過酷さを増すサハラど真ん中 ~アフターファイブが人生だ! 編~
書いてる現在セネガル・ダカール、3月21日深夜2時。
ダカールに来てひと月以上。 ちょっと季節が進んだ。
空気に湿り気が出てきて風向も砂漠からではなく海風が強まった。
乾期の終わり、雨季の到来、、、
アフリカの雨季はやばそう。
この間セネガルから先の国に行って帰ってきたバイク旅行者さんの動画を見せてもらったけど、
メインの国道がダートで道幅かなりせまい。そんでもっておもっきりジャングル。
どんな旅になるのか想像がつかないワクワクと、90%の不安と・・。
これがアップされる頃は雨季のギニア走ってるくらいかなー。 おれ楽しんでますかー?
砂漠の国モーリタニアのど真ん中。
えげつないエリアに入った。
自転車乗りに有名な『サハラの北風』はこの時期まったく役立たず。
サハラを渡る東風『ハルマッタン』が吹き荒れる。
1日200kmを夢見てやってきた現実は1日40kmが精いっぱい。
腹立たしいけど飛砂の風紋は美しい。
検問だー止まれー
こんな砂漠のど真ん中にも警察や軍の検問がある。
町の近くの検問では早くしてくれよーとイライラしてたけど、
こういう場所での検問はむしろウェルカム。
というのも、、、
水の補給!
サハラ砂漠にはもちろん川なんてないし、水脈があるにしてもどこにでも井戸が掘られているわけではない。
井戸のある軍基地や町でこの特大PVCウォーターバッグを満たして使う。
バッグからはホースが出ているだけで、そこから水を補充する。
MAXまで入ると高さは60cmくらい、四角いブロックのようになる。
バッグを設置するとあとは穴を掘って棒を一本立てる。
ホースの先をバッグの水位より下にもっていくと水が流れ、
使い終わるとホースを上向きに木の棒にひっかけておく。
シンプルやけどスマート。
この水バッグを持ってるのは警察の検問やお金持ちさん、ほかは集落にひとつあって共用で使われてるよう。
検問の近くに住み着いてる人。メッカの方を向いて1日5回のアザーン中(お祈り)。
本来こういった検問は、町に出入りする不審者を監視するためのもののハズ。
長ーい無人区間のちょうど半分のところに設置された検問所。 そこにある水タンクを目当てに遠くから人が移り住んでくるという逆流現象が起こっている。
メルシー!オボワ!
こんな直線でなぜ事故る・・・
遊牧民がヤギを売る交渉をしてた。
定期的にトラックがやってくるんかねー。
ちょっとしたことやけど、このトラックに積み込みやすくするシステム、、、 好き。
おや?この辺りは緑が!!木があんじゃん!!
大丈夫か!?水はあるか?めしはっ?
走りがかった車から差し入れをもらうこともある。
ここモーリタニア、何にも見どころはないけど(失礼)むっちゃ人がいいんです!
親切な人が多いし差別的なこと言ってくる人も少ない。
もうちょい町とか見どころとかあってくれたらいいんやけどなー
金髪の草原。
夕方になってやっと風も弱まり、世界も赤く染まり美しい。
しかしゆとってはおれません!
この時間帯に距離を稼がんかったらいつまでたっても砂漠から抜け出されへん。
日が暮れるギリギリまで走り抜けるぜコンチキショー!!
日が暮れてキャンプイン&夕食。 水を節約するためインスタントラーメン。
野ラクダってけっこういるもんです。
今日で何日目?もういろんな感覚がバカになってます。
集落の若者を乗せる。
すげー重いんやけど、漕ぐリズムがなんか独特。アフリカ!
宿&レストラン。看板がアフリカっぽくない?
砂漠のど真ん中でこんな看板見かけるけど、店はまず見当たらない。
この方角に砂漠をまっすぐとかってこと?地平線までなんにもないけどなー。
もしかして現地人には見えるとか??
そういやさっきの検問所で雑談してたとき、
ぼくが読めなかった50mほど先の看板の小さい文字を、警官は判別してた。
ぼくの唯一の長所、視力2.0もまるで歯が立たず。
昔テレビでやってたマサイ族は視力が10とか20あるみたいなやつか!?
砂嵐もあるよ!
写真じゃあんましですが、砂で霞んで視界がほんとに悪い。
タオルを口に巻いてても口の中に勢いよく砂が飛び込んでくる。
口を少しだけ開けての呼吸は息苦しい。
目の中も砂まみれで涙が止まらん!
鼻の中に至っては奥で鼻くそと砂がまざって固まりついてセメントみたいなってる。
気持ち悪いから手の甲で鼻をもごもごすると、鼻の中で固まった鼻くそが皮膚ごとパキっと割れて滝のような鮮血がっ! やー厳しい!!
風を防げるとこを探しつつの夕方ラストスパート。
横転してる車はいっぱい見るけど、トラックは迫力あるね~
時間あったらここで休憩して写真撮りたかったな。
セミの腹みたいで気持ち悪いよね、トラックの腹って。
横転してるトラック、まだ燃えてました。
電波塔を住み込みで管理してるおっちゃんに、敷地内にテントを張らせてもらった。
恥ずかしがりやなモーリタニア人らしいといえばそうやけど、
たびたび息子の嫁を連れてきて、
この子を町に行かせてやれるような服をくれないか?と聞いてくる。
その言い方がなんとも暗くてじめっとした気分になった。
正直、自分自身がまだぜんぜんこのアフリカになれてない。
空気の読み方というか接し方というか、こんな感じにはならんようにしていかんと。
とりあえずフランス語をちょっとずつ始めよう。
服は持ってないけど、テントを張らせえてもらったお礼にお菓子を渡す。
すると、
「これ腐ってね?製造年月日いつ??えっ?ダイジョブ?」
もらっといてそりゃ失礼でしょ・・。
まだまだいくよディープサハラー!集落ー!
家ーい!
いい感じの砂漠になってきた。
おっとその前に。
どわー!もこもこが迫ってくるー!!
夕方の赤い光に照らされた砂漠はついさっきまでの見る気も失せえる砂の山とは別物に見える。
「恋せよ乙女 命短し」砂漠を器にした盆栽にございます。
サハラ砂漠。
まだまだいろんな表情を見せてくれます。
この辺り、ほんと人と会わないので景色か自撮りの写真ばっかりやけど、
なんかいいのも一つくらいあるかな?
よかったらまた遊びに来てね~
・・と思ったら次はアレだ!!
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