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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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バイク故障ついでにBOFFAでゆっくり、サンコンさんち ~故障の原因つきとめまゆゆー!編~


ひさびさネット使えるとこにやってきたー!1か月ぶり??
フェイスブックはこっちのSIMカードで無料で使えるので、そっちにはちょこちょこ書いてたりするんやけど、
携帯じゃブログは上げらんないもんねー。
なんにしても、アフリカの大草原のまっただ中でフェイスブックなんて、悪い冗談としか思えません。

ほい、そんなわけでただいまタンザニア西部のビクトリア湖にきてます。
釣りです!! 釣れません・・・

魚がいないのか、ぼくが下手なのか、、、。 魚、、、、いないよねっ!!
はぁ~、、身の振り方考えよう。


そーんな訳でブログ本編は今から3か月前、タンデム自転車をセネガルに預けバイクを購入しての西アフリカ旅。



j (1)
エンジン冷却水が漏れまくる状態で突入したギニアビサウからギニアへの悪路国境越え。
走らないバイクを押し、転倒して怪我しつつ、冷却用の水をもらいに見かけた集落ぜんぶに寄らなきゃいけないジリ貧の旅。



j (2)
悪路を乗り越えてたどり着いたギニアの町、ボケ。



j (3)
ここまで走ってきたルートには国境線もなければイミグレーションオフィスもなかった。
となると闇両替商もいなかったので食料も買えず、無一文でクズ野菜をもらいつつやり過ごしてきた。

ATMでギニアフランげっとだぜー! 1$=9000GNF(ギニアフラン)
とりあえず日本円で1万円ぶん下すと財布はパンパン。

ちなみに国境にオフィスはなかったのでギニア入国のスタンプは大きな町の警察署に出頭して押してもらった。
ギニアビサウ出国のスタンプをもらいにいろいろ行ったけど、もらえず。出ていくだけだから問題ないでしょ?とのこと(笑)

お金をゲットしガソリンも満タン。入国記念ビールもひっかけつつ、
バイクがなんとか生きてるうちに首都のコナクリを目指すちゃーん!



j (4)
前方にスコール雲が発達していたので水の補給ついでに雨具を着こむ。
さぁ出発!とエンジンをかけるセルスターターを押すと、ウィーンという音。エンジンがかからない。

再度押してみても、ウィーンと空回りするようなむなしい音が響くだけ・・・

セルスターター式の始動は、バッテリーのでセルモーターを回し、
その動力をギヤ等を介してエンジンを強制的に回転させることでエンジン内での爆発を誘発し、エンジンを始動させる。

この「ウィーン」という音は、セルモーターが正常に回っている音。
しかしエンジンが回転しているような振動は伝わってこない。

どうやらセルモーターからエンジンへ動力を伝えるギヤあたりに不具合が起こった模様・・。

こうなると押し掛けも不可能。エンジン下部のギヤボックスを開けるしか・・・


次の町まで、30km。とうてい押せる距離じゃない。
日暮れも近いし雨雲もきてる。 人、、、いねぇ。  ヤバいな・・・ 


水漏れオーバーヒート、水補給問題でゲッソリ疲れ果ててるとこに、このトラブル。

もう考えたくない、テントを張って休んでしまおう・・と思ったものの、水がまったくないのでキャンプもできない。
疲れと焦りで汗がだらだら流れ落ちてくる。暑い中で味のしないタバコの吸い殻だけが増えていく。


道路脇で見たことのない乗り物(スクーター)を見つめ呆然とする中国人はよほど珍しいのか、
車どおりは少ないのに通りがかった車・バイクは100発100中で停まり、あっという間にテーマパーク!!

その中にいたバイクのお兄ちゃんが30km先の町までけん引してくれることになった。
バイクでバイクをけん引!?やったことないけど大丈夫?

不安は的中、洗濯ヒモで兄ちゃんのバイクのキャリアとスクーターのフロントフォークを結ぶと、
きっちりまっすぐに繋げてはいないので、走り出すとガツン!とハンドルがナナメに引っぱられる。
スピードが出て安定するまでは右に左にガツン!ガツン!とハンドルを取られるのですっげー怖い。

坂道でスピードが落ちてくると前のバイクに突っ込みそうになるし、洗濯ヒモも簡単に切れちゃうので、前のバイクが気づかずに走り去ったり。
兄ちゃんは気づいたらすぐ戻ってきてくれるんやけど、その度に洗濯ヒモが短くなり前のバイクがどんどん近くなっていく地獄。

前のバイクに一回突っ込んで二人ともクラッシュしたけど、なんとか生きてBOFFAの町に着いた。ふぅ。

しかしこれで終わりじゃない!こっからバイクの故障原因を探って修理して、、、なんて日だ!!


けん引してくれた兄ちゃんがバイクのメカニックに連れて来てくれたものの、まったく原因に見当がついてなさそう。
明らかにセルモーターが空回りしている音なので、まずはセルモーターを外しそのあたりのギヤの組み付けを確認するべき。
しかしそう伝えてもまったく理解してない。電気系統の線を外してバチバチと火花を飛ばし何かを確認し始めた。(テスターを使わない原始的導通確認方法)
このバイクにはヒューズがあるからショートさせちゃダメ!飛んじゃう!!と言っても聞かず。

触るな!! と大声でみんなをフリーズさせ、おれはジャパンのエンジニアだ!トヨタから来た!
原因はわかってんだ!カウルとマフラーだけ外しとけ!!とかなり高圧的にたのむ。肝心の部分は自分で確認し作業しないとまた壊されるからね・・。

開けてみると原因箇所は一目瞭然、スターターモーターの動力を伝えるスターターアイドルギヤ。
シャフトに通したアイドルギアが、ギヤケース側まで動いてしまい、他ギヤとかみ合っていなかった。

ここはウォーターポンプの修理の時にメカニックで開け閉めした箇所。
きっとシャフトとギヤケースの間にあったスペーサーのようなものをどこかにやっちゃったんでしょう。はは・・。



j (5,)
日が暮れたもののなんとかバイクは復活し、宿を探してチェックイン。

メカニックで作業中の野次馬の中で少しだけ英語を話したニェレケ・リャマと仲良くなり、夜のバーへと繰り出す。

バイク故障の原因も分かったしなんとか対処できそう。
宿も快適やし厳しい国境を越えてひさびさの宿。ビ-ルまである!

ベロベロに酔っぱらった帰り道、田んぼのあぜ道を2ケツでぶっ飛ばし気持ちよく走っていると、エンジンがギュイーンギュイーンギューンブブブ・・・ と急停止。

冷却水はあちこちから吹き出し水温系は針が折れるんじゃないかというくらい振り切ってる。
オーバーヒートからのエンジン焼き付き。アゲイン・・。


自分のテンションが上がりきった時、決まって大きなトラブルがやってくる。20代からずっと繰り返してきた。
楽しみにし過ぎて体調崩して楽しまれへんとか、財布落とすとか、逮捕されるとか・・・

テンションが上がってきたときには心を落ち着かせようドカーンといっちゃだめだと、気をしずめるようにしている。
でもそうなるとなんとなくその楽しみにしてたことも楽しみきれなかったり。子犬のようにしっぽ振りまくってはしゃぎたいよねー

この時も、苦労して悪路を乗り越えバイク故障が起こり途方に暮れなんとか解決し、奇跡的にビールにありついた。
英語も話せて酔っぱらって帰って寝るだけ、こんなときくらいテンション上げさせてよー!



j (6,)
翌日からまた、バイク修理が始まった。

宿の庭で作業していると、ブラブラしてる兄ちゃんが集まってくる。
フランス語はまったくダメだけど、時間とともに少しづつ意思が伝わるようになってくる。

こまごまとした作業を手伝ってもらいかなり楽になった。



j (7,)
マンゴーの煮物がこの地方の名物らしい。ご飯?おやつ?

水も加えずただただ煮込むらしく、濃密になる甘さに酸化の酸っぱさが加わる不思議な味。あっつあつ。



j (8)
晩ご飯もご馳走してくれた。
西アフリカで広く食べられてる肉などのトマト煮込みのぶっかけ飯。間違いのない味!



j (9)
庭になってた果実。ドリアン??



j (10)
一日の締めくくりはビール。

ギニアはかなり強めのイスラムの国なのでバイク作業をしながら人の目に触れる場所で飲むことはできない。
みんなと別れて日が暮れてからこっそりホテルを抜け出し、ビールを買いに行って部屋でカンパイ。



j (11)
肝心のバイク修理。
スターターギヤの脱落はゴムチューブなどを使って固定部品を自作し対応。
エンジン焼き付きもなんとなく、、それなりに、、、とりあえず動く感じにはなった。

それだけでも日本でバイク屋にだしたら10万くらいとられそうな大作業。しかしバイクには他にも故障だらけ。
宿が快適なのでしばらく腰を据えてかたっぱしから片付けていくことにした。


ラジエター・エンジン冷却水経路内の圧力が高すぎるようで、あちこちホースが破裂したり
しまいには沸騰した冷却水がリザーバータンクから爆発的に吹き出すようになっていた。

エンジン腰上をバラし、シリンダーのカバーを眺めていると、違和感。
あっ、このバイクのガスケットは左右対称じゃないからかー。へぇー。  水の循環を想像してみる・・・

組み付け方向間違ってんじゃん!!
これじゃ右下方向に水が集中して冷却水が効率よく循環しないはず。



j (12)
こうだ!! これで左右対称に冷却水が流れるはず!

しかしこの間違いだけで、冷却水が逆流して吹き出すほど循環が滞ってしまうとは考え難い・・。
きっとまだ他にも原因があるはず。

ニェレケとインターネットの使える場所を探し、ネット検索。
すると想像のナナメ上を行く故障原因が発覚!!

写真で膝の上に載ってる塊の中央の円形のがピストンシリンダー室のフタ部分で、中心の穴にはプラグが収まる。
それを取り巻く楕円形の穴が冷却水の通路。シリンダー室の脇を通過してラジエター、ウォーターポンプへと循環する。
(各角の丸穴はエンジンを固定するためのネジ穴ね)

金属(アルミ)の塊であるエンジン本体も、オーバーヒートで数100度にまで熱されると、熱膨張を起こしてしまう。
それが冷却されていくとき、部分ごとの少しの放熱具合の違いから変形したまま収縮してしまうことがあるらしい!!

特に温度の上がるシリンダー周りが変形しやすいわけで、そのすぐ横にある冷却水通路。
変形してうまれたゆがみでこの二つが繋がってしまっていたのだ!

これはなかなか恐ろしい話で、1分間に数千回繰り返されるシリンダー内でのガソリンの爆発。
その排気が爆発の勢いのまま冷却水の循環経路に流れ込む。そりゃあ冷却水も吹っ飛んでってすぐ無くなるやろうし、
爆発の圧縮が漏れることでエンジンのパワーは大幅にダウンする。
「シリンダーヘッドガスケット抜け」という故障らしい。

写真をよく見てみると、シリンダー室から黒いススの汚れが冷却水の通路につながっていた。気づかんかったなぁ~

BOFFAで高温対応の液体ガスケットを購入することができたのでたっぷりと塗り込んで修理完了。
念を入れて乾燥させるのにまるまる1日とった。



j (13)
BOFFAはオスマン=サンコンの出身地らしいいつかねっとしたときに見ていて、
村人にサンコンさん知ってる?と聞いてみると、半分くらいの人が知っていた。
ニェレケも家まで知ってるらしいので行ってみることに。

貧しい村の外れに異様な豪邸!
サンコンさんちの警備員曰く、正面のはサンコンさんのお母さん、左のが姉だか兄が暮らす家らしい。
「本人は日本なのでおらんけど、お母さんならおるよ。呼ぼうか?」と。

おぉマジで!!
でも、、よくよく考えてみたらサンコンさんのお母さんといったい何を話せばいいのか(笑)

ってか、警備員がその家の内情を話しちゃダメでしょ。

ちなみにサンコンさん、いろいろな努力を経て外交官から日本でタレントになったお人。
ちなみにちなみに、息子の名前は「ヨンコン」らしい。



j (14)
さーてバイクも修理したし、これで気持ちよく旅が続けられるー!
一週間も滞在してほんとみんなと仲良くなったBOFFA。

グッバイ元気でなー!!



j (15)
仲良くなったシエラレオネ人のおっちゃんの店に挨拶に寄る。
と、これまた他で仲良くなってた村の英語の先生もいた。ふたりは仲良しらしい。

みんなに感動的に見送ってもらってBOFFAをあとにした。



j (16)
大きな橋を越えっているとマングローブが見えた。海が近いんだねー。


と、、、


修理したはずのシリンダーヘッドのガス抜け。


エンジン内にできた隙間を液体ガスケットで埋めたはずが、
エンジンの熱と、爆発の圧力であっという間に吹っ飛んでしまった模様・・。

エンジン冷却水がBOFFAー!!と豪快に吹き出し、 ひとり熱湯コマーシャルな日々はまだまだ続く・・・




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