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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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夏休み!アマゾン川いかだ下り!! その3 ~ことの始まりとイカダ注文編~

今から4日前がイカダの完成日で、ドキワクで港に向かったぼくたちの目の前に現れたのは、
木材の壁を頼んどいたのに、ビニールシートを1mくらいの高さまで張り巡らしただけの、
いかにも頼りないボロ小屋の乗っかったイカダ・・。

唖然としつつ乗りこんでみると、案の定ビニールシートの上からびゅんびゅん風が入ってきて、ってか風が通り抜けてる。
中に物を置いたら床板との隙間から普通に落ちる。

蚊も雨も何もかも入ってくる・・・。

これじゃ中の荷物も全部びしょ濡れなるし、ダイイチ、アマゾンの猛烈な蚊の大群の中でこんなんじゃ寝れるわけない。

ので!!
自分らでコンパネ買ってきて壁を作る事にした。
いざ作業を始めると今まで気に食わんかった個所いくつも目に付きだし、ぜんぶまとめて自分らで手直しすることになった。

そして最後はペインとまで・・・

何日も出発延期してまですることじゃない感もあるけど、次ネットに繋いで写真のっけたりできるのも今だけなんで、
完璧に作り込んでから出発することにした。


そーんなわけで、アマゾン川イカダ下りの準備編の日記をどんぞ!
前の日記とかぶってる話もあるけど許してね。

あっ!!

この冒険の名前、決まりました!!





ズバリ・・・






「たらちゃん・けんちゃんの、
夏休み!アマゾン川いかだ下り!!」







”夏休み!”の前にはすげー小さな声で”走れ”って入ります。
分かる人には意味がわかる。分かったあなたは初級ワロタオタ認定w


さー、そんなわけでイカダ下りの日記だ!!


事の発端は1年以上前、自転車でアメリカを走ってる時。
テントの中で世界地図を眺めては、夜な夜な南米のルートをイメージしてた。

行きたい所はリストアップしてみたけど、その線をどう繋ぐか、どういうルートで走って行くかを考えていて、
ブラジルという南米の3分の1を占める大きな国、この21世紀に台頭してくるやろう未来の大国はなんとしてでもルートに組み込みたかった。

でも、その国土のあまりの大きさと、北部・アマゾン地方には走れそうな道路が無いこともあって、
結局は断念して大陸西側のアンデス山脈沿いに南下することを選んだ。

旅を続けながらもブラジルのことはずっと心残りやったけど、
南米に入ってすぐのコロンビアや、エクアドル、ペルー、ボリビアにもアマゾン地帯があって、
首都から安く手軽にツアーで行けることを知った。

中でもペルーのアマゾン地方の都市プカルパは多くの旅行者の訪れるアマゾン源流の都市で、
ネットを見ていてたまたま、この町からスタートしてアマゾン川を下っていった人がいたことを知った。

大好きな植村直己もアマゾン川をイカダで下ってるし、
海外を旅する冒険サイクリスト団体JACCの大先輩にもアマゾンを下った人がいたはず。

これは、、 できるかも・・・?

アマゾン川をイカダで下るなんてこんなおもろそうなことないよね!?
男に生まれた以上、一生に一回はこんくらいのことせなあかんよね。

ってか実は、、、

大学のときに入ってたクラブで毎年似たようなことにチャレンジしてた。

それは、”手作りイカダで琵琶湖を横断しようレク”ってので、
発起人はぼくで、毎年夏にチャレンジするものの、3×1mくらいのイカダを作っては
出港前に一人またがった時点で半分沈没してたりするヒドイ出来で、
結局2~3回目の年にはイカダの製作をあきらめ、
先輩権限で嫌がる後輩を無理やりついてこさせ、琵琶湖を泳いで渡った。

それはそれですげー事やと言われるけど、その時の4人のメンバーの中に群を抜いてすげー奴がいた。

部内で唯一の車の保持者、車どころか免許すら持ってないぼくらをここまで連れて来てくれたふたつ下のスギモト。

彼はなんと、カナヅチw

そんなスギモトに金をけちってローソンで売ってる一番安い子供用のウキワ一個を渡し、
ぜったい付いてこいよニヤリ。 ←ココらへんは先輩権限でw

カナヅチのスギモトはそのバカみたいなウキワにつかまり、バタ足で琵琶湖を泳ぎ切った。

ちょっと話が逸れたけど、そんなわけでぼくの頭の中にはどっか大きい湖を泳いで渡ったろうとか、イカダでの川下りとかがずっと頭の中にあったわけです。

そうしてアマゾン川イカダ下り計画がぼんやりスタートし、
ペルーを旅している時、プカルパの近くに来ることがあったので、下見に行ってみた。

仲良くなった現地人に船を作ってくれる工場に案内してもらい、イカダを作ってもらえることは確認できた。

けど、イカダ下りの話を聞いた人はみんな、アマゾン川流域は危険やからやめておけと言う。
アマゾン川流域には麻薬畑があったりマフィアのアジトがあるらしく、襲われる危険性が高いとのこと。
10年以上前の事件で、早稲田大学の冒険部の学生がアマゾン川を旅してる時に殺された話もあったし・・。

結局一人での川下りは危険と判断し、仲間集めを始めたものの、
ほとんどの人が興味は示すものの、実際やるとなるとしり込みする。
頼みの綱の仲間も集まらず、アマゾン川イカダ下り計画は断念してた。

そのまま旅は続き、極寒のパタゴニアを走ってカラファテにある日本人宿に着いた時、
自転車乗りのけんちゃんボーイ(この時は骨折してギブスしてた)と知り合い、
ぼくと同じようにけんちゃんも、アマゾン川イカダ下りを考えて下見にまで行ってたらしく、意気投合する。

そのけんちゃんの骨折が完治して自転車に乗れるようになっても、
旅を再開できるパタゴニアのシーズンに入るまでの間、年末まで時間をもてあましてるようなので、
軽くアマゾン川イカダ下りに誘ってみると、ホイホイと乗っかってきた。

一旦カラファテで別れてぼくがウシュアイアに向かうまでの間にもお互いに心変わりはなく、
ウシュアイア到着してすぐにブエノスアイレスに戻り、けんちゃんと合流してアマゾン川イカダ下り計画はスタートした。

ブエノスアイレスで釣り道具を準備し、72時間のバス移動で到着したペルーのリマでは電化製品をそろえ、
いざスタートの地、プカルパへ!!


1_20110724083646.jpg
プカルパを流れるアマゾン源流ウカヤリ川。
アマゾン源流の中でもだいぶ細い流れのここでも、対岸まで1km以上ある。



2_20110724083645.jpg
港には魚の市が毎朝立つ。
売られてるのはナマズ、ピラニア、ボラ、フナ。 当たり前やけど全部淡水魚。
海の魚以上の猛烈な生臭さがまとわりつく。
ピラニアはともかく、日本にいてナマズやボラ、フナを食べることはまず、ない。



3_20110724083645.jpg
市よりも着いたばかりの船から直接魚を買う方が人気がある。
そりゃこの日射しの下であの生臭さをにおったら、ちょっとでも新しい魚を買おうと思うよね。



4_20110724083645.jpg
氷点下の世界から一気に熱帯地方にやってきて、まだぼんやりする頭で市場を眺めてると、

はっ!なんか流れてる!!
あれはもしや・・・



5_20110724083644.jpg
これからぼくらが作るイカダ!

本物のイカダを見たのはこの時が初めて。
写真のやつは2槽の船で押してもらってるから長く見えるけど、人の大きさから考えても10m近い大型のもの。


ネット上でアマゾン川、イカダで検索すると、いくつかアマゾン川を下った人の話が出てくる。
古くは植村直美やJACC先輩の松葉京三さん、10ちょっと前にはバイク乗り人、
さらにはスポンサーも付けてカヤックで下った男女3人組のチームなど。

そんなHPの話から、アマゾン川イカダ下りがどんな感じなのかはだいたいつかめてた。
そしてこのアマゾン源流で、イカダに商品を乗せて流域の村々に雑貨を売って回る商人がいることも知ってた。
たぶん写真のはそんな人たちなんやろう。

相方けんちゃんボーイはこの時までボートで下りたいって言ってたけど、
このイカダを見て一気にイカダ賛成派になったw



6_20110724083644.jpg
ボート職人をまとめるアンドレス。
普段はボートばっかりを作ってるけど、オーダーすればイカダを作ってくれるらしく、
到着した次の日にはイカダを注文して代金1000ソル=30000円を払い込んだ。

完成予定はなんと2日後!!
そりゃぜったい無理やってと思いながらも自信満々のアンドレス。

準備に一週間は欲しいからゆっくりやってくれてもいいよって言っても、
いーんや、2日でできると言い張る。

さっそく木材を買いに対岸に渡るというアンドレスを頼もしく思いながらその日は別れた。



7,
翌朝、港の作業所に行ってみると、アンドレスの言葉通り買ってきた木材が並んでた!!



8,
そんでもって水際ではさっそくイカダの仮組が始まってた!!

もしかして頼りになるのか、アンドレス!!ラティーノなのにww



9_20110724083003.jpg
イカダは考えてたより早く出来上がりそうなのでぼくらも買い物に街中を走りまわる。



10_20110724083003.jpg
そうそう、髪切りました。
今回はバッサリいかず、最初から自分でいじる事を考えて切ってもらった。
まぁいつもそれで大失敗するんやけどw

これまでの失敗作日記はコチラ↓ 爆笑必死!!


こんなおもしろい日記を書く日が来るなんて思ってもいなかった ~too much funny diary. but I don't need more~

こんなおもろい日記を書く日が来るなんて思ってもなかったpart2@Bolivia ~my 2nd failure at hair salon~



11_20110724083003.jpg
夢見るあまえん坊けんちゃんボーイ

たまに自分の寝言で目を覚ますw



今回はだいぶ長なったのでこの辺で!!



12_20110724083002.jpg
気温差50℃の大移動を経て、さっそく日焼けしてきた。
最近はずっと寒くて、寝る時ですら何枚も服を着たままの生活やったから色白っぷりがハンパない。

ここまで色白になるのは始めてかも?

あっとい間に黒くなるであろうその前に、記念の美白フォトをここに残します。




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