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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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バイク復活!ギニアビサウへ! ~ジャングルの国境越え編~


ヤーマン!
現在タンザニアのリゾートアイランド・ザンジバル島で絶賛ブログ執筆中。

お話は5月、バイク旅出発2日目にしてエンジン焼き付きという重大故障を引き起こし、
現地メカニックの手荒い修理によってなんとかバイクが復活したところから始まります。



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なんとか息を吹き返したスクーター。

慣らし運転、NHK地球ラジオ出演の大役も終え、小村ジャオベからガンビア川沿いに出発だー!



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位置関係はこんな感じ。

3ヶ月滞在したセネガルからギニアビサウへと向かう。



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国境を目指した道中、人だかりで国道が封鎖されていた。

バイクを止めて見に行くにも人が多く、盗難が心配なのでバイクのままゆっくりとひとごみに向かっていくと、
モップのモジャモジャを全身にまとったムックのような化け物が大ナタを振り回しながら人々を追い回す祭だった。

写真を撮ろうと構えているとムックが全力ダッシュでこちらに向かってきた!
ナタを構えて襲い掛かってくるその迫力にカメラをしまってバイクで逃げる。
追いかけてくるムック!これ本気のやつ!!
間一髪でナタをかわしたけど、ゆっくりしてたらぶった切られてたんじゃあ・・・という恐怖のお祭りでした。

この日は近くの村ではそれぞれにムックが出現し、子供たちは泣き叫び、村人が逃げ回っていた。
そしてぼくもその度に追っかけられた(笑)



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バイク故障があってから時速30kmほどではしるようになった。
150kmほど先の国境まで1日でたどり着かずホテルを探すと、バー併設のお宿。
いわゆる連れ込み宿。

イスラム教の国であるセネガルでお酒を飲みながら泊まれるなんて最高で、しかも極めてローカル。一泊600円ほど。



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翌日、朝から国境越えに挑む。
・・前に、警察からのワイロの要求で1時間ほど揉めに揉め、なんとかワイロを支払わずに再出発。

国境越えは舗装されたメインルート以外に舗装されていないマイナールートが4つほどあった。
どうせならガチの現地人と出会えるマイナールートでしょ!と突入する。この為にバイク買ったからね~

国道から外れたとたんに始まるダート。

スクーターはタイヤが小さいのでダートの衝撃が酷い。
おまけにカウル(外装)の組み付けが酷いのか揺れるたびにギシギシとバイクがきしむ。



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締まったダート道はカシューナッツの森を通る道に入るとゆるーい砂道に。
何度もバイクがスタックし、バイクから降りて押して脱出を繰り返す。


そのうち、シートの下からブシューという音とともに蒸気が噴き出してきた。
バイクの冷却水がラジエターホースから漏れだしていて、それを塞ぐために鉄のワイヤーをぐるぐるに巻いて水漏れをとめる。
しかし5分も走らないうちにそれまでかかっていた圧力がまた別の部位にかかり、他のホースからブシューっと漏れだす。

直しても直してもエンドレスで冷却水が吹き出す。
ラジエターの圧力ってこんなすごかったんですね・・・
(後々別の故障だったことが分かるけど、この時はラジエター圧力のせいだと思っていた)



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カシューナッツの甘ーい香りの中、道はどんどん細く、バイク1台がなんとか通れるまでになった。

走れる道の幅は20㎝ほどで、そこトレイルから外れると1mも落ちてしまうような恐ろしい道になった。

砂にハンドルを取られて何度か転倒し、トレイルから外れてバイクもろとも1m落ち、吹っ飛ばされたり。
ひどく体を打ち付けた。
バイクを起こすにも、気温は軽く40度を超えているので滝のように汗が流れ落ちる。



s-P5249866.jpg
ちなみにコレがカシューの実。
実の下についてるナッツがいわゆるカシューナッツで炒って食べる。
上の実の部分は甘ーくて汁がたっぷり。
ぼくらに馴染みがないのは、放っておくとすぐに熟すのであまり長距離輸送には向いてなさそうだから?
ちなみにコレを絞ったカシューのジュースが路肩で売られていて、、それをしばらく放っておくと発酵しおカシューワインというお酒になる。これまた美味し。



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普段、外国人の訪れることのない未開の集落。
家々は土レンガに葉を編んで傘をかぶせた質素なもの。

ギニアビサウとの国境にイミグレーションオフィスはなく、いつのまにか国境を越えていたことを現地人の言葉で知った。
それまでのフランス語(セネガル)からポルトガル語(ギニアビサウ)に変わった。

ぼくはフランス語はまったくだけど、ポルトガル語なら多少理解できる。
南米を旅しているときに覚えたスペイン語と、アマゾン川いかだ下りでブラジルを旅した時に主要なポルトガル語の単語は覚えていた。

この国境地帯に暮らす人々はパスポートもなしに国境をまたぎ川で魚を獲り、
収穫した果実などとを隣国の人たちと交換して生活をしていた。

おどろくことに、ボーダーレスで生活しているはずの彼らは互いの言語をまったく理解しなかった。
もちろん中には両方の言語を話す人もいるとは思うけど、お隣さんである人たちとコミュニケーションをとることなく暮らしているようだった。



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国境越えしたのがマイナールートすぎてイミグレーションオフィスがなく、
パスポートにセネガル出国・ギニアビサウ入国のスタンプもない状態でギニアビサウを走ることに。

イミグレーションオフィスのある町まで40km。
ひどいダートで4時間かけたたどりつくまでの間に警察の検問がいくつもあって、
その度に入国スタンプがないことでワイロを求められた。

コチラに完全に非があるものの、オフィスがないのはそっちの責任だよー!とヘラヘラ笑ってなんとかパスしていく。


ギニアビサウは旧ポルトガル領。
他の旧植民地国と比べ、旧ポルトガルの国々はアジアやアフリカをはじめヨーロッパ内からも移民が多く、差別のないおおらかな国民性。
代表的なのはブラジルで、日本人も現地人と混ざったり大きな移民街を形成している。

旧スペイン領では現地人とあえて血を交えることで憎しみを押さえ支配し、
旧フランス領・旧イギリス領国では、現地人と血を交えることなく白人が黒人を完全に支配するというハードモードな征服方法を行ってきた。
その征服手法の違いが国民の性格、とくに差別のあるなしを決める要因になっている。

 ※あくまでも主観だよー!



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ギニアビサウに入っての初ごはんはBBQプレート。しかも豚肉!!

この辺りはどこもイスラム教圏だとおもっていたけど、この国にはイスラム教もキリスト教徒も混在していて、
比率としては他の国と変わらないのかもしれないけども、そこは旧ポルトガル圏。
豚肉も食べるしそこら中にバーも多い!

楽しい旅の予感!!!



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国境から首都のビサウまでは40km。
検問のワイロ攻撃や現地人とビール飲んだりで5時間かけて到着。

ビサウの中心部は行政の中心という感じで現地人はあまり多く住んでおらず、ひっそりとしてる
中心から2kmほど歩くとすさまじい混雑の市場エリアがあるものの、西アフリカの中でも最貧国で、ほんとうに物資のない印象を受けた。

ちなみに写真はびびっていてほとんど撮れてません(笑)



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お宿はスイスから移住してきたおっちゃんが営むビサウ中心部のお宿。

ネットも早く快適だけど、町の中心は前述のとおりなのでローカルなお店がなく、安いレストラン・お店がない。
チェックインしてすぐに他に安い宿がないかを探し回ることになった。



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この国の観光場所といえばこれくらい、、、

ちょっとした古い建物。



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古いお城もあって、さっきの建物よりよっぽど興味があったけど、現在も軍施設として使用されているので中には入れず。

ほんとうにお金がないんですね、この国。



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海辺に出るとちょうど干潮時。
みなさんゴミはその辺に捨てるのでなんとも汚い風景に・・。

ギニアビサウでは離島に渡って大物を狙った釣り生活を送ろうと思っていただけに、海が汚いのはちょっと残念。



a (16)
市場の写真・・・

人を撮ると怒られたりするのでちょっとびびって人のいないしょうもなーい写真しか撮れてません。

ってかこの時は半年近くアフリカを旅してるのに黒人さんにビビっていて、
あんまし外を出歩いたり写真をお願いしたりができていなかった。



a (17)
そんな中、毎日通ったローカルバーの女の子とは仲良くなった。

この3月にギニアビサウ初のビール会社ができたらしく、これがまたウマい!!
名前は忘れてしまったけど、豊かな麦芽にちょっと風変わりな風味。
それが暑くも湿気のあるビサウの気候とマッチしておいしかった。
味が濃い目なのでガブガブいけないのが悔しいけど、このバーでは生ビールが100円ほど!

離島に渡る週に一回のフェリーを待つ間、町から10km離れた宿からこの子に会いに、ビールを飲みに毎日通った。




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