があるので雨がふってても気持ちは楽。

ホテルに泊まる時は午前中チェックイン! 昼を過ぎるとモッタイナイのだ!!


20_20110520052347.jpg
数週間ぶりに、へたしたら何か月ぶりの卵を食べる!!


アウストラルに入った時は道が悪くて坂は信じられへんくらいキツいし、
寝袋の中で目覚める朝、テントをたたく雨の音を聞いて何回も絶望的な気分になった。
キツさだけで言ったらここまででダントツの辛い道のりやった。
1000kmも道を走りきれるなんてほんまに考えられへんかった。

でもアウストラルにはそんな辛さを差し引きしてオツリがたっぷりもらえるくらい、
見たこともない雄大で美しい景色があった。 んでむっちゃ釣れた(笑)
恥ずかしいくらい、感動しっぱなしの毎日やった。

またいつか絶対きます。こんどはシーズン選んでちゃんと夏にね。
いっぱい食料持って川でキャンプして、急かされることなく朝から晩まで釣りして、
おいしい魚を彼女か奥さんかとフーフーしながら食べてワイン飲んで、
たき火を囲んでギターで唄っちゃったりなんかして、屁こいてあったかく眠る。


ぜったい来るぞアウストラル!!

にゃんにゃんするぞーw


毎週登場してます! NHK「地球ラジオ」
I'm apearing on this NHKradio program!
http://www.nhk.or.jp/gr/shoukai/


★How to leave comment★
tipe some comment and Push comment button,
you can find vended Japanese characters in small window under the comment space.
Compere under Japanese character and figure,
It'll be 4digit, and, tipe fixed one!
31How to comment

| 旅の準備 | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

スポーク乱れ折れ地獄の輪廻 ~転生するならmas fuerte編~

ちょっと前の日記に書いてたアウストラル釣り動画、やっとアップできたのでどんぞ!
神タイミングで釣れてます(Youtube動画)


スポーク4本乱れ折れ、どうしょうもない絶望の中で迎えた朝(・ρ・)


lkjdeg (1)
コケコケ聞こえるなと思いつつテントを開けると鳥が昨日こぼしたお米食べてました。
ちょっと和む。


さー、スポーク交換どうしよう・・?

タイヤを外して修理しようと思ったけど工具も足りひんし、
他の工具で代用できひんこともないけどネジを舐めてもうたら後々困ることになるし。
とはいえ4本のスポークが折れたホイールは張りが無くなって自転車にまたがると楕円形にゆがむ・・。

幸いなことに次の町まで10数キロ。
平地だけ自転車に乗って上りと下りは押して進むことにした。


lkjdeg (2)
ラッキーなことにCOCHRANEはカルテラアウストラルで3番目くらいに大きな町。
自転車屋はどこかと町の人に聞いて回ってあっちこっち行った結果、自転車はどうやらない。
1時間経過。

スポークの張り替えができる人を探してホームセンター、工具屋、車屋さんを4~5軒たらいまわし。
2時間経過。

どこどこの家のマリオってやつはスポーク張り換えれるらしいぜ!
とかいうドラクエ並みにローカルな情報を得て町から離れたマリオんちへ行ったものの、んなもんできねーよ!と一蹴。
3時間経過。


ほんま海外の現地人の情報は適当。
自分の知らんことを聞かれても、知らんと言いたくないのか、あそこにいけばなになにが、とか、あそこのだれだれが、
と、適当に言う。
教えてくれるってことは親切心なんやけど、それじゃ意味ないよね・・。


結局3時間を無駄にして、何回も行った車屋で工具を借りて自分で直すことに。

全部のスポークがテンションむちゃくちゃで、それを締めてくとホイールが左右に引っ張られてフレが出る。
これぞホイール組み地獄。
出発前に練習しとこうかなーと思ったけどうやむやにしといたツケが周ってきた・・。

半日かけてスポークを張り替えてフレをとったけどホイールはだいぶブレてて、リムがブレーキシューに当たる状態。
シューが当たらんとこまでブレーキワイヤーをゆるめると、ブレーキレバーを握った時にハンドルバーに当たってしまう状態に。

つまり、後ろブレーキほとんどききません状態。


lkjdeg (3)
次の朝、気を取り直してすっぱつすんこー!







・・・。








腹立ち過ぎて写真すら撮ってませんが、









何分か走ったとこでまたスポークが折れた。



その日はそのまま走って次の日に修理した。


修理してスタートしたのに半日でまた・・・


スポークが4本折れたまま走ってた時のダメージが他のスポークに溜まっててて、
次々と他のスポークが折れていくのだ!!

いわばスポークが折れているのに修理せず自転車に乗り続けるという業=カルマゆえの負の輪廻。


神様ヘルプ!!


lkjdeg (4)
神様に祈って寝たのに次の朝起きると氷の世界。
マイナス5度はいってたんちゃうかな。


lkjdeg (5)
くつしたも立っちゃいます。
凍ったテントを畳むのは辛い。手が痛い。


lkjdeg (6)
アウストラル南部はさらに厳しい道が増えた。
写真じゃわかりにくいけど、かなり急な坂。
しかもダートやから乗れたもんじゃない。


lkjdeg (7)
おまけに雪解け水の流れる川は水温が低すぎて魚がおらん。
釣りができひんフラストレーションも溜まる。

でも景色がいいので気持ちはどっか晴れてて、
イライラして叫んだりニヤニヤしながら自転車こいだり。忙しいもんです。
他の自転車乗りもこんなんなんかなーとか考えたりする。


lkjdeg (8)
日本なら道祖神、こっちじゃいろんな聖人が道端で見守ってくれてます。


lkjdeg (9)
事故で亡くなった人のお墓。
道路沿いにいっぱいあるけど、アウストラルのお墓にはなぜかペットボトルがいっぱい置かれてる。
ねこ避け?? 火事注意!!


lkjdeg (10)
南部アウストラルには10㎞以上ある峠越えがある。

このあと数日はすぐそこまで雪山の迫った絶景ルートやったけどずっと雨。
ゆえに写真はありまへん。


lkjdeg (11)
ひさしぶりに出会ったのは人じゃなくてめーめーヤギさんズ。


lkjdeg (12)
この谷間を上る道もまた絶景ポイント。
がしかし、雨で写真は・・・


lkjdeg (13)
オヒギンス村まで残り100kmのところでアウストラルは湖にぶつかる。
一日数本あるフェリーで渡るんやけど、その日の最終は出た後だったので港でキャンプ。
地図ではそこは港町のはずが宿も店も何もなく、食料梨状態。こまった。


lkjdeg (14)
釣り旅行に来てたサンチアゴの夫婦に食料を分けてもらってその後数日をしのげた。


lkjdeg (15)
ここでアウストラル初雪。
ガスと雪につつまれたこの湖の反対側はさらにハンパない辺境らしい。


少しの食料と天気の悪さ、折れた2本のスポーク。
そしてオヒギンスからの船はあるのかという不安。


なんかどよーんとした日が続く。



毎週登場してます! NHK「地球ラジオ」
I'm apearing on this NHKradio program!
http://www.nhk.or.jp/gr/shoukai/


★How to leave comment★
tipe some comment and Push comment button,
you can find vended Japanese characters in small window under the comment space.
Compere under Japanese character and figure,
It'll be 4digit, and, tipe fixed one!
31How to comment

| PATAGONIA | 06:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ついにきたあのアクシデント ~アウストラルdeスポーク乱れ折れ編~

いんやーひさぶりっす。
しんどい道なき道を乗り越えて食を乞うてたどり着いたひさしぶりに町と呼べる町、
エルカラファテの日本人宿「藤旅館」にたどり着くと、毎日ありえへんほど食ってありえへんほど飲んで毎日午前様のおお盛り上がり・・・

しかも気付きゃあ日本人サイクリストが6人も大集結!!
世界一周8年目(?)突入の現在管理人の藤さん、同じく世界一周中の伊東心さんとあずみちゃんペア、
スケボーしてて骨折った鹿児島のおしゃれボーイけんちゃん、3ヶ月の自転車旅を終えてパタゴニアをカバンひとつで周ってる麗しの美女ゆきさん。それににゃんにゃん甘えんボーイの御年ミソジの現代秘蔵っ子、しめて6人!

自転車用語エンド自転車ジョークが飛び交いすぎてバックパッカ―が遠慮しちゃうくらいの自転車宿状態。

シーズンオフの冬前に連日満員の藤旅館。
一句詠んでカルテラアウストラル日記に移りたいと思います。

明日こそ 出発するぞと はや一週




1_20110518150819.jpg
アウストラル中部もそろそろ終盤。
パンパ地方からまた湖水地方に。


2_20110518150818.jpg
天気は快晴、あったかそーに見えるこの景色、気温は5度もない。


3_20110518150818.jpg
ひとつ坂を登りきるたび、大小様々な湖が現れる。
湖によって青や緑のものがあって、青にも深い青色やったりミルキーブルーやったりして、
自転車で走るのは辛い道やけど、見ていて飽きない景色の中を走るのことは、楽しい。


4_20110518150329.jpg
この町をすぎるとアルゼンチン内陸のルート40号に向かう道と、カルテラアウストラルの終点オヒギンス村に向かう道との分かれ道。

正直迷った。
このままアウストラルを進んで230㎞先のオヒギンス村で、湖を渡る船が見つけられへんかったらここまで戻ってこんとあかん。
この先は補給できる村が2・3ヶ所しかないし、その間隔も100㎞くらいになるきびしい環境。
そこを往復するなんてことになったら・・・


5_20110518150329.jpg
3日間キャンプをいっしょにしてきたフィリップ&マノはオヒギンスで船が見つからないリスクを避け、ルート40に向かった。

さぁぼくは・・・

オヒギンスに向かう事は心の中では決めたことやったけど、不安が残る道へ入ることに少し猶予が欲しく、
というかその決定を遠ざけてしまいたくて、宿に泊まって時間を作って一日よく考えることに。


6_20110518150329.jpg
するつもりが、
宿は一軒家貸切で、ワイン飲んだらテンション激アガリ、一転ダンスナイトに(笑)


7_20110518150328.jpg
この辺りの家は、近くから切り出してきた薪を使うこの暖炉があって、
その熱でシャワーや水道の水を温め、通気パイプで他の部屋を暖めるようなしくみになってる。


8_20110518150328.jpg
結局いろいろ考えたけど、オヒギンスに行きゃあなんとかなるよね。
なんともならんかったらまたそん時に考えよーっと。

ってなわけで出発。


9_20110518150326.jpg
秋のカルテラアウストラルで見る動物はあんましおらんけど、たまにピーターが・・。
不思議の国には案内してくれそうにないdeathね。


10_20110518150056.jpg
ひさしぶりの近代的建造物。


11_20110518150056.jpg
うつくしい。
これから向かうあの山の奥には大氷河地帯が広がってる思うととドキドキしてくる。


12_20110518150056.jpg
湖を見下ろす峠のふともに分岐があって、とうとうオヒギンスに向かう一本道に入った。


13_20110518150055.jpg
パタゴニア南部に入って、自然の大きさ・迫力はさらにパワーアップ。
ここからの230㎞は道路すぐ横の山脈の山頂や向こう側に、南極、グリーンランドにつぐ世界第三位の氷河地帯が広がってる。

スケールを増す自然と相まって道のコンディションも壮大なひどさに・・。

そんな中ここ数日、自転車の乗り居心地が悪かった。
もともと極細フレームに重い荷物をのせてるから、ハンドルをゆさぶるとフレームの後ろ側がぐにゃぐにゃと揺れる。
それが最近すこしずつひどくなってて上り坂を上ってると、ぐんにゃんぐんにゃん右へ左へとフレームが揺られて
その反動でこけそうになるほど。

13年前に買った古い自転車やし、フレーム細いし、カルテラアウストラルの振動でついにフレームが折れたのかと、何回もチェックしてみたけど原因は分からず。


14_20110518150055.jpg
そのまま2日くらい走り続け、原因が判明!
後輪のスポークが折れてた!!

しかも4本(笑えまへん)

そりゃそうよなー。普通にありえへんぐにゃぐにゃ具合やったもんなー。

ってか、自転車と荷物で60kg、ぼくの体重が60kg。合わせて120kgの自転車がおっきな石がゴロゴロしてる下り坂を、
最高時速40kmくらいで一日何十回と下ってるわけやし、そう考えたらここまでよく耐えてこれたなと思う。

ってなわけでこの旅初のスポーク折れを修理せんとあかん。

いままではスポークが一本だけ折れてるのは修理したことがあるけど、かなり微妙な調整の作業。
しかも4本も折れてるので他のスポークはキツかったり緩かったりバランスがもうむちゃくちゃで、
ただ折れたスポークを交換すればいいという状態じゃあない。シリアスな状況。

シミレーションしてけっこう呆然と立ち尽くしてしまってたけど、まぁこうなってもうたからには直さな動くことすらできひん。
どげんかせんといけんたい!!

まず手始めに折れたスポークを取り外す。
スポークの張り調整のネジ=ニップルを回す特殊工具をカバンの底から出してきて当ててみる。

ん?妙にスカスカ。
ニップル回せねーぜ。

買ったばっかのニップル回し、まさかのサイズ違い・・。

いやー我ながらなんて慎重さのかけらもない(笑)


15_20110518150054.jpg
修理しようとしてたけど雨が降ってきてもう無理だ!キャンプだ!なんか絶望的だ!

雨は上がったけど、あやしい雲がゴウゴウと流れる妙な夜。
朝起きたらまず難しい修理せなあかんし、この夜のキャンプは不安やった~



毎週登場してます! NHK「地球ラジオ」
I'm apearing on this NHKradio program!
http://www.nhk.or.jp/gr/shoukai/


★How to leave comment★
tipe some comment and Push comment button,
you can find vended Japanese characters in small window under the comment space.
Compere under Japanese character and figure,
It'll be 4digit, and, tipe fixed one!
31How to comment

| PATAGONIA | 01:41 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

カルテラアウストラルの日々、と ~15ヶ月ぶりの再会inアルゼンチン~


か、か、か、、、
かずかずの難関を越えてパタゴニアの内陸部、アルゼンチンの国道40号線、通称ルータ40になってきました。
家なし人なしってか道もなし、めしなくなって飢餓極限状態の国境越えはまた後ほどのブログにて。


1_20110505062413.jpg
そんでもってたどり着いたEl Charten(エルチャルテン)ではまた人波乱。
明日から天気が崩れるというので着いてすぐ名峰フィッツロイへの登山にお出発した矢先、
出会ってしまいました・・。 運命がたぐりよせた赤い糸、おれの運命のボニータはこんなとこにぃ!!

・・・という展開ではもちろんなく、

出会ったんです1年4カ月ぶりに!!


で、で、で、








De、、、






2_20110505062413.jpg
でぼやんにー!!! (でぼやんとはアメリカとメキシコをいっしょに走ってたのDA)

んーでもって明日から天気悪いから今日山に登っとかんと、っつってんのにとりえず登山中止にし・・・ 

飲むでしょ!!

んでもってデボヤンがいっしょに旅してた同じく自転車乗りのけん君。
その彼がつい最近この町でスケボー厨二じゃなかった、中に転倒、骨折して病院通いの体に。


3_20110505062412.jpg
デボヤンは明日自転車で出発するしけん君も明日200km離れた町カラファテで病院に。

いっしょにおれるのは今夜のみ、、

飲まんといけんとdeath!!!


んーなわけでその模様はまたまた後ほどの日記にいたしまして、、
カルテラアウストラル日記をどんぞー。



4_20110505062412.jpg
カルテラアウストラルも中部に入って晴天続き。
雨の降らんパンパ(草原地帯)が広大に広がる。そんな所では川が減って釣りの回数が激減。
毎夜の食卓も寂しく。でも上り坂はゆるやかやから走るのは楽ちん。
まぁ逆に言うと面白みが無いって話も・・。

とか言ってたらまた舗装路が終わってダートに。


5_20110505062412.jpg
上って下って。
氷河をまとった山が見えてきた。
この見えてる山の奥には世界有数の大氷床、Campo de Norteが広がってて、
山の頂上や奥の方には万年雪の固まった氷河がちらほら。


6_20110505061752.jpg
いっしょにキャンプして走ってたフィル&マノが立ち止まってるので何してるかと尋ねたら、ビタミン補給よと。


7_20110505061751.jpg
なんとかベリーはジャムの原料にもなる果実。
そういや野菜も果物もついでに肉も、最近ぜんぜん食べてないなー


8_20110505061751.jpg
ミルキーブルーな湖を過ぎ、


9_20110505061751.jpg
川の集まる谷底を抜け


10_20110505061750.jpg
川沿い草原地帯では馬がのんびり草をはみ、


11_20110505061750.jpg
ヒツジが山へといざなう。


12_20110505061336.jpg
朽ちた木々は物静かに自然の摂理を語り、


13_20110505061335.jpg
文明の利器、自動車によってできたコルゲーションが大地に不文律を投げかける。


14_20110505061335.jpg
名もないいくつもの滝に喉をうるおわしてもらうと


15_20110505061335.jpg
道の先には自然のトンネル。


16_20110505061334.jpg
トンネルを抜けた先にはもうひとつ、虹のトンネルがぼくを迎えてくれた。


17_20110505061334.jpg
魚の住まない冷たい川。


18_20110505050628.jpg
道の先には牛が大渋滞。


19_20110505050628.jpg
通り過ぎるまで牛の残した忘れ物の中でのーんびり。


20_20110505050627.jpg
牛たちは10km先の牧草地まで行くという。
時速2kmくらいの牛の大移動を待ってるのもな・・と、時速20kmで追い越して先を行く。


21_20110505050626.jpg
休憩してるとまた追い越された。


22_20110505050626.jpg
日が暮れるとお腹もへる。

いっぱい牛見たし、今夜は牛くうぞー!


23_20110505050624.jpg
この日から激しくローテーション入りしたお好み焼き。
山芋がないのがこれまた激しく悔やまれるけど、まぁまぁうまい。



毎週登場してます! NHK「地球ラジオ」
I'm apearing on this NHKradio program!
http://www.nhk.or.jp/gr/shoukai/


★How to leave comment★
tipe some comment and Push comment button,
you can find vended Japanese characters in small window under the comment space.
Compere under Japanese character and figure,
It'll be 4digit, and, tipe fixed one!
31How to comment

| 旅の準備 | 06:32 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

海底鬼岩城へ突っ込むのはバギーだけではない。サイクリストもDA!! ~Cerro Castillo編~


チリ・パタゴニアに入って420km、カルテラアウストラルメイン都市、COIHAIQUE(もしくはCOYAIQUE)に到着。
もしくわ・・の下り、もうめんどくさいんでこのブログではコジャイケに統一でw


s1.jpg
ツーリストオフィスで聞いた宿を周ってもフルやったり教えてもらった場所になかったり、値段変わってたり・・。
この町のHospedaje=安宿ぜんぶ周ったんちゃうかいうくらい3時間坂の町を走り回って、
結局安いとこが見つからず、その日はちょい高めの汚いホテルへ。
んでもって次の日、近くのちょっとキレイめHospedajeに念のため値段聞いてみたら案の定高い。
でもキャンプならまだ安い。幸いその日は晴れてたし、ネット付きで自転車乗りも泊ってると言うのでココに決めた。

ウシュアイアから北上してるスペイン人自転車乗りミゲール。
同じくウシュアイアからコロンビアまで2年かけて歩いて北上するフレンチ女子3人組。
地元のなんとかいう24時間遊び続けるTHE遊び人。
サラっと書いたけど、けっこうスゴいメンツよね。毎晩夜遅くまでお酒飲んで遊んでた。


s2.jpg
そこにやってきた、素敵なお年フレンチカッポーは2人の後ろのオーストリア製軍用トラックで世界旅行してる。


s3.jpg
シンプルやのに訳のわからんレバーやらボタンやらがいっぱいの運転席。 コレなに!コレなに!とテンション激アガり。
ちなみにこのトラック、2~6輪駆動に切り替え可能で走行性能は砂漠でも余裕とハンパないけど、
さらにハンパないのはリッター4kmのガス食い虫。


s4.jpg
おっちゃん自らの改造で、ガス台から冷蔵庫まで完備。
もちろんリアのシートを倒してベットにもなる、完全キャンプ仕様。


s5.jpg
こちら手前の青いのがコンプレッサー。タイヤの空気入れから掃除機まで動かせます。
奥のタンクが冷蔵庫のコンプ。
とても気になるこの車のお値段は・・・


怖くてきけんかったw


s6
ミゲールと素敵なお年夫婦に見送られて3日滞在したコジャイケを出発。チャオっす!


s7
平らなようなアップダウンのような、、
カルテラアウストラル中部特有のパンパ&丘陵地帯を越えていく。
ここらは北部よりも圧倒的に晴れの日が多い。その変わり、川や湧水がほとんどなくいので飲み水に困る。
んでもって釣り場所も減った。こっちのほうがもっと困る。


s8
コジャイケを出るとカルテラアウストラル最高地点まで上る峠に入る。
350mのコジャイケから1000mへ、一旦下って800m、もっかい上って1100m。

その峠の下でキャンプしてたら近くでキャンプしてたらしいオーストリア人カッポーが。
ここまでは特に珍しくもないんやけど、なななんと!!彼らもウシュアイアへの南下組なのだ!!
この季節の南下組に会うのは初めてDA!  ・・ても、、
アウストラルの終点オヒギンス村からのフェリーが今季はすでに終わっているらしいので、
彼らは途中のチレチコからアルゼンチン側に抜ける予定だとか。誘ってみたけどダメやったー

そんでもって彼らの友人もちょっと後から南下してきてるけど、やっぱりアルゼンチンへの編入組らしい。
さらにはさらには、このころ知ったけど、ぼくの後にも日本人で同じJACCの伊藤心さんたちが南下してきてる。
でもって彼らもまたチレチコからアルゼンチンへの編入組・・。

うーん。やっぱり自力でボート探して行こうって同志はおらんらしい。

オーストリアンカッポーとは走るスピードが合わず3日間キャンプ場所で落ち合って過ごし、アルゼンチンへの分岐で別れた。


s9
どんな下りやねんw
ひとつ目の頂上。


s10
標高は高くても舗装はされてるし角度が緩い。
寒くなかったらほんま楽勝なんやけどな~。
ちなみにこの日の予報は2~7℃の雪ダルママーク。


s11
すぐお隣の山は2000m。道路との標高差1000m。
山頂にある氷河や雪の冷気が低い場所に流れ込んで強くて冷たい風になる。
太陽が隠れると体感気温は0℃近い。


s12
2つの峠を上り切ったらドカーンと下り。
途中の展望台に止まろうとブレーキ握ったけど20m以上通り過ぎてやっと止まった。
そして道路から顔をあげたらこれまたどーん!!

カルテラアウストラル名物のひとつ、セロ(山)カスティージョ、(Cerro Castillo、2300m)
雪をたたえた山々の中から飛びぬけて高く、険しい峰。
空を突き刺すナイフのような迫力にいっぱつでノックアウトされた。


s13
展望台からは右にセロカスティージョ、正面にはこの九十九折り。
左側には北から南へとアンデス山脈が繋がり、ゆるやかに蛇行した川が谷底に付き添う。
そんな雄大な景色の真ん中に自転車乗りが、ぽつん。


s14
峠からはLago(湖)General Carreraへ下って船で対岸に渡っていく道が距離が短くかなり楽な道のりがある。
しかし、セロカスティージョを真下から眺めるために山の中を何十キロか遠回りしりドMルートを選ぶサイクリストも多い。
あのオーストリアカッポーももちろんこっち。

うーん・・。

ここまで来たなら行くでしょ(笑)
毒を食らわば皿も箸も紙ナプキンまでまとめて丸飲みでいったらんかーい!!


s15
そんな麓に暮らす人たちもおる。
暖炉の暖かい部屋でウイスキーとか飲んじゃうんやろうな~
Que Bueno!! How贅沢!!


s16
Castillo山の両どなりの2峰も同じくらいの高さがある。

やけどやっぱり迫力が違う!!


s17
悪魔の顔のような山頂(悪魔みたことないけど)はまるで海底鬼岩城。

バギー!!! (ドラ映画ね)


s18
セロカスティージョ村(Villa Cerro Castillo)はその名の通り、セロカスティージョの真下にある。
村のどこからでも山が眺められる、かわいい村。
右手のバスはカルテラアウストラルの小村に3店舗出してるハンバーガー屋。

この村で食料補給だけしてチャオ、セロカスティージョ!!
こっからはパタゴニアの2大氷河地帯のひとつ、Campo Norteの真横を通る道になる。 寒なるよ~!


毎週登場してます! NHK「地球ラジオ」
I'm apearing on this NHKradio program!
http://www.nhk.or.jp/gr/shoukai/


★How to leave comment★
tipe some comment and Push comment button,
you can find vended Japanese characters in small window under the comment space.
Compere under Japanese character and figure,
It'll be 4digit, and, tipe fixed one!
31How to comment

| PATAGONIA | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |