イカダ転覆日記 その5 再出発 ~アマゾン川イカダ下り~
ペルー・コロンビア・ブラジルの三国国境地帯を出発し、
いまごろアマゾン川中流の大都市マナウスを目指してイカダを漕いでます。
うそ、イカダの上で屁こいて鼻くそほじりながらダラダラしてまーす。

これまた関係ない写真ですが、アマゾン川上の空気を秋の日本におすそ分け。
朝6時頃に通りがかった漁帰りのボートに助けを求めるといったん彼の村まで仲間を呼びに戻ってくれ、
4艘の船、合計10人ほどでとりあえず分離していた小屋部分を持ち上げて丸太の上に載せ、
イカダをロープで繋いで彼らの村へのサルベージ作戦が始まった。
彼らの村へはアマゾン川の支流をひとつ横断した先、ぼくらが夜を明かした場所から1キロくらいの場所にあって、
十件ほどの集落がジャングルの中に広がっていた。
小さな湾が浜になっていて、ボートでけん引されたイカダが奥へと進んでいくと、
朝のにぎわいの中、村人たちは作業の手を休め、興味深そうにこちらを眺めている。
事情を話すとみんな心配してくれてたけど、ほとんど呆れ顔になってた。
イカダの状況はというと、すでに丸太の基礎部分には小屋が載っていたし、
いくつかの柱が折れてるものの、外観的に異常はなさそうに見えた。
ペイントされた壁面の真ん中の高さまで水に浸かった跡が横に走り、事故の痕跡を留めている以外は。
イカダの丸太は両端のモノは先端が砕けたり裂けていて、
全ての丸太を固定している横木のクサビも抜けたり折れたりで、
ほとんどの丸太が手でつかんだだけでグラグラと揺れるような具合だったけど、
修理するにも全ての工具と針金・ロープなどを流されていたのでどうしようもなかった。
しかし、いますぐに外れてしまいそうなほどのものはなく、どうにかこのままイカダ下りを続けていくことはできそうだった。
事故が起こってあれだけの恐ろしい目にあったにもかかわらず、またイカダ下りを続けるなんて・・・
と思われるかもしれないけど、ぼくの中でこれでアマゾン川イカダ下りを終わらせるなんて気持ちは全くなかった。
プカルパからスタートしてまだたったの2週間。
実際問題まだウカヤリ川にいてアマゾン川にも入っていないという事実。
そして現地人にすればひと家族が住める「家」であるイカダを、
一回壊れたからと、ポイっとここで捨てて旅を終えるなんてことは、まったく考えもしなかった。
もしイカダが完全に破壊されていたとしても、中古のボートでも買ってひとりでも旅を続けるつもりだった。
けんちゃんもその気になったらしく、その日はイカダの上で仮眠をとっただけの体に鞭打って、
水没した装備を一つ一つ並べ、太陽の下で乾燥させる。
全て並び終えると最初のやつからひっくり返し、張り付いた日記や小説を1ページずつ剥がしていき、
食糧も米やパスタを袋から出して乾燥させる。
炎天下で一日掛けて全てのモノを乾燥させったけど、
カメラ、PC、MP3プレーヤーは電源ボタンを押してもウンともスンとも言わず、機械類全滅。
けんちゃんもPC、ビデオカメラが死亡。カメラ自体も流されてたし、何よりパスポートを流されてた。
他にも失ったものは、
SDカードや充電電池、服、雑貨、銀行のキャッシュカード、現金、服。
工具類や食料、ロッキングチェアー、櫂など。
ダメージはでかいけど、この中で一番ショックやったのは、外付けHDD。
旅のこれまでのデータがすべてこの中に入ってて、バックアップは最初の方しかとってない。
2年間の旅の写真のほとんどが失われた・・。
全ての思い出が消えてしまったようで絶望的な気持ちになったけど、
HDDを早めに箱から取り出しておけば日本に帰った時にでもデータを吸い出せるような気もした。
ってかそんなに水に濡れてなかったからもしかしたら生きてる・・・??
その可能性に賭けて、あんまり暗いことを考えるのはやめにした。
イカダを漕ぐ櫂を運よくその村でふたつ買うことができ、
次の日の朝にはアマゾン川に漕ぎだし、イカダ旅を再開した。
まさか一日開いただけで再開できるなんてね。とけんちゃんと笑いあいながら、
ちょっとガランとしたイカダの上で、前とほとんど変わらないアマゾンの日常がふたたび流れ始めた。
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いまごろアマゾン川中流の大都市マナウスを目指してイカダを漕いでます。
うそ、イカダの上で屁こいて鼻くそほじりながらダラダラしてまーす。

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朝6時頃に通りがかった漁帰りのボートに助けを求めるといったん彼の村まで仲間を呼びに戻ってくれ、
4艘の船、合計10人ほどでとりあえず分離していた小屋部分を持ち上げて丸太の上に載せ、
イカダをロープで繋いで彼らの村へのサルベージ作戦が始まった。
彼らの村へはアマゾン川の支流をひとつ横断した先、ぼくらが夜を明かした場所から1キロくらいの場所にあって、
十件ほどの集落がジャングルの中に広がっていた。
小さな湾が浜になっていて、ボートでけん引されたイカダが奥へと進んでいくと、
朝のにぎわいの中、村人たちは作業の手を休め、興味深そうにこちらを眺めている。
事情を話すとみんな心配してくれてたけど、ほとんど呆れ顔になってた。
イカダの状況はというと、すでに丸太の基礎部分には小屋が載っていたし、
いくつかの柱が折れてるものの、外観的に異常はなさそうに見えた。
ペイントされた壁面の真ん中の高さまで水に浸かった跡が横に走り、事故の痕跡を留めている以外は。
イカダの丸太は両端のモノは先端が砕けたり裂けていて、
全ての丸太を固定している横木のクサビも抜けたり折れたりで、
ほとんどの丸太が手でつかんだだけでグラグラと揺れるような具合だったけど、
修理するにも全ての工具と針金・ロープなどを流されていたのでどうしようもなかった。
しかし、いますぐに外れてしまいそうなほどのものはなく、どうにかこのままイカダ下りを続けていくことはできそうだった。
事故が起こってあれだけの恐ろしい目にあったにもかかわらず、またイカダ下りを続けるなんて・・・
と思われるかもしれないけど、ぼくの中でこれでアマゾン川イカダ下りを終わらせるなんて気持ちは全くなかった。
プカルパからスタートしてまだたったの2週間。
実際問題まだウカヤリ川にいてアマゾン川にも入っていないという事実。
そして現地人にすればひと家族が住める「家」であるイカダを、
一回壊れたからと、ポイっとここで捨てて旅を終えるなんてことは、まったく考えもしなかった。
もしイカダが完全に破壊されていたとしても、中古のボートでも買ってひとりでも旅を続けるつもりだった。
けんちゃんもその気になったらしく、その日はイカダの上で仮眠をとっただけの体に鞭打って、
水没した装備を一つ一つ並べ、太陽の下で乾燥させる。
全て並び終えると最初のやつからひっくり返し、張り付いた日記や小説を1ページずつ剥がしていき、
食糧も米やパスタを袋から出して乾燥させる。
炎天下で一日掛けて全てのモノを乾燥させったけど、
カメラ、PC、MP3プレーヤーは電源ボタンを押してもウンともスンとも言わず、機械類全滅。
けんちゃんもPC、ビデオカメラが死亡。カメラ自体も流されてたし、何よりパスポートを流されてた。
他にも失ったものは、
SDカードや充電電池、服、雑貨、銀行のキャッシュカード、現金、服。
工具類や食料、ロッキングチェアー、櫂など。
ダメージはでかいけど、この中で一番ショックやったのは、外付けHDD。
旅のこれまでのデータがすべてこの中に入ってて、バックアップは最初の方しかとってない。
2年間の旅の写真のほとんどが失われた・・。
全ての思い出が消えてしまったようで絶望的な気持ちになったけど、
HDDを早めに箱から取り出しておけば日本に帰った時にでもデータを吸い出せるような気もした。
ってかそんなに水に濡れてなかったからもしかしたら生きてる・・・??
その可能性に賭けて、あんまり暗いことを考えるのはやめにした。
イカダを漕ぐ櫂を運よくその村でふたつ買うことができ、
次の日の朝にはアマゾン川に漕ぎだし、イカダ旅を再開した。
まさか一日開いただけで再開できるなんてね。とけんちゃんと笑いあいながら、
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