マラケシュの大学へ ~モロッコの学生生活と最高峰のミントティー編~

マラケシュに向かう道すがらに知り合ったイスマイル。
モロッコでは珍しい自転車乗りで、英語もペラペラな大学生。
マラケシュ到着翌日は彼の案内で町を歩いた。

次の日、イスマイルの大学に遊びに行った。ちがうな、勉強しにか? いやぁ、、探検? 潜入?
宿で仲良くなったウラシマ君も一緒にタンデムでおでかけ。。
ウラシマ君は現役の格闘家でさらには実業家でもあり、かと思えば思わせぶりな態度の女の子にどっぷハマってしまうチェリーボーイでもある。
イスマイルの通う大学は公立の総合大学で、敷地は日本の国立大並みに広大。
学部ごとにだいたいのエリアが独立しているのは日本と同じ。
イスマイルは人文系の専攻やったはず。

建物もキレイやし、庭の手入れも行き届いたいい感じにモダンな学内。
でもなんとなく違和感を感じたのは通路とかが妙に狭く、変に入り組んでる。
大教室からトイレに行くのに、角を5回くらい曲がってたどり着く感じ。
それ故か、日本のキャンパスによくある解放感()みたいなのが薄かった。

これこれ! 休講情報とかが張り出されるやつね!
(ぼくに品格がないからか大卒やというと驚かれたりすることがありますが、大卒ですよー)

この感じー!!
頭から布をかぶった女学生が男子学生に混ざっていた。宗教学の授業後らしい。
イスラム教じゃ結婚前の女性が若い男と人目のあるところで大っぴらに話すことはない。
そう考えると、大学の中にはかなりリベラルな雰囲気が漂ってます。

かと思うとこちらはコミュニストたちのシュプレヒコール。
いやー、、大学ってリベラルですね(笑)

受けるはずだった最初の授業は休講になったので中庭でイスマイルの友達たちとワイワイ。
お次の授業は英文学。
授業が始まるまでの待ち時間、ほかの学生を見てるとかわいい女の子がむちゃくちゃ多かったなー。
大学に通うくらいやからいいとこのお嬢さんが多いやろうし、
人文系の学科、その中で英語の授業ともなるとかわいい子も多くなるよねー
経済学部の経済学科の女子とはちゃうよねー 他意はありません。
さすがに授業中の写真は撮れなかったんですが、授業の進行も生徒もすべて英語での授業。
生徒の意識も高く、教授の質問にはけっこう手が上がるし、当てられてなくても各々答えをつぶやく感じ。
ぼくの隣に座ってた(写真でも隣)の彼は居眠りしてました。ぼくも一緒に(笑)
完全に外国人(それもアジア人)で教室で学内でとウキまくってましたが、
とがめられることなく、むしろ好意的に受け入れてくれた大学潜入でした。

大学からすぐ近くのイスマイルの暮らす寮に招待してくれた。
この一室、2m×6mほど。日本でいう四畳半くらいの部屋に8人が暮らしていた。
それぞれ地方の町や村から出てきていて年齢も学年もバラバラ。
一人分のスペースは2m×60㎝ほど。個人の荷物はデイパックひとつくらい。
教科書ノート、服を数枚、靴やズボンなんてひとつあればいい。
あとは携帯の充電器。パソコンも誰かのを使わせてもらえれば買う必要もない。

レズリー!
恥ずかしそうに話す照れ屋な彼。ちょっとヘラヘラしてる。
ミントティーを入れるのが一番うまいとのことでお願いすると、、、ちょっと衝撃的なうまさ!
どの店でも人でも材料、道具はまぁ一緒。
手順も茶葉を水から入れるか沸騰してから入れるかの違いくらいかと思ってたけど、なめてました。
お茶の深みとミントの香る爽やかな甘み。すべてが別格!!
ここからミントティーにはまって、カフェではコーヒーよりミントティーに、
自分でも常時ミントを持っていて、日々精進しております。
それでもいまだにレズリーのミントティーと比べられるものにすら出会ってません。
レズリーがお茶を入れてる間やこの後も、しょっちゅう携帯が鳴ってた。
なんのことはない、彼女がいっぱいいるチャラ男でした(笑)

昼&晩飯は当番制でまわるらしく、
チャラ男とナゼルがこの日の晩飯当番。

このタジンも美味かったー!
全員でひとつのタジンを分け合う。
一色一人あたり2~30円ほどしかかっていない。
発展途上国で大学に通う子たちというとお金持ちの家の子といったイメージ。
けど彼らは違った。一人当たり2m×60㎝の場所で質素な生活を送っていた。
ほんとにひとりひとりキャラが違って、レズリーみたいなチャラ男もいれば優等生なイスマイル、
がり勉タイプの神経質A型っぽい子もいるしサッカー格闘技命のオラオラ系もいる。
そんな彼らがプライバシーのない逃げ場もないこの部屋で一緒になって、しかしそれぞれのペースをもって暮らしていた。

夜はきまって討論大会になるらしい。
この日のテーマは最近よくテーマに上る「なぜ人間は生まれたのか」。
イスラム教的にはアダムとイブという考え方があり、科学的にはダーウィンの進化論がある。
その中でお互いの知識を総動員し、相手を言い負かすのではなく時に賛同者を得るようアピールし、
押したり引いたりの交渉がありつつ議論は進んで行った。
もちろんこんな議論に結論が出ることはない。そんなことも分かったうえでの真剣な遊び。
英語という慣れない手段ではあったけど、なんと自分に考えの無いことか・・。
いつかどこかで聞いた「常識」のような知識だけが武器で、
自分で考えて導いたことではないので突っ込まれたときの答えなんて持ち合わせていない・・。
まっ!!ぼくのことはさて置き、なんと素晴らしい大学生活!!素晴らしい仲間!
それぞれが向上心にあふれ、ポジティブな行動力、バイタリティを持っていた。見習わせてもらいます。
卒業後は海外に出たがる人が多かったけど、それぞれの道でのお互いのパイプは切れること大事に続いていくんじゃないかと思った。

濃いー時間を過ごさせってもらったイスマイルの大学と寮。
モロッコの現在と未来の希望の一端を垣間見た気がした。
途上国のバイタリティに自分も飲まれないよう、ってか飲みこみにかかってかんといかんよね。
すげー刺激をもらいました!イスマイル、みんな、ありがとう!!

さーてマラケシュでの日々をどぞ。
朝はオレンジジュースをクイっとやって始まる。

昼は町の観光エリアから離れローカル食堂で安く済ます。
ひき肉炒めたのにパンがついて10ディルハム=140円ほど。

行きつけだったサンドウィッチ屋。
通りに面した窓。という見た目からは裏腹に夜な夜な現地人が並ぶ人気店。

牛、鳥、羊、ソーセージから選んだものをその場で焼いて、野菜と一緒にパンに挟んでもらう。
近くに数件ある他のサンドウィッチ屋もおいしかった。マラケシュの隠れた名物、サンドウィッチ。
ちなみにひとつ140~200円。
日によってなぜか値段が変わる不思議。ぼったくられて、、、ないもんねっ!!

一週間ほどいっしょに過ごしたウラシマ君もそろそろ出発。
毎晩テラスで流れ星を数えた夜はプライスレス!!また日本で会おうぜー!
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| 46 MOROCCO | 17:01 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
なつかしいモロッコの大学生たち
ブログ読んでなつかしさに胸がいっぱいになり、思わずコメントしちゃいました。
地元の若者たちの中に飛び込むのは、楽しいですよね!
ラバト、マラケシュ、メクネスは、モロッコの大学の中でかなりレベルが高いみたいですよ。
アラブの春のとき、わたしはモロッコのメクネス大学近くの、外国人皆無のエリアの下町の学生アパートに二ヶ月居候していたことがあります。
ベルベル人貧乏学生さんたちと、
まさにこのブログのような日々を送っていました。
シャワーすらないアパートでしたが、とても楽しかったです。
時期柄、討論やデモに出掛けるみんなの姿を見るたび色々考えさせられました。
メクネス大学にも潜入しましたが、モロッコ人女性はほんとうにかわいかったデス!
モロッコは、コネ社会で、アラブ優勢の社会でもあるため、
首席で大学を卒業しても頭の良さだけでは就職できない社会のようです。
ブログの写真に写ってるみんなが、夢を叶えられるような未来が訪れますように。
| Tikota | 2016/01/17 21:10 | URL |