現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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レオネ(ライオン)のシエラ(森)からギニアへ! ~ダイヤと炭火焼きとテロリストで連行編~


さぁーそろそろブログでも書こうかね。

現在2017年1月1日。
朝9時半からのNHK地球ラジオの新春特番「おめでとう!地球ラジオ2017」の出演も終え、
ようやく新年を迎えた心持ちになりました。

アフリカ南部の内陸国、ボツワナはカサネで、新年の景気づけに4つ星ホテルに泊まっています!!
といっても4つ星ホテル併設のキャンプ場なんすけど・・。

大みそかは仲良くなった日本人旅行者とBBQ!酒!
肉も野菜も明日分の酒まで買い込み、ファイヤーオン!!

肉の焼ける匂い、少し目を離すと焦げているかぼちゃ、枯れていく玉ねぎ。
ぐいぐい進んじゃうビール、ほかキャンパーの笑い声、雨の音、、、




雨っ!!!




ぱらぱらと降りだした雨、しかしぼくらは木の下。
これくらいなら・・と我慢して肉を焼き続けるも、じきに本降りに。
ブルーシートでタープを張ったり服を着こんだり、、、してもまったく意味ねー豪雨!!

半分も食べずに泣く泣くテントへ退散。
ごろごろしながらポテチを開け、ワインを飲んでるとうつらうつら、、、

気づけば朝!
しめっぽいテントの中でお口ぬちょぬちょ元旦モーニング。

明けましておめでとうございます。今年もこんな感じで行こうと思います。継続は力なりっ!




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って書いてたのが2017年1月1日。現在1月25日。
なんだかんだすったもんだでようやくアップです。




さーてブログはどこだっけ?
そだ西アフリカ!

セネガルはダカールでスクーターを購入。
タンデム自転車からスクーターに乗り換え意気揚々と西アフリカバイク旅スタートっ!!

・・の翌日、エンジン焼き付きという重大故障・・。

修理しても治らず、さらには日に日に故障個所が増えていく愛車。
もてる限りのバイク知識と愛と勇気でひん死のバイクをなだめてすかしてだましだまし、
なんとか西アフリカ4か国目のシエラレオネにやってきた。

修理に必要な部品は大量にあるのに、なにひとつ売ってない!!
それもそのはず、みなスクーターを見るのが初めてというような場所。

結局シエラレオネの首都フリータウンでもなにひとつ欲しい部品は手に入らず、
信頼できそうなクオリティのメカニックも見つからず、自分でできる修理で済ます。


バイクの現状は主に以下。

・エンジン冷却水漏れ(ウォーターポンプから)
・オーバーヒートでエンジンが変形し排気がシリンダーから冷却水通路へリーク
→漏れる排気の勢いで冷却水が噴出する。アッツアツ!!
 30分も持たず冷却水は漏れきるのでさらにオーバーヒートに・・という負の連鎖。
・セルスターター不調(電通がない時もあるしドリブンギアが外れて空回りの時も)



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英語の通じるシエラレオネですら交換部品(適合する汎用品も含)、まともな知識を持った整備士にも出会うことができず。

なんかもういろいろどうでもよくなってきて、何だかわからんけど出発することに(笑)



dh (2)
本来の予定ではこのまま海沿いを南下してリベリア→コートジボワール→ガーナ。
しかし、ひと月ほど前にこの辺りを走ろうとしたバイカーがコートジボワールに入国できなかった。
というのも数か月前に沈静化していたはずのエボラ出血熱、ギニアで新たに感染者が出たことで、
コートジボワールは西側の陸路国境を再度完全に閉鎖したらしい。
その友人は3か所の陸路国境を攻めたもののなすすべがなかったらしい。

もしかしたらひと月たった今、国境はオープンしているかもしらんけど、
まともの走ることさえできないひん死のバイクでチャレンジしてダメだった時のことを考えると、
簡単に引き返して別の道へ・・とはできなさそう。
それにコートジボワールはかなり先進国で大都会&渋滞がひどいらしい。
ぼくの冷却水漏れまくりのバイクで渋滞は走るのが不可能なのでコートジボワールはパスすることにした。

そうなるとお次の国はリベリア。しかしこのリベリアもビザが高い~

シエラレオネは諸事情により(前記事参照)200ドルくらいのお金を使って入国してる。
そこにきてシエラレオネと違って興味のないリベリアに高いビザ代を払って入国するというのがとても無駄遣いに思えた。

なもんでリベリアもパスして内陸国のマリに向かうことにした。
マリはちょっと前にテロやなんやで危ないイメージがあるけど、
欧米の旅行者にはこの今でも人気がある国。
かなりの数の欧米人も住んでるようで、そうなるとバイクのメカニックも・・・??

マリを目指せー!!



dh (3)
シエラレオネの田舎集落はこんな感じのおうち。
泥と牛の糞をまぜた壁、藁を葺いた屋根。
スコールが来るとおうちの中はポタポタポタ。
そんでもって外が暑いと中も暑い。熱がこもる。
建てるのは簡単そうやけどやっぱ木の家の方が快適だと思っちゃうのはぼくが日本人だから??



dh (4)
ちょっと遠回りしてやってきた内陸の小さな町。
このエリアではダイヤモンドが採れるので、仲買人のオフィスがたくさん。
ほかの町では見ることのないインド・中東系の人たちが多い。



dh (5)
ディカプリオ主演の映画『ブラッド・ダイアモンド』の舞台になったセワ川!
これが見たくてやってきました。あわよくば採掘体験で一攫千金を・・・

川を見ているとやたらと人がいる。もしかしてダイヤ採ってるのか!?通りすがりの人に聞いてみると、
「洗濯したり風呂入ってんだよ。ダイヤ??んなもんねーYO!!」

よそ者がダイヤを狙いに来たとで思われたのか、なんか対応が怖かったのでささーっと通り過ぎる。




dh (6)
気を取り直して進もう。
めずらしく青空が見えてきたと思ったら、山!! 久しぶりに見るなー。

景色も開けて気持ち良かったので一服してひと休み。
さぁ出発、、、と思ったらバイクのエンジンかかりません・・。

セルスターターが動かない。
スタータリレーのカチっていう音もしない。
でもここまで走ってきたのでバッテリーは充電はされてるはずやし、電圧低くてもリレーの音はするはず。
スタータースイッチの接触不良を疑ってばらしてみても問題なさそう。うーむ。

くそ暑いのでやりたくないけど車体の下にもぐり込んでセルモーターを外す。
モーターを開けてセルをonするとモーターは回る。
電気のリークもなさそうやしいったいどこだ・・・

こうしてる間も冷却水は漏れ続けているのでラジエター内はからっぽ。
近くの民家で水をもらわないとバイクが治ったとしても出発できない。
とりあえずバラした部品を組み付けて片付け、明るいうちに6リットルの水をもらい戻ってきた。

さぁどうしたものか・・・

手持ちぶさたでなーんとなくセルスイッチを押してみると、、、ブオォーン!!

故障の理由はまったく分からんけどエンジンかかったラッキー!
エンジン回したまま冷却水を放り込んで出発だ~!



dh (7)
くつろいでますねー

めぇめぇヤギさんの写真も撮り出発しようと思ったら、エンジンかからん・・・っ!!!
そらそうや、セルが不調やったの忘れてエンジンを止めてしまってた。バカすぎる。

もう日も暮れるし次の町まで行きたいのにー!!おまけにスコール!!
どうなってんだこのくそバイクー!!
と、八つ当たりでセルモーターをレンチでひっぱたいたら治った(笑)

急げー町を目指せー!!



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なんとかたどり着いたケネマ(Kenema)の町。
町を回るも安い宿がなく焦ったけど、孤児院のドミトリーに泊めてもらうことができた。

翌朝、バイクをメカニックのところに持っていく。
といってもそこで修理してもらうのではなく、自分で修理するから場所と道具を貸してもらう。
ここまで西アフリカで数十軒のメカニックにバイクを持ち込んだけど、どこもあまりにレベルが低すぎて、
カウルを外すことくらいしか彼らに任せられる作業はないという考えに至った。(カウルを外せえても取り付けれない)

メカニックならバラされた部品を見て、これがこうなるからこう動く。みたいな想像をし理解をする。
ところが彼らは、

「なんじゃこのバイク見たことねー!とりあえずバラセー!!ヤッホー!!」

(どこが悪いんか分からん何これワロタ・・・ ってか元に戻せないんすけど・・・)

「この国にこのタイプのバイクはねぇ。首都に腕利きのメカニックがいるから持っていきな。」 ドヤァ

となる。

このメカニックでも場所だけ借りて作業してると道行く人が10人20人と集まってきて
作業してる横からあれこれ話しかけて離れない。チャイナ!チャイナ!
そのうち工具を手に取り断っても勝手に手伝い始めるんやけど、
外したネジやら部品を砂の上に置くしどこから外したかも覚えてない。
いざ取り付ける段になって、これ外したの誰?どっから外した?と聞いてもハテナ顔・・。

結局作業に集中できないのでセルスターターの故障原因もわからないまま孤児院へ帰る。
ふつうに話してるだけやったら楽しいんやけどなー。疲れた。



dh (9)
夕方からバーに入り浸った帰り道、肉の焦げる香りに誘われて出店に立ち寄る。

この辺りはガスでもなく電気でもなく炭を使って調理をするので、
ちょっとした肉を焼いたものもBBQでなんだかお得感。



dh (10)
この店のは特別おいしかった!!

食べやすい部位だけを選んで焼いてるようで、
ちょうどいい脂肪分。香ばしい炭火の匂い。
唐辛子と塩コショウ、クミンをまぜたスパイスもこれまた絶妙でいくらでもイケる!

あまりにうまくて食べ終わってすぐまた買いに走ったけど、その時には店を閉まってもういなかった。

なのでもう一泊!
あのBBQを食べるためだけにケネマに延泊することに(笑)



dh (11)
BBQ屋台が店を出す夕方まで暇なので、バイク屋さんを巡る。
修理に必要なパーツはここでは手に入らへんのはわかってるけど、
バイク屋の兄ちゃんとは趣味が合うので話してるのが楽しく、飽きるまで店を回る。

どの店もやたらとスパークプラグの品ぞろえがよかったので自分のに合うのを探してみたけど、
形状は合っても熱価が合うのがなかった。
しかしどの店のスタッフも口をそろえて、

店「熱価の数字なんて関係ねぇ!形が合えばいいんだよ!」

僕「じゃあなんで熱価をわざわざ表示してあるんだ?おれのは9番でこれは11番。
   こんなの付けたらプラグの先溶けちゃうんだよ!」

店「だいじょうぶだ気にすんな!」

僕「気にするよ!(笑)」

店「このメーカーの11番プラグはお前のメーカーの9番なんだ!だからこれでOKだ!」

僕「じゃあおれのメーカーの11番が欲しい時はそのメーカーの何番買えばいいんだよ!?」

店「それは、、、6? いや15?17? ありゃ?」

僕「適当なこと言ってんじゃねぇ!!」

ワッハッハー!!握手の手をさしだして、まぁ座れよチャイニーズ!おめえおもしれえな!


っていう遊び(笑)


結局なにひとつバイクは治らんかったけど、なんだか楽しかったケネマを出発だー



dh (12)
国道も細くなり、この先は大きな町もないギニアへと続く山脈地帯に向かう田舎道。

めったに車も通らないのでカラオケしながら走ってると、日の丸の描かれた看板を発見。
見に行ってみると、JICA(海外青年協力隊)のボランティアがこの地で農業支援をしていたという看板。

次の村で聞いてみると、数年前まで日本人の女の子が来てJapanese Riceを作っていたらしい。
ここらのお米は細長くてパサパサしたタイ米のようなの。
たぶんここらの住人はそれに慣れてるしおいしく頂いてるんやろうけど、
短くてふっくらした日本人になじみの短粒米のほうが高く売れるらしい。

想像してみると、こんな電気も水道もない村に一人で派遣されてきた女の子。
共通語が英語とはいえこんな辺鄙なとこじゃ話せる人も少ないやろうし、
さらに暑くてジメジメした中で、過酷な2年間やったんやろうな~と。
おかげでこのあたりの人は日本人を認識してる。(日本は中国の一都市ではなく一つの国)
会ったことも名前も知らん人やけど、日本の看板を背負ってがんばってくれた人にご苦労様と言いたい。




dh (13,)
シエラレオネ北東部に入り、ついに舗装路がなくなった。

このポンコツスクーターでダートはほんとにキツイ!!
ゆっくり進むとエンジンの温度が上がりすぎてオーバーヒートするし、
冷却水は相変わらず30分ももたずに漏れきってしまうので、1時間に1回は井戸のある集落を探して水をもらう。

ダートがさらに荒れて登山道のような道を走っていくと、コインドゥ(Koindu)という町に入った。
道が荒れ放題で下から突き上げられてどっかんどっかんしながら進む。
シリンダーから排気が漏れているので上り坂ではバイクを押しながら上る。
汗びっしょりで町の中心の市場に突入するとボロボロの車やロバで道はカオス状態。
低速になりすぎてエンジンが止まる。セルモーターは動かず・・・

旅行者のやってこないど田舎の市場に、見たことのない乗り物に乗った中国人が現れたらそら好機の的にもなるよね。
あっという間に200人くらいの人に囲まれ、「ヘイチャイナー!どこ行くんだ!U?+$&”%$!!!」

バイク壊れて焦ってるしすんげー坂やしなんか全身びしょびしょやし、あぁーうっとおしいっ!!!
もうやめてくれひとりにしてくれー!!叫びながら坂を押して上がるとなぜか市場の片隅にバイク屋さん。飛び込みますー

状況を伝えてセルモーターをばらして見せると、それを見たボスが「後ろに乗んな!」と、ぼくをバイクにのせてどこへやら。




dh (14)
たどり着いたのはふいごで煽った炭火で鉄のコテをあっためハンダ付けするお店。
精密作業の欠片もないダイナミックすぎる作業。ってかハンダ付け屋さんて商売(笑)

メカニックのボス曰く、
スクーターのセルモーターのブラシが偏って減っていて、
モーターをケースに入れ取り付けたとき導通するポイントまで届かなくなっているらしい。

なるほど~。
たしかにセルのブラシの減り具合はチェックしてたけど、引っかかってるとは考えてなかったー

ってなわけでその辺に転がってたジャンクのでっかいセルモーターからブラシを取り外し、
鉄塊に押し付けてガリガリ削って整形し(笑)、炭火ハンダごてで固定していく。

ハンダ付けの作業跡が汚すぎてケースに収まるかと思ったけど、取り付けてみると一発ブオォーン!!

市場のメカニックさんハンダ付け屋さん、ビッグサンクス!!

別れを告げてエンジンをスタート。 ・・でも馬力がないので坂のぼりません。
颯爽と立ち去りたいのにバイクを押しながら恥ずかしそうに立ち去る。このパターンもういや!




dh (15)
ギニア国境が近づいてきて、最後の町に入るあたりでスコールにあった。
全身びしょびしょでバイクの調子も最低最悪。もう無理だ・・・

ホテルなんてあるわけないので誰か泊めてくれる人がいないかと尋ねまわると、
この地方の首長の家に行けと教えてくれる。
この辺りでは大統領よりもえらい人らしく、尋ねてみると、とんでもない豪邸で道端で遊んでた子供らもみんな英語が流暢。

子供たちと仲良くなり、首長が帰ってきていざテントを張らせてもらう時になって、
「君の身分が保証されていない。テロリストの可能性がある」
とかで警察に引き渡されることに。

急転直下すぎますー(笑)

けっきょくブタ箱ではないけど、常に警官の目の届く警察署のピロティにテントを張ることに。
泊めてくれるのはありがたいけど、テロリストって・・・
この国に入った時にもテロリスト容疑でワイロ要求3時間バトルがあった。
シエラレオネは人もいいし英語も通じて楽しく過ごせた国やけど、警察だけは他と同じ。てかそれ以上に腐ってるね。

ちょっと腹立ちながらも、ビールを探しに外に出る。
その道すがら出会った女の子にこの国の内戦や現在の話を聞いた。
悲しい過去を持った彼女はとても利発で、しっかりと自分の未来を見据えていて、
内戦、エボラの惨事を経て今まさに立ち上がろうとするこの国のようだと思った。
しかし、彼女がこれから先の人生で欲しているどの選択肢も、現実離れした夢物語に聞こえた。


ジャングル村の警察署で寝袋に包まりながらハードだった一日を振り返る。

自分の現在や状況があまりにもあやふやすぎて、この町で虐殺があったことや
バイクが今にも壊れそうなこと、さっきの女の子が妖精のように綺麗だったこと、
なんかすべてが本当なのか嘘なのか、、、信じれるようなありえないような、
もうどうでもいいか・・・と疲れに負け思考停止したシエラレオネ最後の夜。



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警察署は朝から大忙し。
地元のドライバーが尋問という名のワイロ要求で連れ込まれてたり、
ただの酔っ払いなのか犯罪者なのかよく分からんのがギャーギャー叫んでてゆっくり寝てられない。

さっさとずらかろう。



dh (17)
ギニアへの山越えルートがディープなジャングルに入りますた。
ガッツンガッツンと岩や段差でバイクのボトムを打ち、砂にタイヤを取られスタック、
アップダウンではバイクを押していて転倒しバイクの下敷きに、
渡河では渡り切れずそのままドボン。襲い来るスコール!

もう勘弁してくださーい!!



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