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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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ロンボク島GTポイント開拓でトホホ ~ボウズがひと月半経過編~


やぁ、ぼくだよ!
おとといは、この旅を始めたときから10回目(!)の、誕生日でした。
たくさんの人にお祝いのメッセージをいただいちゃってほんとにほんとに嬉しかったです!ありがとうございました。
自分は人に何にもしてあげれてないのにこんなに自分のことを考えてくれている人がおるんやなぁと思うと、
この一年はすこしでも自分の考えるいい人間に近づけるようにしようと、
ちょっとした決意を固めたような固めてないような・・・

そーんなわけで(!?)相変わらずなぼくだとは思いますが、この1年もどうぞよろしく願いします!


でだ!現在はイランから始まった灼熱砂漠を走り抜け、中央アジアはウズベキスタンへたどり着きました。
一週間もしないうちに「世界の屋根」と呼ばれるパミール高原(ヒマラヤ山系)に入ります。

タンデム自転車できたことを深く後悔するであろう厳しい山々ですが、
その分とんでも絶景に出会える予感でドキがムネムネしています!


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ブログは2018年12月くらいの越冬東南アジアGT釣り旅行。
ジャワ島からバリ島を経て、ロンボク島でGTを狙うオハナシ。


qp (1)
ロンボク島にやってきて2週間、くらい。
小魚は釣れるものの、目指すGT(ジャイアントトレバリー)は未だ1度のアタリすらない惨敗の日々。

ロンボク南部・クタの超居心地のいいゲストハウスを拠点に、
タンデムに乗ってくれてるさゆっぴを置き去りにして毎日釣りに行った。

釣りといっても、もはや釣りをしている時間は行動時間の2割くらいで、
大荷物を担いで山を越え、岬を目指し、ポイントが悪ければまた次の岬へ。
と、地図にある岬を西へ東へひとつひとつ巡っていく日々。

釣りができるスペース、海底の地形、それに加えて潮通しの良いこと。
この3つが揃う釣り場はなかなかなく、近場の岬は周りつくし、
もはや毎日片道100km近くバイクを運転するまでに。




qp (2)
放牧なのか、牧場なのか、こんな原っぱの道なき道を進む毎日。




qp (3)
ここは潮通しも良く魚がいそうやったけど、沈み根(海底の岩場)が水面近くまで張り出していて、
もし魚を掛けたとしても、釣り上げることはできなさそうなので、却下・・。

ポイントとしてはいいのに釣りができないのはツラすぎますー!




qp (4)
島にある釣具屋めぐり。片道60km。

毎日毎日これだけ努力してもまったく釣れないアタリすらない理由は、
自分のウデではなく道具のせいにでもしないと精神が持ちたない(笑)




qp (5)
ロンボク島南部・西部で回れるところはすべて回った。
地図上でもっとも有力そうな場所を残して・・。

ココでダメなら今回のインドネシア釣り旅行は惨敗ということになる。
バリ島でダメ、開拓の進んでいないロンボクでダメとなるともうめぼしい釣りポイントはない。


さぁ、最後の希望を目指していこうじゃないか、ロンボク最西部の岬へ!!

まずは舗装された山道をバイクで2時間。




qp (6)
海はきれいだー

海水浴しに来てんやったら海飛び込んでビール祭りなんやけどなー




qp (7,)
ダートにはいる。




qp (8)
ダートに入るとむちゃくちゃ道が悪い。
石がゴロゴロしてる中で崖みたいな急坂や、エグレまくって走るラインが無かったり。
飛んだり跳ねたり滑ったり、その振動がすごくてぎっくり腰きそうになって何度も休憩。

バイクにかなり乗り慣れてる人じゃないとこれない道。
岬はすぐそこでもう見えてるってのにぜんぜん近づかない。

歩くくらいのスピードで6kmを1時間半かかりつつも岬の付け根にたどり着いた。
そこからは深いジャングルで、その中に家々が点在した薄ーい集落のようになっていて人も見える。
でも道はない。

井戸端会議してるお母さんたちに近づいて「マンチング!(釣り)」と言いながら岬の方を指さすと、
ここを通っていきなと敷地内を通らせてくれた。
しかしそこは獣道のようなトレイルで道に迷ってしまう。
バイクを押したり引いたり、コンパスで方角を確認したりしてると、どこからともなく村の少年登場。

こっちだよ。っと道を案内してくれる。

ありがとう助かったー!と手を振りさっそうと走り去るも、また袋小路。
すると前方の草をかき分け子供がまた現れた。
バイクより速く先回りするって、おれは化かされてるのか?

そんなこんなで汗だくになってバイクを押して子供についていくと、ビーチに出た。




qp (9)
岬の先までさらに2km。
ここにバイクを止めてビーチを歩いていくのか・・。
絶句していると、漁具の網を直していた漁師のおっちゃんらが
「バイクで走ってきゃいいんだよ!」ヤシの実を割ったジュースを差し出しながら言う。

常識的には、タイヤの細いスクーターで砂浜なんて走れるわけがない。
それに、チェーンとかの油に砂が噛んでしまうし塩水もかぶる。走れたとしてもやるべきではないこと。

ううむ・・。

でもきっとおっちゃんらは日常的にスクーターでビーチを走ってるみたいやし、
このおっちゃんらにできておれにできないわけがないっ!!
ってかここまで来たら行くしかない。3時間以上かけてきて引き返すなんてありえない。

おれのバイクじゃないし!と覚悟を決め砂浜にタイヤを降ろす。と、
前輪が砂に埋もれバランスをくずして転倒!

子どもらに手伝ってもらってバイクをおこし、なんとか砂浜に降り立った。

今度は足で地面を蹴り勢いをつけながらアクセルを一気にふかす!
スピードが出てないとタイヤが埋もれて走ることができないはずだ。


おぉ、、おお!! すっげードリフトするけど走れる!おぉーちょっと楽しいぞコレ!!


と思ったのも束の間、
波が作った段差に前輪がはまってバイクより先まで吹っ飛ばされた。

漁師のおっちゃんら大爆笑。殴りたい。

すると、身振り手振りでなんかコツがないのか尋ねてる横を、
バイクに2ケツしたカップルが何事もなかったかのように砂の上を走り去っていった。

なんてこった・・ 
砂の上をスクーターで走るだけでもアレやのに、
空前絶後のバイクスキルを持つこのおれでさえ走られへんってのに、
さらに2ケツでなんてデタラメすぎるやろ・・。


駄菓子菓ー子!!ここまできて自信を失なってる場合じゃない!
敗戦から学ぶのがわれら日本人のスペシャルスキルじゃまいか!!


考えよう。颯爽と走り去ったあの2人に何かヒントがあるはずだ。むむぅ・・。


そうか!ひらめいた!なんか引っかかってたのはこれだ!
あの2ケツは「2ケツでも走れるスゴ腕」ではなく「2ケツだから走れる」のか!!

2ケツだからこそ走れる理由、それは

駆動輪である後輪に2人分の体重を掛けることで、しっかり砂を蹴って走ることができるのだ!

さっきぼくがこけた時は段差で前輪が砂に埋もれバランスを失った。
それは体重が前輪にかかってたからか。

いわばこの砂浜はスノーボードでいうところのパウダースノーのゲレンデ。
スノーボードでパウダーを滑るときの要領で、
前は浮かせるくらい思いっきり荷重を後ろにかけて走ればいいんだ!!

これや!イケるでこれ!激アツやで!


さっそくシートの後ろに座り地面を蹴りながらアクセル全開ー!


うおぉー進むー!!むちゃくちゃ蛇行するけど走れるー!


ハンドリングは体重移動、波打ち際の固くしまったところをフルスピードで走ってく。
止まったら砂に埋もれて底なし沼。何回かこけたけどそれでもフルスピードだぜフォンフォーン!!


1kmほどぶっ飛ばして、岬の岩場まで来たところで行き止まり。ここからは歩き。




qp (10)
磯伝いに岬の外洋向きに降り立ってみると、、、

これまでに見たことのないような大波が荒れ狂う、地球創世記のような絶望的に立つ瀬のない岩場。
轟音があたりにひびいて波の押し寄せる衝撃で常に地面が揺れている。

波はゆうに3mはあって、波が押し寄せる前の引き並みとの高低差はビル3階くらい。
波しぶきは10mも20mも重力を無視して空高くまで舞い上がり、水際に近ずくと大雨のように降り注ぐ。

水際のキャストができそうな磯は波がくるたびに大波をかぶるので、
いい磯はいくつも見えるけど、安全に投げれる場所がないっ!!!

磯づたいに進んでいくとどんどん崖になって高度が上がっていく。
それでもへばり付きながら進んでいくと、最後は垂直の壁になった。


くそぅ・・。

岬の最先端までたどり着くため、来た道を戻って反対側から岬の先端に回り込んでいく。

そちらも絶望的に大波が炸裂していて先に進んでいくことは不可能だった・・。

唯一、波をかぶらずに釣りができそうな場所があったけど、
それは外洋向きではなく、岬の内向きの穏やかな湾に向かって投げる場所。
外洋からの潮は入ってこないし、海底までの深さもない。
そんなところにGTは来ない。

ここまで5時間かけたたどり着いたってのに、投げれる場所はこんなショボい場所だけなのか・・。

何とも言えない虚無感と疲れ。
座り込んでタバコを2本3本と、時間だけが経っていく。


ふと時計を見るともう夕方6時。
釣りをするには最高の「夕マズメ」と呼ばれる時間帯。

でも、
今日中に宿に帰るためには明るいうちにあの恐ろしいダートのエリアを抜けておかないといけない。
釣りをしたとすると、もう帰れなくなるので夜を過ごして翌朝帰ることになる。
キャンプ装備はないし水もぜんぜん足りない。


宿に帰るか、ダメもとででも釣りをするか。


せっかくここまできたし・・。でっかいGTさえ釣れたらぜんぶ笑いごとになる。やるしかっ!




qp (11)
ビーチ野宿の覚悟を決め、GT釣り開始。(写真は別の磯)
内向きで穏やかにみえていた唯一のポイントも、いざ降り立ってみると波が上がってくる。


その一発目の波でポケットに入れていたMP3プレイヤーが水没した。
しまったー!慌ててるところに二発目に大波がきて吹っ飛ばされた。

もうメンタルボロボロ、身体もすり傷まみれ。

結局、日暮れまで30分ルアーを投げてちょろっと動画を撮っただけで終了。はぁ・・。





こんな感じのとこ。

さて、長い夜が始まりますー
食べ物が無いのでルアーで小魚を釣って火を起こそううかと考えてると、
そういや漁師のおっちゃんらがおるとこまで戻れば民家で何か食べ物売ってもらえるかも?

というわけで、さきほど習得したビーチ爆走テクを駆使してフルスロットルで集落へ向かい、水と食べ物をゲット。

長くなってきたのでこの辺りは割愛。


陽も完全にくれてしまったので集落にバイクを預け、星を眺めながらビーチを歩いて岬に戻る。


明日の朝、しょうもないあのポイントで釣りをしてみて、ダメならロンボク島敗退が決定する。
もしアタリがあったり、良い釣り場だということが分かったとしても、
ここまでたどり着くのが大変すぎて、また日を改めて戻ってくることなんて考えたくない。

ということは明日の朝しかない!やるっきゃない2018!!!












まぁ、、、




気合を込めに込めた時に限ってやっちゃうもんですよね。寝坊・・。

昨夜、ビーチでは珍しい竹藪を見つけてテンション爆上がり、
張り切ってベッドなんて作っちゃったもんで朝までぐっすりんこー☆


殴りたい。昨夜の自分を殴りたい。


慌てて飛び起き釣り場に行って何度かGTルアーを投げてはみたものの、
干潮から3時間もたってもはや潮は50cmほど高くなり、磯際には立てない状況になっていた。
何度か波の周期を読んでアタックしてみたものの、ヌリ壁みたいにぶ厚い波がぶつかり稽古でカワイガリ状態。
デンモクでどついたろかアホンダラっ!!


擦り傷打ち身だらけ、心にまで海水が沁みてくるー!
もうアカン。今は何をやってもダメだ!

釣りで一番大事な「釣れる気がする」という気持ちを持てそうにない。
加えて、良くも悪くもテンションがどちらにも上がっていない状態で危険な場所にいる、ということは一番死に近いこと。

やーめた。帰ろう。


さっさと宿に帰って、へたくそなさゆっぴのギターを聞きながら冷えたビールでキューっといこう。

寝床に戻り荷物をまとめ、夜歩いたビーチをとぼとぼ歩く。
歩いてみるとあんがい距離ってあるもので、30分以上かかってたどり着いたバイクのとこ。

カギをさしてエンジン掛けたらフルスロットルで風になろうぜ!・・・って、、、

 カ ギ が ね ぇ ! ! !

荷物ぜんぶ掘り返してさがしてみてもねぇ! カギがねぇYO!!


昨日寝たビーチか・・?そうなのか???
も、、もどるしか・・ でも遠いよー!ってか暑いヤだよよよー!


釣りをしてる時に落としたのか、それとも夜にビーチを歩いてて落としたのか。
とりあえずビーチをチェックしながら戻るしか選択肢ってないよね・・。


カギを見落とすものかと、瞬きもせずビーチを探しながら戻ったけど、見つからず。
もしここにカギを落としてたとしたらもはや夜中の満潮で波にさらわれてるやろうし、風で飛ばされた砂に埋もれてるはず。

釣りをしてた磯にいくか。

でもでもでも、もし釣りの間に落としてたらそこはごうごうと波をかぶる環境やし、
何より海に向かって崖になっているので、ポケットから落ちた瞬間、海へとおむすびころりんしてるよね・・。


もはや万に一つの可能性もないように感じてしまう。

こんな時、考えてしまうのはカギが見つからなかった時のこと。

バイクを貸してくれた兄ちゃんの連絡先も分からんし、そもそも携帯の電波もない。
仮に連絡できたところで、ここは車の入ってこれないジャングルの道。バイクの運びようもない。
集落に人はおるから、頼み込んだら自分はホテルのあるクタに戻ることはできるやろうけど、
その後の展開はいったいどうなるのか・・・

ちなみに知識として、
カギが無くてもあそこをこうしてああするとエンジンをかけれるかもしれないというのは知ってるけど、
実際にバイクが動いたとしても、こんなとこまできて犯罪めいたことするのはちょっとな・・・


あかんあかん!ネガティブ輪廻転生に片足つっこんでもうとるがな!心を強く持とう。

とりあえず、磯の先端に行ってみるしかない。可能性はもはやそこにしか存在してない。


ってなわけで岬の西側から磯の先端へと磯を進み、崖にへばりついて先端へ。ない。

崖を下ってこんどは東側から最後釣りをした場所へと周りこむ。やっぱりない。


だめか、、、 ネガティブ輪廻からの解脱ならず。
このまま地獄の底まで落ちていきそうな気持ちで立ち尽くす。


そんな時、むしろ解脱フェイスのmy半眼に飛び込んできたものがっ!!

何気なくふと目を向けた崖のすぐ下、座ってもないし荷物を置いたりもしてない、
そもそも歩いてもないそんな場所にキラリンと光るモノありけりー!




qp (12)
カギだー!!

良かった!帰れる!
もう一生帰られへんかと思ったぜコンチキショー!!

もはやGT釣った時くらいの叫び声をあげちゃってました。


「磯夏にして波高し。時に感じては魚にも涙を濺ぎ、別れを恨んではフナムシにも心を驚かす。心折れてもカギは在りー!!!」


暑さにやられて訳わからん事考えながら来た道を引き返しましたとさ。
2時間のロス!!

磯からビーチを歩いてジャングル走ってダートで山越えて舗装路に出てクタに着くまで5時間。
帰ったらもうクタクタ。なんつって(仏)


結局釣りをしたのなんてトータル1時間くらい。
GT釣りのポイントとしてはすんげーいいんやろうけどこんなとこ2度と来ねえ!!
生まれ変わってすっげー勉強していい大学入って、一流企業に就職して15年、
GWの金持ち旅行でボート数日チャーターしてロンボク島に来るようなことがあったら
このポイントの海側からでGTを狙ってやらんこともないけど、ただぜったいバイクでは来ん。




qp (13)
その頃のさゆっぴは高台のカフェで優雅にスイーツをいただいてたことでしょう(想像図)

ロンボク島はバリと比べて開発が進んでないので自然もたっぷり残ってて、
割安でワンランク上のバカンスがエンジョイできる。時間があるなら超おすすめです。
まぁ移動手段に優雅さは一切ないけどね。



最後に、
5時間かかるクタへの帰り道、とある漢詩が頭を巡り続けていました。


 「カギ無くしても海は在り 磯夏にして波高し

         時に感じては魚にも涙を濺ぎ 別れを恨んではフナムシにも心を驚かす」


                                   杜甫 feat.オレ




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