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現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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インドネシアGT、最終章。S級ポイントへ ~良い子じゃなくてもマネしないでね編~


やっぴー!ひさぶりの更新です。
あいかわらずの更新しなさっぷりですが何か問題があったわけでも病気になったわけでもなく、元気にしてます。
現在はネパールのカトマンズ。なーんかやる気のない日々が続いちゃってます。

ハードながらも魂の震える絶景と出会えたパミールハイウェイ、
親切すぎてうっとおしくて大好きで大嫌いなパキスタンを走り抜けてやってきたインドは、
期待しまくってきただけにちょっと肩透かし。

"うっとおしいインド人、車リキシャ牛で汚い町、宗教権力差別好奇心の入り混じったカオス、うまいカレー"

ぜーんぶ大したことなさ過ぎてなんじゃこりゃ状態。
自転車でのインド旅は想像の100倍簡単で、想像の10分の1もおもしろくない。
親切でもないし、かといって不親切でもない。
そのくせうっとおしいやつはパキスタンよりはるかに少ない。
高速道路はよく整備されていて自転車で距離を稼ぐことは簡単やけど、
とにかく景色が変わらずフラットの直線なので走るのがまったく楽しくない。
カレーは知らんスパイスが入っててすんごい辛みはがあったりするけど、味の層がなくてペラッペラ。
半分食べたら飽きちゃってあとは胃袋に流し込む感じ。

とにかく!
何をしてもガツンとこないのだインディア!!!


まぁこれには理由もあって、
デリーやバラナシといったインド色宗教色の強い場所に行っていないからというのが大きい。
時間とお金的な問題でインド北部を突っ切っていくようなルートで旅をしてきた。
インド北部はイスラム・仏教徒の多いエリアで、中央や南部の街と比べると「人も優しく穏やか」らしい。

そんなわけでとにかくインド自転車旅は刺激がなくおもしろくもないので、
自転車で走ることに対してテンションだだ下がり状態で観光地に着くたびゆっくりしてる。

でも時間もお金も泣きたくなるほどカツカツなのでそろそろ行かんとマズい。
桜満開の大阪城にゴールすんだー!というのを夢見てきたけどどう考えても間に合わないので、6月の「トカラ列島GT釣り」に間に合うように日本を目指してます。

さぁたまりにたまったブログをやっつけようぜバディ!!


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ブログは2018年12月ごろ。

どこまで進んだか正直覚えてないのでちょっと振り返り。


2009年7月 自転車世界一周旅行スタート!

2018年7月
ゴールの日本を目ざし、UKからユーラシア大陸横断開始

       ↓

2018年10月
北欧が寒くなったのでインドネシアへ巨大魚GTを釣りに越冬旅へ
       ↓
首都のジャカルタから東へ自転車旅
       ↓
2018年11月
ロンボク島まで走り、GT釣り開始!
島中をバイクで周ってポイント探しの日々
ひと月くらいあっちこっちで釣りするも、本命GTはアタリすら無し

       ↓

バリ島へ戻ってGTを狙う。何にもなしの大惨敗。
インドネシアビザが切れそうなのでマレーシアへビザ繰り(ビザのリフレッシュ)。

       ↓

2018年12月
最後の希望を託してバリ島近くのヌサペニーダ(ペニーダ島)へ渡る

       ↓

2回目のビザ繰り。今回はシンガポールへとんぼ返り。
まったく金のかかる釣りだぜ・・・

       ↓

ヌサペニーダに戻り、腰を据えてGT釣り開始だぜフォー!!



ふむふむ。
二度目のビザ更新を終え、バリ島の沖にあるヌサペニーダへ戻ってきた。
インドネシアも3か月目(釣りは2か月目)、この島でGTが釣れなければ撤退。
島の防波堤や磯、崖の上からと、日ごとに場所を変えて竿を出し、ポイントを探す。



gh (1)
結果分かったことは、
魚の多いGTのいそうなポイントはダイビングポイントで竿を出せなかったり、
山を登り崖を下って自分だけのポイントを探すのだっ!と考えていたけど、
安い中国製の漁業用ネットの普及と、「スピアーガン」の一般人への普及のせいで、
魚もタコも貝も取りつくされ、海はきれいなのに異様に魚が少ないという悲しいことになっていた。

gh (2)
潮も正面から当たるいいポイント。
深さがないのがイマイチやけど、小~中型の魚釣りは楽しめそう。

ただ、、、こんな急なガケは降りてけない。



gh (3)
踏み跡の見えた岬。
こりゃ先端まで行く道がありそうやったけど、時間がなかった。
ただ、この急さやとルアーを振りかぶって投げるスペースがないかも。
かりに魚を掛けても水面から高さがあるので引き上げることができひんやろうから、
こういう場所では釣りをするべきじゃないというジレンマ。





gh (4)
崖が崩落した隙間に続く道。
バイクで外周をまわりつつこんな道をひとつづつチェックしていく釣り。ショアGT。



ここで振出しに戻って考えてみた。
バリGT釣りの一番の有名ポイントはヌサペニーダ沖にある「ヌサバトゥアバ」。
東部のビーチからわずか数百メートル沖に浮かぶ2つの小島と激流の水中に屹立した2つの岩。



gh (6)
これがバトゥアバ。(ここでは小島と岩群を呼ぶことにする)
ちょっと前のブログで書いたようにそのバトゥアバへ、
地元漁師のボート「ジュクン」に乗せてもらって釣りに行った。
命掛けの大揺れと船の小ささ、アウトリガーや帆柱のせいでいつも通りの釣りができない。
というかゲロゲロに酔ってわずか数投しただけでダウンしてしまった。

船でバトゥアバに渡してもらうのもアリかも。キャンプ道具はあるし。

ってか矢印のところ、海を泳いで渡れないのか?
バトゥアバを見渡す場所から探ってみる。
ビーチと小島の間は外洋からの流れがまっすぐ当たる激流でその流れはそのまま沖へと流れている。
流れは強く速く、潮が下がっている時ですら同じ方向で流れるほど。
(普通の場所は、満潮の時は右から左、干潮では左から右と、潮の上げ下げで流れる方向が変わる)
あの海の中に入るとしたら猛烈なスピードで沖へと吐き出されていくやろう。

しかしその深さは底が見えているので、歩いて渡れる深さかもしれない。
潮が大きく動く「大潮」の、それも干潮の時間帯なら、海中を歩いて渡れるかもしれない!



gh (7)
日をあらため早朝5時出発。干潮で渡れるか調査にやってきた。
崖の上からビーチへと降りていく。




gh (8)
おぉー引いてる!!
島沿いのサイドは川のように沖に向かって流れているものの、激深ではなさそうに見えるのでトライ。
バックパックを頭の上に乗せ竿をもって海に入ると、どんどん深くなっていく。
これならイケるか?と思ったのもつかの間、流れに抗えず、コケないながらも流され始めた。
コケの生えた岩でスリップしながらなんとかこらえる。最深部で腰の上くらい。
予定より50mほど左側(沖方向)に流されながらも対岸に渡り着くことができた。

そっからはガリガリの磯にへばりついて登っていく。傾斜は60度以上。
ぜぇぜぇなりながら島の上へとたどり着くと、ある程度フラットな場所が広がっていて、
定期的に人が歩いているような轍があった。島の先端を目指す。




gh (9)
島の最高所から先端の岬を望む。
外洋からの流れは写真の右後ろ側からやってきて島にぶち当たり、
はるか沖に見えるロンボク島に向かってまっすぐ伸びていた。
島からは数十メートル以上の深さの海、外洋。



gh (10)
上陸した手前の島からもう一つの小島を望む。
バリGTではこの小島と2つの岩こそがまさにポイント!
立っている島と沖の島の間は急激に狭くなっていて、ラフティングする川のような激流。
しかしこれこそがGTの生息するベストな環境。
とんでもないS級のGTポイントを見つけてしまった・・。
これまで2ヶ月間釣りのためにあちこち探ってきたけど、ここはレベルが違う。
ヤバい、ヤバすぎる・・。ポイント見ただけで武者震いが。こりゃ釣れるで!GTあざす!

島のぐるりは激流にえぐられた崖になっていて、水面に近づけるような場所がない。
はやく投げたい気持ちを抑え、岬へはどうかと向かってみる。




gh (11)
ふぁ?人!?

向こうもまさか、こんな場所に外国人が来るなんてとビックリしてた。
英語はまったく通じないものの、GTを狙う者どおし、すぐに打ち解けた。



gh (12)
島の山手に住んでいる兄ちゃん。よくGTを釣りに来るらしい。
携帯の画像を見せてもらうとなんてこった!!
20kgから50㎏のGTを釣り上げた写真がいっぱい!1度の釣りで5匹とか!
こりゃ期待できまくりやんってかもはやコングラチュレーション!!


すこし落ち着いて、この兄ちゃんの釣り方を見てみる。
この写真の木でできた波切版に糸を通してバケ針でダツを釣る。80cm~1m。
そのダツをロープ&特大フックに掛け、岸のすぐ近くに流している手釣り。
岸に引っかからないようにラインを竹の棒の先端に引っ掛け、岸から5mくらいの水面にダツがぷかぷか浮いているような状態。生餌トップウォーターか。




gh (13)
これがダツを釣る用の波切版。
岬から糸(ロープ)を出し200m以上の沖を流す。
ラインのテンションで左右に操ることのできるよく考えられた仕掛け。


自分も釣りをしようと周囲を見てみると、
外洋向きのポイントに計10本くらい竹竿を出していて、沖に向かっても仕掛けを2つ3つ流している。
ぼくが釣り出来そうなスペースがない!!
狙いたいポイントは、激流の下流の潮が緩んで深くなる岬の先端あたり。

唯一竿を出せそうなのは2つの島の間の激流ポイントのみ。

うぅぅー、ちょっとくらい場所ゆずってほしいけど、
兄ちゃんの方が先に来てるだけにしょうがないか・・。

なんにしても!絶好のGTポイントなのは間違いない!やるしか!
まずはトップウォーターからとポッパーを投げてみる。
アップクロスで投げ着水からラインのたるみを取る。
もうその時点でルアーは激流に流されぼくの正面くらい。2~3回ポッピングするともうはるか下流にある。
そうなると流れの抵抗が大きすぎてリールを巻くのが重すぎて筋トレ。

ネガティブ要素はまだまだあって、ウネリがつねに1~2mほどあるの。

沈むルアーだ!と思っても、沈む前に流され切ってしまい、巻くと浮かんじゃうしで釣りにならない。
苦し紛れに200gのジグを投げるも、流されるだけでダメっぽい。

どう攻めればいい? これは難しいぞ・・・

釣り座が水面から2~5mくらいあるのと2mほどのウネリが合わさって、とにかくルアーが浮いちゃう。
ダイペンなんて空飛んでる。

リーダーに150gの重りを付けてヘビキャロ的に沈めようとしたり、あの手この手でいろいろ試すも、
今持ってるルアーの中にこの激流で使えるものはなかった。

満潮の潮止まりを待ってみても、まだ激流。ダメだこりゃ。
 ※だいたい6時間ごとに満潮、干潮がやってくる。

そうこうしてるうちにカンカン照りの太陽に肌を焼かれ、熱中症気味になってダウン。頭痛い。
涼しくなる夕方前のマズメ時に絞ることにして、岬に立てられた仮設の小屋で休ませてもらった。


夕方になりキャストを再開する。も、ダメ。
気が付いたら干潮の時間。
このタイミングを逃すと海峡を渡って陸側に戻ることができなくなるので、泣く泣く納竿。

兄ちゃんは小屋で寝泊まりしながら釣りをするらしく、泊って行けと誘われるも、
さゆっぴには夕方に帰ると言ってきてあるので、泊っちゃうと心配させちゃう。
携帯の電波なんてもちろん入らんので連絡取られへんしね。

兄ちゃんと、次の大潮にまた島に渡ってくるからまた会おう!と約束してお別れ。

渡ってきた海峡のとこまで降りてみてビックリ。
ネットで調べた干潮の時間ズバリドン!のはずが、止まってるはずの潮がとっくに動き出していて、
水面もかなり上がってしまってる。
これは無理か?島に泊まる??
なんやかんや考えてタバコ吸ったりしてるうちにどんどん流れが速くなってる。
1分ごとに状況が悪化していくのを感じる。決断するなら今しかない。
一晩中魚を釣っていたいけど、結局いま戻ったところで水・食料がないし、
この激流に対応する釣りの仕掛けがない。
つまり、島に残っても何もできることがない。

帰ろう。

貴重品をビニール袋で何重にも包み、薄暗くなってきた激流に飛び込んだ!
底に足がつかない!
頭の上の荷物までとっぷり水に入ってしまい、もがいて足の立つところへ。
島の周りがまずドン深になっていたようで、島から離れるとなんとか足は着く。
でも流れが速すぎて沖へと流されていくー!こわい!サメいる!

岸に着くのが早いか、沖の深みに流されるのが先か。

最深部を過ぎるて岩とサンゴの浅瀬に入ると腰くらいの深さ。
浅くなるとこんどは潮の流れと反対に外洋からの流れが沖からビーチへと打ち寄せる。

つまり水中ではビーチから沖へ流れ、水面付近は沖からビーチ。

もう全身水没しちゃってるし、これは板なしサーフィン!!

波の来るタイミングに合わせて荷物といっしょに水面に浮かぶ。
猛烈な波のエネルギーでもみくちゃにされながら岸に近づいていく。

はたから見たら完全に溺れてる人やなこれ。

ビーチ側まで渡りきるとツルツルの岩場。ハードだ・・。
ビーチのカフェにたどり着くともう真っ暗。
崖を登ってバイクで45分。さゆっぴの待つゲストハウスへ戻ってホットシャワー。

生き返った~

さゆっぴ大先生はその間に夜めしを買いに行ってくれていて、至れり尽くせり。
生きて帰ってこれてよかった。じんわり疲れが気持ちよし。




gh (14)
どわ!!
GT釣りのためにわざわざ日本から送ってもらったリールが壊れた!!
フルメタルでシンプルでタフさしかメリットのないPENNリール。
釣行30回くらいで壊れるとか不良品じゃねーかクソ!!

アメリカのメーカーなので部品の取り寄せができたとしても何週間も待ってるわけにはいかんし、
使えそうなリールはないか、バリ島まで探しに行かなくては・・。


正直、今回のバトゥアバ釣行ではなすすべなくの大惨敗。
自分の釣りの引き出しの少なさが悔しいけど、今あるタックルを使って魚に有効なアピールをする方法が浮かばない。バリでリール探すついでにいろんなルアーを見て回ろう。thinkだ!!


バトゥアバに渡れることが渡っただけでも大収穫。
今回のGT釣り旅で見つけた中でもとびぬけたS級ポイント。
なにか別のアプローチ方法を見つけ出すことができれば、、、獲れる!!



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