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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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バイク整備備忘録と魔都市バマコ到着。マリちゃん好きだーっ!!!~ラマダンしてました編~


ヘイメーン!!
ただいまボツワナ最後の夜。
今日は昼間に100mmの雷雨だってんで高ーいキャンプ場に延泊してます。
なのにお外は、しとしとぴっちゃんしとぴっちゃん。たいして降んねーなおい!

明日からついに南ア!
山だし治安悪いしどうなることやらー




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さーてブログはタンデム自転車からスクーターに乗り換えての西アフリカバイク旅。

西アフリカの中でも飛びぬけて貧しく、電気・水・道路が最低最悪のギニアに二回目の突入。
その先にあるという道路がフラットで舗装もしっかりしたマリを目指して走るとこから始まります。

 ※タンザニアでHDDの盗難にあったので現地の写真はありませーん



kankan (1,)
エボラ出血熱の始まった場所、ギニアのゲゲドゥを後にして、マリへと向かってひたすら北へ。

現地人から聞いていた情報が大間違いで、予想外の激荒れダートを走ることに。
これまで旅したどの国のどの道よりも酷いルートで、腰やら肩やらを振動でやられてしまった。
自転車と違って自分でこいでない分楽なはずやのに、一日終わるとぐったり。


ゲゲドゥから100kmでキシドゥグ(Kissidougou)。
キシドゥグからギニア東部一の大都市カンカン(Kankan)まで200km。




kankan (2)
キシドゥグが近づくとダートもひと段落。
写真のようなフラットで締まったダートになり(この写真は別の場所のですが)、
衝撃を気にすることなく走ることができてきた。

キシドゥグからは舗装工事のための地ならしされたダートに変わり、
カンカンに近づくころには舗装されたばかりの高速道路のような広い道に。
これまで一日で30kmしか走れなかったことを考えると5倍の150kmを一日で走るという快挙!!

冷却水が漏れオーバーヒートしてしまうスクーターも、
ある程度のスピードを維持して走っていれば風でエンジンが冷却されるのですこしご機嫌さん。
まぁまともなバイクなら500kmは走れる道なんやけどねぇ(笑)


カンカンはかなりの規模の町で、買い物と給油だけ済ませて郊外に出てキャンプするつもりだったけど、ガソリンがない!
この町のほぼすべてのガソリンスタンドに飛び込んだけど、どこも品切れで見つからない。
雨季が始まったここ一週間ほどで、首都からの国道が水没・破断して
ガソリンを運ぶタンククローリーがたどり着けないでいるらしい。

同じようにガソリンを求めてさ迷っている同志に聞くと、一軒だけ置いてるらしいぞ!と。
さっそく向かってみるとやけに車が多い。そしてスタンド1km手前から一車線つぶした渋滞の列。
こりゃスタンドにたどり着くのが明日になるか、その前にガソリン売り切れちゃうね・・。
しかし聞くと、明日には町はずれのスタンドにタンクローリーが着くという。

しょうがない、、、宿をとるか~。


実はここの所、大きな町に出るときは昼間に通り過ぎるようにして、町中に滞在することがないよう旅を進めていた。

というのも、シエラレオネのフリータウンからここカンカンまでは先のエボラ大流行の震源地的な場所。
たぶん、ぼくが旅をしてきたルート上だけで数千人が死んでいるはず・・。

厳密には1度目のギニア入国した日から流行地ではあったけど、
特にフリータウンから先は、WHOの終息宣言後も新たに感染者・死亡者の出ているエリアで、
地中に残ったエボラウイルスはかなりの期間生き残るというのを聞いて少しでもリスクを減らすため、
人の集まる大都会を通り抜けるようにし、ローカルの食堂でご飯を食べることも極力避けてきた。


カンカンで見つけた宿は街はずれで人もまばら。治安に関してはターゲットになる旅行者もいないので大丈夫でしょう。
オーナーが少し英語を話し快適だし、ダートを越えてさらにボロボロになったバイクも整備してあげようと2泊することに。

翌日朝からガソリンスタンドに並びに行くもまぁ予想通り、タンクローリー未ダ到着セズ。


バイクの整備でもしますか。

※ここんとこのこのブログ、バイクの専門用語ばっかりで誰得?みたいなのが続いてますが、飛ばしちゃってね。
 まぁこれももうすぐ終わるんやけどね。あと数日でバイク死んじゃうからなっ(笑)


バイクの不具合洗い出しと整備DAっ!!

・ウォーターポンプ部の不具合によるエンジン冷却水(ラジエタークーラント)漏れ。
 5分から30分で2リットルが抜けきってしまうので常に補給。

 →ギニアのコナクリで交換部品を手に入れアッセンブル交換したものの、まだ少し漏れる。けっこう漏れる。


kankan (3)
・エンジン焼き付きよるシリンダーカバー(写真の)の熱変形。
 歪んでできた隙間から吸排気・圧縮が冷却水通路に漏れ出し、沸騰した冷却水がリザーバーから噴き出す!ギャー!
 そして圧縮漏れによる大幅なパワーダウン。坂道は勢い付けるかそれでも無理なら押して上るしか・・・

 →ベルトサンダーの太ーい布(?)ヤスリを平らな場所において、ガーリガーリとフラット出し。
  ほんとはアルミガスケットじゃないとやけど、さすがに適合品は手にはいんないので高温対応の液ガス充てん。
  高温対応液ガスにはヘッドには使用不可と書かれてるんやけどね。その分2日かけて乾燥させてみた。 


この二つがスクーター旅2日目から続くメインの故障。

・ついこないだブラシを交換したセルスターター不動問題。
 治ったと思いきやまだやっぱり動かない時がある。レンチでおもっきりひっぱたくと動くけど、、、
 バラしてみると、ブラシは充分残っているけど他車ブラシからの削りだしなので成型が悪く、
 ホルダー内で引っかかってモーターに当たらなくなっていた。

 →慎重に削り出して即解決!
  ついでに、こないだモーター修理したメカニック、ワッシャーの順番むちゃくちゃだよ!!ファック!


他には、、、


・電気のリーク?
 イグニションコイル周辺で電気がリークしているようで、プラグを抜いて火花を飛ばしてみると火花の弱いポイントがあった。

 →しっかり差し込んでグルースティックとビニールテープで固定。OK牧場!


・キャブの詰まり。
 吸気のインシュレーター・シリンダーカバーを見てると汚れも目立つし、エアクリ開けるとスポンジ入ってねぇ!!
 砂の国セネガルで乗られてたバイクでジャングルを旅してきてスポンジ無しってことは、、、かなりキテるはず。
 しかしとんでもなく整備性の悪い場所にキャブがあってソケットレンチが入らず、長い10mmスパナが必要。
 スイングアーム外してもいいんやけど・・・ ないない。

 →バマコで10mmスパナを買おう。


・2stオイルの減り早すぎ問題。
 しっかり距離を稼げるようになってみると、なんと2日で2stオイルが空に!!!
 混合気が濃すぎて火が付かずパワーロスしてた? ・・あると思います。
 ってことはオイルポンプなんやろうけど、2stのバイクいじったことないからよく分からん。

 →グーグルせんせー!!
 

・ガソリンメーターの針乱れまくり!
 2次エアをさぐると、タンク‐キャブのあいだでホース径を変えるジョイントがあり、接続部がゆるゆる。
 ついでに燃料フィルターが鉄サビだらけ!!

 →洗浄s液ガス盛りまくり。でも治らず。
  タンクキャップのゴムも伸びてたので、板ゴムで切り出し。 しかし治らず!


・スピードメーター不動

 →そんなの知らん


・タイヤエア漏れ
 パンク?ホイール歪み?

 →毎朝空気いれればいいじゃない!


だいたいこんなもんかなー。
2日かけて整備してみて、まだここでは手に入らない工具もあったりするので、マリの首都バマコでしっかりやろう。
バマコの人気宿『スリーピングキャメル』は、メカニックも呼べるらしいし、
オーバーランダー(豪華な四駆で旅する金持ち白人)御用達の宿。しかも一泊600円くらい。
今後の国のビザ取りがあるので滞在も長くなるし、宿でゆっくりしながらビール片手にバイク整備でしょ!!イーネっ!!


何にしてもマリだ! 

マリちゃん、いま会いに行きます!!




kankan (4)
そうそう、カンカンでバイク修理の為に携帯のシムカードを買ってセルモーターについて調べてたらこんなのが。


左上から、

セルモーター
セルモーター
セルモーター
セルモーター

二段目、左から

さんま
セルモーター
セルモーター
セルモーター



さんま??



いやーん!猛烈にさんま食べたなってもたー!
マリまで泳いでけえへんかなー、さんま。



カンカンには結局その後もガソリンはやってこず、
道端で汚いペットボトルに詰めて売ってるのでしのぐことに。
ただでさえ燃料フィルターもキャブも詰まってるっていうのに(笑)


走り出すと、カンカンから先はまぁ素晴らしい道!
・・ってほどでもないけど、舗装されてる。

ぶっひゅーん!と200kmちょっと走ってマリ国境。(ワイロ検問10か所以上!)

マリ側のイミグレ(入国管理オフィス)ではすげー親日でチヤホヤされた。
なんでも警察官の教育施設は日本が建てていて、おまけに日本の警察官が来て教育までしてるらしい。


そんでもってマリに入った途端に完璧フラット!
坂がないからバイクを押さんでいい!!楽だー! なんていい娘なんだマリちゃん!!


景色もテーブルマウンテンみたいな絶景が続く。
村に立ち寄ってみると人はかなりシャイ。落ち着きがあるっ!!


ドカンと走って魔都市バマコ着。

粘土で作ったまるっとしたかわいいモスクがあったり都会がちゃんと都会!
バイクレーンが細いのにガタガタ&ものすごいバイクの数でちょっと怖いのと、
夕方になると渋滞解消のため上り車線も下り方向に向かって突然一方通行になり
前から猛スピードで車が突っ込んでくるのは怖いけど、
そんなのご愛敬!



マリちゃん好きだー!!!




あっそうそう、
この時期イスラム教国ばかりの西アフリカは断食月でラマダン中。(太陽の出てる時間帯断食)
初めの頃は、日中レストラン開いてねーなーってイライラしてたけど、
モロッコで仲良くなったブラザー、イスマイルのフェイスブック投稿を見てるうちに
ちょっとラマダンしてみよっかなーってな軽いノリでラマダンしてました。

駄菓子菓ー子!!
バマコの快適宿スリーピングキャメルは白人経営でビールが安い!
おまけに地獄のダートを走りぬきたどり着いた達成感・・・!!


ラマダン終了でーっす!!


ちなみにラマダンしてみた感想はというと、
自転車で旅してたら100億万パーセント空腹で無理やろうけど、バイクならなんとかなる(笑)
日中40℃を越える気温と雨季のムシムシもあって、疲れ果てててメシがノド通らんってのもあるけど。

現地人は、日が昇る前にしっかり食べ、日が沈んだ後は毎晩パーティーみたいに食いまくってるので、
ダイエットの為のファスティングとはまったくの別物。夜飯食うだけ食ってすぐ寝るからね。

でも、食べたいときに食べる生活をしてる身からすると、食べることの意義とか(食わんと死ぬししんどい)、
食べたいものを食べることのできるありがたみ(日本人であることも含め)が薄れてたなーと考えさせられた。
あと、「おれ仏教徒だけどラマダンやってんだー」って言うと現地人めちゃくちゃ喜んでくれた!!
厳格な人はツバすら飲まないけど、お茶飲め!ジュース飲め!ってもてなしてくれたり、なんていうか一体感!

もしラマダン月に旅することがあったら、一日でいいから体験してみることをおすすめします。

最後に繰り返します。




ダイエットにはなんねぇぞ!!

だって太ったしっ!!







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