イカダ転覆日記 その2 水中へ・・・ ~アマゾン川いかだ下り!!~
イカダ転覆日記の第二弾!!
前の日記からの続きなんで、前の読んでねーよって人はコチラから↓どんぞ。
イカダ転覆日記 その1 激突 ~アマゾン川いかだ下り!!~
真っ暗やみの中でぼくはもがいていた。
上下左右も分からない中で、狂ったように手を回している。
なぜだか、服を着たまま水中でもがいている見えるはずのないぼくの全身像が脳裏にうかび、
自分がいま水中にいるということが分かった。
水面から顔を出すと暗闇の中にうっすらと小屋のシルエットが見え、少しもがくと簡単にたどりついた。
イカダの上に上がろうと、水中からバタ足で勢いをつけて腕を突っ張り、一気に体を持ち上げようとするが、
しかしこれまで大人二人と満載の荷物を支えてきてくれたはずのイカダはなぜかぼくの重みだけ簡単に沈んでしまう。
小屋の中に何とか入ろうとしても小屋は傾き、体重をかけると傾斜がどんどん急になって滑り落ちる。
どういった状況かがまったく判断できないまま、傾きを増す小屋の中になんとか体を滑り込ませた。
小屋の半分の高さまで水がきていて、床板は見えない。
体を水にうかせるように床板にかかる体重を抜いていくと、小屋の傾きはゆっくりと落ち着いていき、
とりあえずはピラニアやワニに襲われる心配はなくなった。
これで死ぬことはないな。
そう考えた瞬間、ふとけんちゃんはどうしてるのかと思った。
「けんちゃーん!!!」
けんちゃんはこっちに向かって泳いできている所で、すぐに小屋までたどり着いた。
しかし小屋に掴まると小屋はまた傾き始める。2人分の重みでは到底もたない。
その時やっと状況が呑み込めた。
ぼくたちのイカダは丸太を組んだイカダの基礎部分と、小屋の部分が完全に分離していたのだ。
浮力となるはずの基礎部分がないので、ぼくらが乗った小屋は半分沈んでいるというわけ。
けんちゃんは小屋には入らず柱を掴んでいる状態で、どうにか助かったね。とりあえず落ち着こう。
といくつか言葉を交わす。 しかしこれからどうしていいかは見当もつかなかった。
ふしぎと、怖い。という言葉は出てこず、そして意外と冷静に次のことを考え始めてる自分もいた。
傾いて半分沈んでいるイカダの入り口から荷物が次々と流れ出ていて、
両足を使ってそれを防ぐことくらいしかその時できることはなかった。
こんな生きるか死ぬかの瀬戸際でも、荷物を失いたくないという物への執着心。
ぼくが死ぬとしたらきっと、こういう2次的なことだろうなと、自分でもあきれてくる。
これからどうしよう、まず何からすればいいのかを考えているぼくらの目に、
少し離れた所をイカダの基礎部分が流れているのが見えた!
半分沈んだ小屋の部分よりも、10本の丸太で組まれた基礎の方がはるかに頼りがいがありそうで、
この真っ暗な中をあそこまで泳いでいくべきか?と考えていると、その基礎部分はゆっくりとこちらに近づいてきているようだった。
しばらく注視していると、イカダの基礎は川に流されながらもまるで見えない糸に引っ張られるように、
ぼくらのいる小屋の方にゆっくり回転しながら近づいてくる。
それは、宇宙ステーションのドッキングのように寸分の狂いもなく完璧な精密さで、
”こっちに乗りなよ” と、ぼくらに促すかのように、イカダ先端のデッキ部分をぼくらに向け、ぼくらの手元に届いた。
イカダの上には、ひもで縛っていたわけでもないのにニワトリが残っていた。パニック気味にこっちを見つめている。
まずけんちゃんがデッキの床板に上がり、ぼくも乗り移ろうかと思ったけど、
小屋の中を見回すと、水没はしているものの、残っている荷物が目に入った。
丸太の浮き具合からすると、あっちに荷物を積み込んでも沈むことはなさそう・・。
手元にあったぼくのリュックは防水だったけど、口が開いていたのでそこから水が入り、とんでもない重さになっていた。
中に入っている一眼レフやPC、全てのコンピューターは絶望的だったけど、どうしても置いていく気にはなれず、
まっくらな川の中で、やぶれかぶれサルベージ作戦が始まった。
イカダに乗ったけんちゃんに、沈みかけの小屋からひとつずつ荷物を渡して行く。
ほとんどのカバンや荷物を入れた段ボールは残っていてけど、
手の届くところに置いていたよく使う小物類は、水の中をまさぐっても見つからなかった。
時間をかけてすべての荷物を回収すると、ぼくも小屋からイカダに移り、
屋根の葉っぱの補強に使っていたロープをほどいてイカダと小屋とを縛り付けた。
見た感じ、イカダの基礎部分の上に乗っかっていた小屋が落ちただけのように見える。
これなら小屋を持ち上げることさえできれば、修理は簡単に済みそうな気がしたけど、
会話の中でけんちゃんは、これ以上イカダ旅を続ける気はなさそうだった。
ぼくは、たった2週間ぽっちでイカダ旅行を終えるつもりはさらさらなかったし、
何より、”アマゾン川いかだ下り”の、アマゾン川にも到達してないというのが情けなさすぎる。
小さなボートなら中古で安く買えるだろうし、最悪それで一人旅をしてもいいかなと考えていた。
しかし、イカダが修理できればそれに越したことはない。
川から上がると水を存分に吸った服の重さが感じられて、
改めてイカダが転覆して川に放り出されたんだという実感が湧いてきたけど、
少しパニックだったのか、妙なハイテンションで、恐怖はまだ感じていなかった。
やらなくてはいけないことは無限にある。でも何から・・・
日用品を入れていた大きなズタ袋の中には、カートンで買っていたタバコがあって、
ビニールに包まれていた新品のたばこは無事だった。
湿ったライターにやきもきしながら火を付けると、ようやく周りの状況を確認する余裕が生まれてきた。
うわー こわー
自分で書いとっても寒気するわ。
今となってはこんなこともあったねー
って気持ちが大きくなってることが残念なんと、
学習できてないんじゃないかと思うと、自分がちょっと怖い。
そーんな時はやっぱコレ!!
まだまだあるよ、イカダに張ってたポスターw
今回のはコレだー!!

じつはえれぴょんが辞めるまでそんなに好きじゃなかった。
最後の公演やこれまでのやきもきした彼女の歴史をひも解くと、
好きになっちゃうよねー!!
ぼくは信じてますよ、語学留学w
キラキラパワーのぴょうん吉だーい!!
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水面から顔を出すと暗闇の中にうっすらと小屋のシルエットが見え、少しもがくと簡単にたどりついた。
イカダの上に上がろうと、水中からバタ足で勢いをつけて腕を突っ張り、一気に体を持ち上げようとするが、
しかしこれまで大人二人と満載の荷物を支えてきてくれたはずのイカダはなぜかぼくの重みだけ簡単に沈んでしまう。
小屋の中に何とか入ろうとしても小屋は傾き、体重をかけると傾斜がどんどん急になって滑り落ちる。
どういった状況かがまったく判断できないまま、傾きを増す小屋の中になんとか体を滑り込ませた。
小屋の半分の高さまで水がきていて、床板は見えない。
体を水にうかせるように床板にかかる体重を抜いていくと、小屋の傾きはゆっくりと落ち着いていき、
とりあえずはピラニアやワニに襲われる心配はなくなった。
これで死ぬことはないな。
そう考えた瞬間、ふとけんちゃんはどうしてるのかと思った。
「けんちゃーん!!!」
けんちゃんはこっちに向かって泳いできている所で、すぐに小屋までたどり着いた。
しかし小屋に掴まると小屋はまた傾き始める。2人分の重みでは到底もたない。
その時やっと状況が呑み込めた。
ぼくたちのイカダは丸太を組んだイカダの基礎部分と、小屋の部分が完全に分離していたのだ。
浮力となるはずの基礎部分がないので、ぼくらが乗った小屋は半分沈んでいるというわけ。
けんちゃんは小屋には入らず柱を掴んでいる状態で、どうにか助かったね。とりあえず落ち着こう。
といくつか言葉を交わす。 しかしこれからどうしていいかは見当もつかなかった。
ふしぎと、怖い。という言葉は出てこず、そして意外と冷静に次のことを考え始めてる自分もいた。
傾いて半分沈んでいるイカダの入り口から荷物が次々と流れ出ていて、
両足を使ってそれを防ぐことくらいしかその時できることはなかった。
こんな生きるか死ぬかの瀬戸際でも、荷物を失いたくないという物への執着心。
ぼくが死ぬとしたらきっと、こういう2次的なことだろうなと、自分でもあきれてくる。
これからどうしよう、まず何からすればいいのかを考えているぼくらの目に、
少し離れた所をイカダの基礎部分が流れているのが見えた!
半分沈んだ小屋の部分よりも、10本の丸太で組まれた基礎の方がはるかに頼りがいがありそうで、
この真っ暗な中をあそこまで泳いでいくべきか?と考えていると、その基礎部分はゆっくりとこちらに近づいてきているようだった。
しばらく注視していると、イカダの基礎は川に流されながらもまるで見えない糸に引っ張られるように、
ぼくらのいる小屋の方にゆっくり回転しながら近づいてくる。
それは、宇宙ステーションのドッキングのように寸分の狂いもなく完璧な精密さで、
”こっちに乗りなよ” と、ぼくらに促すかのように、イカダ先端のデッキ部分をぼくらに向け、ぼくらの手元に届いた。
イカダの上には、ひもで縛っていたわけでもないのにニワトリが残っていた。パニック気味にこっちを見つめている。
まずけんちゃんがデッキの床板に上がり、ぼくも乗り移ろうかと思ったけど、
小屋の中を見回すと、水没はしているものの、残っている荷物が目に入った。
丸太の浮き具合からすると、あっちに荷物を積み込んでも沈むことはなさそう・・。
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| 21 BRAZIL アマゾン川イカダ下り AMAZON Rafting | 19:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
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| | 2011/09/30 23:09 | |