いやまじで、アマゾン川日記始めます!! ~夏休み!アマゾン川いかだ下り!!~
イキトスついてだいぶたつねー
けんちゃんボーイがパスポート作りにリマへ行き、ひまになるんかなーと思いきや、
同じく自転車乗りで、別の川からイカダ旅行中のなおき君がイキトスに到着。
ぼくの泊ってる宿にやってきて、お互いのいかだ見に行ったり、夜遅くまでイカダートークwしたり、楽しくやってます。
そーんなわけでそろそろ書きます、アマゾン川いかだ下り日記!!
スタートしたの7月26日。
イカダはだいぶ前に完成してたけど改良したり色塗ったりで出発予定日をだいぶすぎてた。
この日の朝は出発する気まんまんやったけど、ちょこちょこ作業してるうちに昼を過ぎてしまい、
出発はまた明日にしょっかー的な空気が流れてた。
とりあえずいつでも出発できるように買い残してた野菜とニワトリを買いに市場に行ってイカダに戻ると、
ここんとこ毎日遊びに来てた近所の女の子たちがその日も来てて、
その子らと釣りしたり色塗って遊んでるうちに2時をまわり、けんちゃんは明日に出発するモードになってた。
また延期かぁ・・・
イカダで生活してる分には宿代がかからんのでいつまでだっておっていいんやけど、
このまま延期延期が続けていくと、このイカダ旅の勢いそのものが無くなってしまいそうな気がしてた。
イカダが完成してしまえば下りながらでも作業や色塗りはできるわけやけど、
なんとなく今日までダラダラきてしまったのは、イカダ下りを始めるのにぼくらが怖気づいてたからかもしらん。
近くを船が通った時の波でどれくらい揺れるのかとか、風や雨の時にイカダの中まで影響があるのかとか。
ずっと心配しつづけてきたことは、イカダの上で生活をしてみると意外とあっけなく、無意味やったことを知らされた。
四畳半ほどの大きさのイカダには荷物を満載しても2人が足を延ばして寝れるスペースが十分あったし、
近くをボートが通っても、デッキにも小屋の中にも水が入ってくるようなことは全くなかった。
ただ、それはあくまで岸につないでる時点での話で、何日か前に対岸へ渡った時、
30cmくらいの波でもボートはひどい揺れで、船底が水面に叩きつけられる音の恐怖は忘れ難く、
イカダ下りなんて根本的に不可能なことなんじゃないかと思われた。
貨物船とすれ違う時や沈木を避ける時、人力だけではたして1トンを超えるイカダが進むのか。
それとこれまでブログには書いてなかったことやけど、ぼくらがプカルパに着く少し前、
ウカヤリ川のプカルパよりさらに上流からカヌーで下って来ていたオランダ人二人組が、
首を切られて現地人によって殺されたという事件があった。
それを知らされたのはイカダができた後のことやったし、逆にそういう事件の直後のほうが逆に襲われる可能性が少ないという考え方もある。 けど、間違いなく嬉しい話ではない。
毎日毎晩、こんな不安についてけんちゃんと話し合ってきたけど、何ひとつ答えが出ることはなかった。
どれも出発してみんと分からんことばっかりやから。
前の晩、ビデオカメラを回して長々と、改めてこのイカダ下りへの意気込みと、今の正直な気持ちを語ってみた。
楽しみな気持ちの強さと同じくらい、実は不安も持ってることをお互い確認しあった。
そんなわけで、なんか停滞気味の雰囲気があってこの日も出発する感じではなくなってた。
これから出発したところで、あと数時間で日が暮れるし、わざわざ今から出発するメリットもなかったけど、
もう明日出発するつもりになって落ち着いてしまってるけんちゃんを見てると急に焦りが出てきた。
このままじゃビビりっぱなしの旅になってまう・・ なんとか打開せな・・・
「けんちゃん、今から出よか。」
「えっ、今から!?」
けんちゃんは、まさか?って感じやったけど、意見を押しとおした。
ぼくも心の底からその時出発したかったわけじゃないけど、いざ出発するとなると一気にテンションが上がり、
にわかにイカダの上は慌ただしくなった。
遊びに来てた子たちにイカダから下りてもらい片づけを済ませ、デッキ先端のポールにペルー国旗を掲げ、
岸と繋がってたロープをほどいた。
顔見知りになった人たちは、2週間も停まってたいかだに今さら特別な興味もなくなってて、
このまま出発せずにここに住み着いてしまうかのように色になじんでしまってたし、
本当に出発するのか?しかもこんな時間に!? とつぎつぎと問いかけてくる。
「ほんとに出るんだよ!」
そう言いながらゴミだらけの川に膝までつかり、沖へ向かってイカダを押す。
岸から少し離れたイカダに乗りこむと、デッキの両端にそれぞれが座り、
満を持して、コーヒー色したウカヤリ川にパドルを突き刺した!
イカダは水の上を滑るでも水面を切りわけるでもなく、
水の壁にがっぷりよっつで組みついて力比べをするかのように重々しく不器用に、少しずつ動き始めた。
50m先の川の本流まで流れの無いよどみが続いていて、その安全な場所にいる間に、
パドルが水を掴み、前から後ろへとしっかり押しやれてる感覚を確認しながら、ゆっくりと漕ぐ。
自転車のようにひと漕ぎの加速を実感することはないけど、それでも着実にスピードが上がっていくのは分かる。
ゆっくりゆっくり、ひとこぎひとこぎ。
岸から数m離れたところでパドルを置いて岸へ向き直る。
ぼくらがイカダを停泊させていた場所にはぼくたちのイカダのぶんだけ、ぽっかりと穴が開いてた。
お隣さんやった中型船のおっちゃんや、岸の上の露店の家族、いつも遊びに来てた女の子たちが手を振ってくれ、
船の職人たちも作業の手を休めてみんなで笑いあってる。
たまたま通りがかった人はあきれ顔でこっちを見てる。
これまで嫌で嫌でしょうがなかった現地人の視線が心地いい。
ぼくらはかっこよく大航海に旅立つ冒険家の気分で大きく手を振ってたけど、
陸にいる人たちからすると、広大な川の上にポツンと浮かぶ小屋から救助を求めて手を振ってるようにしか見えへんのかな?
まぁんなことは知ったこっちゃない!とにかく最高の気分やった!
イカダはしだいに流れに乗りだして、ゆっくりと港から遠ざかって行く。
ビルの無いプカルパの町、識別できるものは広場の時計台くらいになり、
やがてぼくたちは、アマゾン源流の上にポツンと浮かんでいた。
見えていないかもしれんけど、見送ってくれた人たちに最後大きく手を振ると
さっきまでぼくたちの周りにあったプカルパの喧騒の代わりに、
今ぼくたちの前にあるのはキラキラ輝くウカヤリ川と、川沿いに広がる無限のジャングル。
ついに始まったね。
本流に乗っても流れは穏やかで、水上にいる事をまったく感じさせへんほどイカダに揺れは無かった。
この冒険、なんとかなりそうやな。
そんなことを考えながらデッキに置いてある揺り椅子に座って広い川を眺めてみると、
鏡のような水面をつき破る何かが見えた。
ブフ~!
という音とともに数秒間顔を出して呼吸する川に住む、ピンクイルカ!

見慣れないイカダを偵察に来てるのか、はたまたいっしょに泳ごうと戯れてるのか、
はじめ呼吸だけをしに来ていたピンクイルカは、徐々にテンションが上がってきて、
60cmくらいの子イルカがたて続けにジャンプする!
気づけば右にも左にもあちこちでイルカが跳ねていて、
数十頭のイルカの群れが川の流れと同じスピードで流されながらぼくらのイカダをとり囲んでいた。
それはまるでアマゾン川の新参者であるぼくたちを迎えてくれてるかのように、
日が暮れてあたりが静寂に包まれても、イルカの飛び跳ねる音はいつまでも続いていた。
※写真はなおき君の写真を使わせてもらってます。あっ、イルカのは違うよ!

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同じく自転車乗りで、別の川からイカダ旅行中のなおき君がイキトスに到着。
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そーんなわけでそろそろ書きます、アマゾン川いかだ下り日記!!
スタートしたの7月26日。
イカダはだいぶ前に完成してたけど改良したり色塗ったりで出発予定日をだいぶすぎてた。
この日の朝は出発する気まんまんやったけど、ちょこちょこ作業してるうちに昼を過ぎてしまい、
出発はまた明日にしょっかー的な空気が流れてた。
とりあえずいつでも出発できるように買い残してた野菜とニワトリを買いに市場に行ってイカダに戻ると、
ここんとこ毎日遊びに来てた近所の女の子たちがその日も来てて、
その子らと釣りしたり色塗って遊んでるうちに2時をまわり、けんちゃんは明日に出発するモードになってた。
また延期かぁ・・・
イカダで生活してる分には宿代がかからんのでいつまでだっておっていいんやけど、
このまま延期延期が続けていくと、このイカダ旅の勢いそのものが無くなってしまいそうな気がしてた。
イカダが完成してしまえば下りながらでも作業や色塗りはできるわけやけど、
なんとなく今日までダラダラきてしまったのは、イカダ下りを始めるのにぼくらが怖気づいてたからかもしらん。
近くを船が通った時の波でどれくらい揺れるのかとか、風や雨の時にイカダの中まで影響があるのかとか。
ずっと心配しつづけてきたことは、イカダの上で生活をしてみると意外とあっけなく、無意味やったことを知らされた。
四畳半ほどの大きさのイカダには荷物を満載しても2人が足を延ばして寝れるスペースが十分あったし、
近くをボートが通っても、デッキにも小屋の中にも水が入ってくるようなことは全くなかった。
ただ、それはあくまで岸につないでる時点での話で、何日か前に対岸へ渡った時、
30cmくらいの波でもボートはひどい揺れで、船底が水面に叩きつけられる音の恐怖は忘れ難く、
イカダ下りなんて根本的に不可能なことなんじゃないかと思われた。
貨物船とすれ違う時や沈木を避ける時、人力だけではたして1トンを超えるイカダが進むのか。
それとこれまでブログには書いてなかったことやけど、ぼくらがプカルパに着く少し前、
ウカヤリ川のプカルパよりさらに上流からカヌーで下って来ていたオランダ人二人組が、
首を切られて現地人によって殺されたという事件があった。
それを知らされたのはイカダができた後のことやったし、逆にそういう事件の直後のほうが逆に襲われる可能性が少ないという考え方もある。 けど、間違いなく嬉しい話ではない。
毎日毎晩、こんな不安についてけんちゃんと話し合ってきたけど、何ひとつ答えが出ることはなかった。
どれも出発してみんと分からんことばっかりやから。
前の晩、ビデオカメラを回して長々と、改めてこのイカダ下りへの意気込みと、今の正直な気持ちを語ってみた。
楽しみな気持ちの強さと同じくらい、実は不安も持ってることをお互い確認しあった。
そんなわけで、なんか停滞気味の雰囲気があってこの日も出発する感じではなくなってた。
これから出発したところで、あと数時間で日が暮れるし、わざわざ今から出発するメリットもなかったけど、
もう明日出発するつもりになって落ち着いてしまってるけんちゃんを見てると急に焦りが出てきた。
このままじゃビビりっぱなしの旅になってまう・・ なんとか打開せな・・・
「けんちゃん、今から出よか。」
「えっ、今から!?」
けんちゃんは、まさか?って感じやったけど、意見を押しとおした。
ぼくも心の底からその時出発したかったわけじゃないけど、いざ出発するとなると一気にテンションが上がり、
にわかにイカダの上は慌ただしくなった。
遊びに来てた子たちにイカダから下りてもらい片づけを済ませ、デッキ先端のポールにペルー国旗を掲げ、
岸と繋がってたロープをほどいた。
顔見知りになった人たちは、2週間も停まってたいかだに今さら特別な興味もなくなってて、
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本当に出発するのか?しかもこんな時間に!? とつぎつぎと問いかけてくる。
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岸から少し離れたイカダに乗りこむと、デッキの両端にそれぞれが座り、
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水の壁にがっぷりよっつで組みついて力比べをするかのように重々しく不器用に、少しずつ動き始めた。
50m先の川の本流まで流れの無いよどみが続いていて、その安全な場所にいる間に、
パドルが水を掴み、前から後ろへとしっかり押しやれてる感覚を確認しながら、ゆっくりと漕ぐ。
自転車のようにひと漕ぎの加速を実感することはないけど、それでも着実にスピードが上がっていくのは分かる。
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見えていないかもしれんけど、見送ってくれた人たちに最後大きく手を振ると
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今ぼくたちの前にあるのはキラキラ輝くウカヤリ川と、川沿いに広がる無限のジャングル。
ついに始まったね。
本流に乗っても流れは穏やかで、水上にいる事をまったく感じさせへんほどイカダに揺れは無かった。
この冒険、なんとかなりそうやな。
そんなことを考えながらデッキに置いてある揺り椅子に座って広い川を眺めてみると、
鏡のような水面をつき破る何かが見えた。
ブフ~!
という音とともに数秒間顔を出して呼吸する川に住む、ピンクイルカ!

見慣れないイカダを偵察に来てるのか、はたまたいっしょに泳ごうと戯れてるのか、
はじめ呼吸だけをしに来ていたピンクイルカは、徐々にテンションが上がってきて、
60cmくらいの子イルカがたて続けにジャンプする!
気づけば右にも左にもあちこちでイルカが跳ねていて、
数十頭のイルカの群れが川の流れと同じスピードで流されながらぼくらのイカダをとり囲んでいた。
それはまるでアマゾン川の新参者であるぼくたちを迎えてくれてるかのように、
日が暮れてあたりが静寂に包まれても、イルカの飛び跳ねる音はいつまでも続いていた。
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