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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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旅の路線変更、バイク旅はじめますっ!! ~バイク購入編~


バイクが壊れてバックパッカー旅に切り替え、ブルキナファソの首都ワガドゥグに来ました。

ビザ申請に時間がかかるのでひさしぶりにゆっくりできています。
ほんっとに見るところもなければ便利でも快適でもないけど、宿もちょっと安めやし、
その辺がバーだらけで毎日2軒ずつ回ってます。ほんと驚くくらい店ごとの違いがないんやけど。没個性!!


まぁとりあえずはゆっくりってことで(笑)




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なお君の去ったダカール。

アパートは二人で折半して借りていたので一人になるとかなりの値段になる。
ダカール到着時に滞在してタンデム自転車も置かせてもらっていた日本人宿の和心(和食レストランがメイン)に戻ることにした。
ダカールの宿はどこも高いけど、和心には長期割引があるので長く滞在すれば他と比べてかなり割安になる。



d (2)
和心は現在レストラン免許の発行待ち状態。
イスラムの国なのでお酒を出す飲食店の免許をとるには一筋縄ではいかないらしく、
それ専門のブローカーが存在するくらいで、彼らはブローカーを通さずにがんばってるけど、まぁ大変そう(笑)

それでもお弁当販売と配達、口コミで来てくれる人には夕食も提供している。

この日はダカール四天王のひとり、和心の夜遊び担当ナイトライフ小林が厨房で何やらゴソゴソ。



d (3)
ラ、、ラーメンだとっ・・・??

この日の夕食は今年30歳、結婚したいけどダカールじゃ出会いがないと嘆くナイトライフ小林のお手製ラーメン、
すっきり系ながらもしっかりコクのあるスープ。かやくご飯に唐揚げ、替え玉までついた通称「小林ラーメン」。

あぁ腹減った・・。



d (4)
さてそんなこんなで今後の予定決め。

なお君とのアパート暮らしのひと月では休暇と決め込んでまぁほとんどフランス語の勉強をしてない。
走行してる間に西アフリカの季節も進み、少々厄介なことになった。

内陸部の暑さはどこも日中40℃を越えているようで、直射日光をあびると45℃はくだらなさそう。
まだ涼しいはずの海岸沿いの国々は雨季に入り始めてる。

インターネットの地図で予想する感じでは、ほとんどの国で大幹線道路以外は舗装されていない模様。
国境越えなどの道はさらにひどいようで、かなりひどいダートで、さらには降った雨が川となりいくつもの川越えになる。

ダート走行となるとタンデム自転車のひとり乗りでは走ることが難しい。
後ろに人を乗せていないと重みのかかっていない後ろのタイヤが空回りしてしまうのだ。

それが上りとなるとまったく不可能で、押して上るにしても雨でぬかるんだ赤土ではかなり厳しい。

正直なところ全くと言っていいほど見どころの無い西アフリカ。
水道どころか電気が通っていないのが当たり前の西アフリカ旅行にぼくが期待するのは観光客ズレしていない現地人との出会い。
かといってダートの道で現地人を乗せて旅するなんてことはできそうにない。

スコールに打たれながら自転車を押して押して進んで行ったとして、
言葉も分からない現地人との出会いを楽しめる余裕があるのか・・・

・・・きっと、日中のハードな走行に疲れ果て、集まってくる現地人をうっとおしく感じるだろう。
腐敗した警察官に賄賂を要求されたり、ビザ取りにもかなりのお金と手間がかかる。それなのに観光地もないような場所。

これは楽しくない。というか楽しめない。
楽しくないのにいったい何のために旅をするのか。

2009年に始まったこの旅の始めのころは自転車で走り切ることだけにがむしゃらだった。
しかし旅も長くなってきて旅の本質というか、自分なりの旅がなんなのか考え、行動できるようになった。

それは楽しむということ。

楽しくないことを意地になって続けることは無駄だとはっきり言える。
楽しむために旅をしているのだから。

どうしたらこの西アフリカを楽しめるのか・・。

・自転車を置いてバックパッカーになる。
  →バスがすっ飛ばしていく小さい村にこその国の現地人がいて生活がある。こりゃ旅する意味がない。

・バイクを購入する。
  バイク購入にお金がかかる。(ガソリン代がかかっても進めえる距離から考えると自転車の方がお金はかかる) 
  →手続きとかカルネ(バイクの免税措置)などよく分からないことだらけ。

・キックボード&ヒッチハイク
  →ダートばっかりだって言ってんだろ!!

・普通の自転車(MTB)を購入する。
  →なんだかなぁ・・。  





・・・。





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手続きとかなんやかんや面倒くさそうやけど、バイクにするっ!

旅を楽しむため、旅の一番の楽しみであり目的でもある現地人との交流。
肉体的・精神的に余裕をもって人と接することができ、
その国の本来の人々が生活する地方都市を旅することのできる手段として、バイクを選んだ。

バイク旅行中の皆川さんが、西アフリカ諸国はカルネ(気になる人ググってね)が不要で、
バイクの保険もCDEOという国際保険がどの国でも通用という情報をくれたのも後押しした。

そうとなるとお次はバイクの購入DA!!

これはネットの個人売買サイトに、店で買うよりかなり安くアップロードされている。
交渉は和心に滞在してるフランス語留学中のムッシュ野間をビールで釣って召喚すればヨシ。
そもそも俺は年長者だ!嫌となんか言わせるもんか!

なんとかなるぞっ!!
というわけでさっそく売買サイトで連絡し、見に行ったバイクがこれ。

まぁかなり痛みの激しいスクーター。ピアッジオ製の150㏄、5万円。



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しかし、このバイクには登録証(カルテグリース)があった。

ダカールを走るバイクには90%の割合でナンバープレートがない。
ということは登録されておらず、そもそもバイクの免許が存在していない。

庶民の足のバイクに規制を掛けちゃうと市民生活に支障がでちゃうからの配慮なのか、
そのおかげでバイクは信号を守ることなく、もちろんヘルメットなんて・・。まぁ無法地帯ですよ。

セネガルでバイクを買ってセネガル国内を走るのには登録されてなくても問題はない様子で、
たまに警官の気分で取り締まられても500~1000CFA(100~200円)の罰金で済むよう。

とはいってもこのバイクで他国への国境を超えるとなるとバイクの登録は必須。

一から登録するのは手間がかかりそうでも、一度登録されているバイクの名義変更となると少しはマシか。



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ジョージはこの翌日にドイツに帰る予定。
お邪魔させてもらったおうちは荷物が運び出されガランとしてる。美しい奥様。



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彼はシンガーソングライターとしてこの国で活動していたらしい。

出会いの記念に一曲プレゼントしてくれた。



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バイクはとりあえず保留にして引き上げてきた。
アニメを、、昼飯を食べながらあのピアッジオはどうかと考える。

引っかかっていたのは、カルテグリース(バイク登録証)の名義はとある企業だったこと。

ジョージがその企業からバイクを購入したらしく、名義変更をしたいなら連絡してくれると言っていたものの、
そのジョージは明日にはドイツに帰国してしまう。
何度も手間のかかるようなことに仕事に忙しい一般企業が相手してくれるのか・・。

まだコンタクトをとったのは一人目だしサイトにも格安バイクはまだまだある。
もっといい条件のバイクを探すことにした。



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この日の和心晩ご飯はチキンカツ丼。

スーパーウルトライチオシメニュー!!!



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日を改めて連絡した二台目はホンダ製のパンテオン150㏄。

聞いたことのない名前なのもそのはず、イタリアホンダ製のヨーロッパ向けスクーター。
試乗してみた感じはかなりパワフル。いい感じ。

しかし引っかかるのは2st(ストローク)エンジンということ。

普通の車やバイクは4stと呼ばれる形式のエンジンで、ピストンの上下が4回するうちにガソリンを燃やした爆発が1度起こる。
それに対して2stエンジンは2度のピストン上下につき1度の爆発。

同じ排気量のエンジンと比べると、爆発が早い分ガソリンの消費は多いけど(3~4割多め)、パワー(馬力)はすさまじい。

環境になんちゃらで現在2stエンジンは日本では生産されていないけど、
ぼくが高校生くらいの頃のスクーターといえばぜんぶ2st。(スーパーカブは昔から4sut)
スクーターを買った友達にちょっと乗らせてもらう時、
アクセル開きすぎてウイリーして吹っ飛ばされるというのは現在三十路あたりではあるあるでしょう。

そんなパワーは必要としてないし、燃費の悪さも気になるレベルではないと思う(1L=30kmくらい)ものの、
気になるのは2stエンジンはパワフルでシンプルな機構の反面、エンジンオイルとは別の2stオイルの補充が必要で、
それが切れたときにエンジンが高熱になり、ピストンが数百度になり熱で膨張し、
シリンダー内で引っかかってしまうエンジン焼き付きという重大な故障を引き起こすことになる。

大学の時に調子の悪かった彼女のバイクが軽度のピストン焼き付きになっていて、
捨てるくらいならぼくが整備すると自分の寮に向かってるときに思いっきりエンジンが焼き付き、
走行中にいきなり後輪がロックし後続車に轢かれかけて死にかけた悪夢が・・・

説明が長くなったけど、そんなわけで2stエンジンは長時間の走行には向いていない。

保留して考える。

そこら辺でよく見かけるし、そこまで心配する必要もないんかなぁ。
それにバイク旅と言っても時速50㎞くらいしか出すつもりはないし、
150㏄の2stエンジンで時速50㎞といったら慣らし運転くらいのもんやから、
そこまでエンジン温度が上がり過ぎることもないかぁ。
エンジンの機構自体は4stに比べてシンプルやから壊れたときの整備性はいいはず。
それにホンダ製というのが心強い。

ブレーキの利きなど気になるとこは整備して持ってきてくれて、
バイクの登録手続きも手伝ってくれると、売り手のシェッドも言ってるし。


300,000CFA(60000円)。


よし、コレに決めたっ!!


と思ったらあのバイクは登録するにはちょっと問題があったらしい。

たぶん盗難バイクやったんでしょう(笑)



d (12)
振り出しに戻ったと思いきや、同じHONDA PANTHEON150を見つけてきてくれた。
これも気になるようなポイントは簡単なことで整備して持ってきてくれるとのこと。

エンジンは異音もなく調子よく回ってるし、後ろにキャリアがついてるのもポイント高し。
色的にはシルバーの方が良かったけど(ちょっとは涼しそう)、まいっか。



バイク購入だよー!!

西アフリカをバイク旅に決めてからの行動は我ながら早かった。
バイク屋を見に行ったり、売買サイトでコンタクトをとって3台目で決定。

順風満帆なバイク旅になりそうだぜっ!!



あっそうそう、ちょっと勘違いしてる人がいるのでひとつ付け加え。

バイク旅は西アフリカ限定です!
西アフリカをぐるっと回ってダカールに戻り、バイクを売却。
タンデム自転車を受け取って東アフリカに飛行機で渡ります。以上!




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