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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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SAHARA NO OWARI ~セネガル入国と最後の大砂嵐編~

予約投稿でーす! 
これがアップされる頃は雨季のギニア?シエラレオネ? エボラが再流行してなかったらいいのですが・・。


  a (1) 
モーリタニア・セネガル国境。  
金をだまし取ろうとする奴らの猛攻を交わし、入国スタンプをゲット! 
しかしセネガルに渡るためのフェリーの最終便はもう出た後だった。 
モーリタニアを出国しどこにも入国していないまま、 イミグレーションオフィス内にテントを張り、ひと晩過ごすことになった。

 川の向こうはセネガル。 同じイスラムの国ではあるけど、アラブ人ではなく黒人の国。
 イメージではイスラム装束ではなく洋服を着ていて、フレンドリーな感じ。 
なんてたってビールが簡単に手に入るらしい!むっちゃいい国!パラダイス!!


  a (2)
これが無料のフェリー。 
車は川の中に半分ダイブし船に乗り込む。 いちばんの船に乗るためちょっと早起き。 
8時の船が出たのは結局9時やけどね。


  a (3)
船が出るぞ~! 
フェリーと言っても台船みたいなもので、大型トラックが縦横2列で載る大きさ。 
自転車・人は空気を読んでその辺の空いてるとこへ。 


  a (4)
荷物満載の船がひっきりなしに着き、荷おろしをしていた。 
朝の活気ある風景かと思いきや、じつはこれ密貿易。 
国内産業が絶望的に乏しいモーリタニア(砂しかねぇ!)は、生活費必需品の多くを隣国セネガルからの輸入に頼っている。 
しかし、物資をモーリタニアに運んでくれるトラックドライバーにも等しく100ユーロ(14000円)のビザ代がかかる。 
100ユーロと言えばこちらでは年間所得の半分にもなる大金。 
そのビザ代を節約する為の密貿易がイミグレーションオフィスの敷地内で行われていた。


  a (5)
ひっきりなしに着くボートと、わらわらと集まる人足たち。 
セネガル側の川べりまでトラックで荷物を運び、ボートへ荷物を積みかえてモーリタニア川に渡る。 そこで待っていたトラックに再度荷物を積み替える。
国境を越えるのは荷物だけなのでビザ代は発生しない。 
オフィシャルなのも全部すっとばしてるようで、関税とか密輸品のチェックとははない。
 大型トラックの荷物をトラック→船→トラックと2回積み下ろす方がビザ代(100ユーロ)より安くすむってことね。


  a (6)
国境のセネガル川はかなり水量のある大河川。 
国境に沿って1kmくらい、低い建物群が見える。 
それより、向こうには川べりまで木がせまっていて、町中にも建物より高い木がチラホラ見える。 
川を渡る風がひんやりと気持ちいい。 

そうか、、サハラは終わったのか!

 昨日この川にたどり着いた時にはなかった実感が沸いてきた。 
ほんとしんどかった。 楽しいことなんて一切なかった爆風と一本道の2000km。 
過酷だけならいい。人がおらんのはあかん・・。楽しくない。 とにかく!!! こっからは楽しく旅ができる!!

  a (7)
もうすぐ着くよ~! 
 セネガル側もROSSO(ロッソ)と町の名前が同じ。
悪名高い国境越えとしてニコイチで有名。 
 さぁ気合い入れていざ入国手続き! こっち側でもやはり『勝手に代行屋』はいたけどそこまでしつこくはなかった。 
混雑していたもののきちんと順番も回ってきて30分ほどで手続き終了、パスポートを受け取った。
 モーリタニア側がなんやかんやあったけど、まぁすんなりといった国境越えやった。 
パスポートをカバンにしまい、群がってくる人をかき分け出口へ向かう。 
ゲートの守衛にスタンプを見せろといわれサイドパスポートを取り出し、渡す。 
守衛は2mくらいある大男で一見こわもて。 
しかし話しだすと一気に顔がほころびいい人顔になった。 
英語も話せたのでどんな旅をしているかを話し、セネガルのことも聞かせてもらう。
ほうほう。 イスラム教が99%とな?イメージと違うぞ。 
モーリタニアで食べてきた料理は実はセネガル料理だったらしい。 
本場になるわけやからもっとうまくなっていくんやろうなぁ。 

 ふぅ・・。 話すの楽しいからいいんやけどさ、、、 
その手に持ってるパスポートを早く返してくれへんかなぁ。 
 周りの取巻きたちが「あいつ英語をしゃべってるぜ!」とザワつき、守衛さんますますいい調子。 
 ビールはその辺の売店で買えるらしい。 いい国だなぁ・・。 

だからさぁ!! その手に持ってるパスポートを早く返せよ!! 

・・とはなかなか言えないよね。 
 も、、もしかして、、、 この優しそうな笑顔と楽しいオハナシは嘘で、 
「金払わねぇとこのパスポートは返さねぇぞ~はやく払え~」 という延長工作なのではっ!? 
 確認の終わったパスポートをペラペラと手遊びしながら会話は続く。 

 -------------ぼくの頭の中------------- 
この場合の賄賂はいくらや・・? 
入国スタンプ自体はもうもらってある。 ここは強気で突っぱねてもいいはず。 
いや、、まだ基地内やし、笑顔でそっとパスポートを奪って円満っぽく出発するか・・。 
 -------------ここまで頭の中------------- 

雑談しながらも頭の中は別のことでフル稼働! 
するとどうやらぼくの目線がパスポートに釘付けになっていたのか、 
「おぉっとごめんよ!パスポートを返すの忘れてたね。はい、よい旅を、ボンボヤージュ!」 
 ただの良いやつオチ!ごめーんありがとー!!


  a (8)
海外では人の善意を疑わなくてはいけない場面が毎日のようにあって、 
言葉の端々や雰囲気から推し量り、信じてみたり疑ってかかったりする。 
自分の推察が正しくても外れていても、相手が悪人だった時は嫌な気持になる。 
そして疑ってかかった人が善人だったとき、申し訳なくて恥ずかしくて、やりようのない気持ちになる。 

せめてもの罪滅ぼしに、全力でお別れをする。何回も振り返って手を振ったりね(笑)


  a (9)
安そうな屋台が並んでんなー 店舗も露店も多く、物が溢れてる感じがする。


  a (10)
この町のおっちゃんたちの衣装はアラブの衣装。 
セネガル人といえば、長身細身でTシャツ・半パンの陽気な黒人というイメージ。 (ヨーロッパの露店はそんなセネガル人が多い) ここはモーリタニアのすぐ近くなのでイスラム色が強いのかなー。 
それにしても、アラブ人の血が薄まってほんとの黒人の国になった。ブラックアフリカの始まりだっ!!


  a (11)
まぁまぁ大きい町なのにROSSO(セネガル側)にATMは無く、少額のユーロをその辺の人に両替してもらう。 
大きい町に着くまでビールはおあずけにして、まずは腹ごしらえ。 
その辺の人に案内されたレストラン?は、人んちの塀を壁にして勝手に建てた掘っ立て小屋。
暗~い中に入るとまるで儀式でも取り仕切っちゃいそうなおばちゃんが鎮座。 
何を言っているのかは全く分からないが、ママーっ!と抱きつきたくなるビッグマミー。
 あんまり動きたくないのか、全て手の届くところに配された小道具を駆使し、 
野菜の入ったオムレツをパンにはさんだサンドウィッチとコーヒーを入れてくれた。 
サンドウィッチは1000CFA=200円ほど。


  a (12)
セネガル走行開始ー! 
セネガルのお金がないので何としても70km先のSANT-LOUIS(サンルイ)までたどり着かなくては! ん??


  a (13)
青々した大地、、、土!!  草原?? 畑だっ!! 
3か月ぶりに見た畑。 この辺りは特に水が豊かで水路まであったりすんだぜ!すげーだろ! 

 川を一本渡っただけでウソみたいにサハラは終わった。
あの強烈だったサハラが・・。 
すこしの寂しさもあるけど、今はとにかく町まで走れー!


  a (14)
サハラ砂漠縦断完了のご褒美は追い風でした。 
完全な追い風ではないけど、サンルイまで70kmの半分くらいを時速30kmで駆け抜けるー!!


  a (15)
集落の家々は、藁とか葦で編まれているよう。アフリカっぽい~!


  a (16)
追い風を受け快調に飛ばしていると先の方が霞んでいる。砂嵐のカーテン。 
立ち止まると砂交じりの風が吹き付けるので走り続ける。


  a (17)
実際はすぐ前を走る車すら見えなかったけど、写真だと案外キレイでちょっと残念。


  a (18)
 目も口も耳も砂が入り込んで絶望的に気持ち悪いし、とにかく痛い。


  a (19)
しばらくで収まったかと思ったら、また砂のカーテンが。
今度のは濃いぞ~ 逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!!  突撃ー!!!


 
追い風と砂嵐の動画をどうぞ~! 


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