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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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山岳地帯でわき道へ。 ~モロッコでの休憩の取り方 その1~


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ムーレイ・イスマイル廟でイスラム教の新たな面を感じることになったモロッコの古都メクネス。



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さー、ここからはまた一人。

モロッコの誇る一大山岳地帯、オートアトラス(の端っこ)を越えていく。

ゆるーくながーく上り続けて標高1000mを越えた。



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荒野にポツンと立つ質素な小屋があり、その近くに水場を見つけた。

汗を流して洗濯を済ませ気持ちよく一服していると、ロバに台車を曳かせた老人がやってきた。
簡単な挨拶を交わしながら老人は台車の上のタンクと水道をホースでつなぎ、水を満たし始めた。

一連の作業を終えるとあとはタンクが満タンになるのを待つばかり。


手持ち無沙汰なのか、老人はロバの手綱を差し出してきた。

ロバと触れ合ってみるかい?てなことかと思い、ゴワゴワしたタテガミを撫でたり話しかけたりしていた。
そんなぼくを尻目に、老人は背を向けゆっくりと土レンガの建物に入っていった。

間もなく、小屋からアッザーン(日に5回のイスラム教のお祈り)が流れ始めた。
どこからかやってきた農夫がいそいそと小屋へと入っていく。


あの質素な小屋は農作業をする人たち用のモスクだったのだ。


それはそれでいい。そうゆうこと。


しかしぼく、、、 ずっとロバの手綱持ったままなんですが・・。


老人がお祈りをしてる間、ロバの手綱を離すことはできそうになかった。
かと言って手綱をどこかに結ぼうにもロバの曳く台車のタンクは給水中。ここから動くことはできない。

じいちゃんなんでおれにロバ預けて行ったんや・・・ 

せめて自転車のハンドルバッグに入ってるタバコを取りに行こう。それで時間をつぶそう。

ロバってなんか大人しそうやし、ちょっとくらい手綱手放しててもいいよね?

するっと手綱をゆるめると、ここぞとばかりにロバは逃げ出そうとする。

ちょっと時間をあけて試してみても、コチラの企みはすべてお見通しだと言わんばかりに敏感な反応を見せてくる。


結局、老人のお祈りの時間が終了し、その後の農夫とのティータイムが終わるまでロバの番をしてました。

その間には水が満タンになったので止めたり、ホースを外して台車に収納したり、
タバコを取りに行かせてくれるようロバを説得したりと休憩のはずがなんだかゲッソリ。ロバうんこすんなっ!!


とはいえほのぼのとしたおじいちゃんで、農夫も一緒にしばし歓談し、ロバの背にお姉さん座りで帰っていきました。



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こんなとこいちゃ危ないよー!



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手がけっこうゴジラ。

車道を横断しているカメ、たまに見かけます。

こんな乾燥した荒野のどこかに竜宮城があるんでしょうか。
行ってみたいな竜宮城。サソリ(タイ)やフンコロガシ(ヒラメ)の舞踊り。
コブラ姫にもらった玉手箱、開けてびっくりコブラがシャー!!

くだらんこと考えながら自転車こいでます。



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暑いし坂道やしで、集落につくたびコーラ休憩。



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のどかだなー。

ここ最近、都市から都市への幹線道路を移動していたので、車の少ない道は気楽でいい。



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赤く染まった夕暮れ時は家族が恋しくなるセンチメンタルタイム。



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モロッコの田舎はキャンプする場所に困らない。

何もかもが乾燥しているので川とか水場はないけど、
夜空を独り占めできる広大な場所が多い。



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今日も朝から上るよー!

それにしてものどかな景色。車も少なく走りやすい。坂道が多くてしんどいんやけども。


そんな時、分岐に差し掛かった。

まっすぐ伸びる国道は最短距離で坂道もマシであろう幹線道路。大きな町もいくつか通る。

ここを曲がる舗装の悪い田舎国道は山のほうへ向かっている。でもなんだか楽しそうな予感・・。




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ボチボチ行きなー


田舎道を選んだのは正解だった。

山道のアップダウンはしんどいけど素晴らしい景色が待っていた。



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井戸を見つけて水補給をと駆け寄るも、鉄の蓋で閉じられていた。


景色はいいんですが集落もないので水と食料が残りわずかに。ひさびさのピンチっ!



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の、、のぼらせないで、、、、




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夕暮れ前ギリギリに今度こそ井戸発見!!


シャワーを浴びて洗濯を済ませ、晩飯、朝のコーヒー用にたっぷりと水を頂いていく。



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今日はあの丘の裏でキャンプかなー。


羊をつれて家に向かう遊牧民のおっちゃんと話しながらのテント設営。


話を聞きつけてか、吠え盛る牧羊犬とともに別の遊牧民が遊びに来た。


思いがけずにぎやかな夜になった。



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はっ・・・!!!


夜中に車が近づいてくる気配で目覚めた。


その車はテントのすぐ近くまでやってきて停止した。

両側のドアが開き降りてくる足音。ライトで人物の顔が見えない。


折り畳みのナイフを左手に隠し持つ、緊張の一瞬・・・



「アッサラームアレィク・・・」






続きはまた次ねーっ!!!










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