現代日本の秘蔵っこ、磯田よしゆきの自転車世界一周旅行

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レオネ(ライオン)のシエラ(森)からギニアへ! ~ダイヤと炭火焼きとテロリストで連行編~


さぁーそろそろブログでも書こうかね。

現在2017年1月1日。
朝9時半からのNHK地球ラジオの新春特番「おめでとう!地球ラジオ2017」の出演も終え、
ようやく新年を迎えた心持ちになりました。

アフリカ南部の内陸国、ボツワナはカサネで、新年の景気づけに4つ星ホテルに泊まっています!!
といっても4つ星ホテル併設のキャンプ場なんすけど・・。

大みそかは仲良くなった日本人旅行者とBBQ!酒!
肉も野菜も明日分の酒まで買い込み、ファイヤーオン!!

肉の焼ける匂い、少し目を離すと焦げているかぼちゃ、枯れていく玉ねぎ。
ぐいぐい進んじゃうビール、ほかキャンパーの笑い声、雨の音、、、




雨っ!!!




ぱらぱらと降りだした雨、しかしぼくらは木の下。
これくらいなら・・と我慢して肉を焼き続けるも、じきに本降りに。
ブルーシートでタープを張ったり服を着こんだり、、、してもまったく意味ねー豪雨!!

半分も食べずに泣く泣くテントへ退散。
ごろごろしながらポテチを開け、ワインを飲んでるとうつらうつら、、、

気づけば朝!
しめっぽいテントの中でお口ぬちょぬちょ元旦モーニング。

明けましておめでとうございます。今年もこんな感じで行こうと思います。継続は力なりっ!




----------------------------------------------------------------------------


って書いてたのが2017年1月1日。現在1月25日。
なんだかんだすったもんだでようやくアップです。




さーてブログはどこだっけ?
そだ西アフリカ!

セネガルはダカールでスクーターを購入。
タンデム自転車からスクーターに乗り換え意気揚々と西アフリカバイク旅スタートっ!!

・・の翌日、エンジン焼き付きという重大故障・・。

修理しても治らず、さらには日に日に故障個所が増えていく愛車。
もてる限りのバイク知識と愛と勇気でひん死のバイクをなだめてすかしてだましだまし、
なんとか西アフリカ4か国目のシエラレオネにやってきた。

修理に必要な部品は大量にあるのに、なにひとつ売ってない!!
それもそのはず、みなスクーターを見るのが初めてというような場所。

結局シエラレオネの首都フリータウンでもなにひとつ欲しい部品は手に入らず、
信頼できそうなクオリティのメカニックも見つからず、自分でできる修理で済ます。


バイクの現状は主に以下。

・エンジン冷却水漏れ(ウォーターポンプから)
・オーバーヒートでエンジンが変形し排気がシリンダーから冷却水通路へリーク
→漏れる排気の勢いで冷却水が噴出する。アッツアツ!!
 30分も持たず冷却水は漏れきるのでさらにオーバーヒートに・・という負の連鎖。
・セルスターター不調(電通がない時もあるしドリブンギアが外れて空回りの時も)



dh (1)
英語の通じるシエラレオネですら交換部品(適合する汎用品も含)、まともな知識を持った整備士にも出会うことができず。

なんかもういろいろどうでもよくなってきて、何だかわからんけど出発することに(笑)



dh (2)
本来の予定ではこのまま海沿いを南下してリベリア→コートジボワール→ガーナ。
しかし、ひと月ほど前にこの辺りを走ろうとしたバイカーがコートジボワールに入国できなかった。
というのも数か月前に沈静化していたはずのエボラ出血熱、ギニアで新たに感染者が出たことで、
コートジボワールは西側の陸路国境を再度完全に閉鎖したらしい。
その友人は3か所の陸路国境を攻めたもののなすすべがなかったらしい。

もしかしたらひと月たった今、国境はオープンしているかもしらんけど、
まともの走ることさえできないひん死のバイクでチャレンジしてダメだった時のことを考えると、
簡単に引き返して別の道へ・・とはできなさそう。
それにコートジボワールはかなり先進国で大都会&渋滞がひどいらしい。
ぼくの冷却水漏れまくりのバイクで渋滞は走るのが不可能なのでコートジボワールはパスすることにした。

そうなるとお次の国はリベリア。しかしこのリベリアもビザが高い~

シエラレオネは諸事情により(前記事参照)200ドルくらいのお金を使って入国してる。
そこにきてシエラレオネと違って興味のないリベリアに高いビザ代を払って入国するというのがとても無駄遣いに思えた。

なもんでリベリアもパスして内陸国のマリに向かうことにした。
マリはちょっと前にテロやなんやで危ないイメージがあるけど、
欧米の旅行者にはこの今でも人気がある国。
かなりの数の欧米人も住んでるようで、そうなるとバイクのメカニックも・・・??

マリを目指せー!!



dh (3)
シエラレオネの田舎集落はこんな感じのおうち。
泥と牛の糞をまぜた壁、藁を葺いた屋根。
スコールが来るとおうちの中はポタポタポタ。
そんでもって外が暑いと中も暑い。熱がこもる。
建てるのは簡単そうやけどやっぱ木の家の方が快適だと思っちゃうのはぼくが日本人だから??



dh (4)
ちょっと遠回りしてやってきた内陸の小さな町。
このエリアではダイヤモンドが採れるので、仲買人のオフィスがたくさん。
ほかの町では見ることのないインド・中東系の人たちが多い。



dh (5)
ディカプリオ主演の映画『ブラッド・ダイアモンド』の舞台になったセワ川!
これが見たくてやってきました。あわよくば採掘体験で一攫千金を・・・

川を見ているとやたらと人がいる。もしかしてダイヤ採ってるのか!?通りすがりの人に聞いてみると、
「洗濯したり風呂入ってんだよ。ダイヤ??んなもんねーYO!!」

よそ者がダイヤを狙いに来たとで思われたのか、なんか対応が怖かったのでささーっと通り過ぎる。




dh (6)
気を取り直して進もう。
めずらしく青空が見えてきたと思ったら、山!! 久しぶりに見るなー。

景色も開けて気持ち良かったので一服してひと休み。
さぁ出発、、、と思ったらバイクのエンジンかかりません・・。

セルスターターが動かない。
スタータリレーのカチっていう音もしない。
でもここまで走ってきたのでバッテリーは充電はされてるはずやし、電圧低くてもリレーの音はするはず。
スタータースイッチの接触不良を疑ってばらしてみても問題なさそう。うーむ。

くそ暑いのでやりたくないけど車体の下にもぐり込んでセルモーターを外す。
モーターを開けてセルをonするとモーターは回る。
電気のリークもなさそうやしいったいどこだ・・・

こうしてる間も冷却水は漏れ続けているのでラジエター内はからっぽ。
近くの民家で水をもらわないとバイクが治ったとしても出発できない。
とりあえずバラした部品を組み付けて片付け、明るいうちに6リットルの水をもらい戻ってきた。

さぁどうしたものか・・・

手持ちぶさたでなーんとなくセルスイッチを押してみると、、、ブオォーン!!

故障の理由はまったく分からんけどエンジンかかったラッキー!
エンジン回したまま冷却水を放り込んで出発だ~!



dh (7)
くつろいでますねー

めぇめぇヤギさんの写真も撮り出発しようと思ったら、エンジンかからん・・・っ!!!
そらそうや、セルが不調やったの忘れてエンジンを止めてしまってた。バカすぎる。

もう日も暮れるし次の町まで行きたいのにー!!おまけにスコール!!
どうなってんだこのくそバイクー!!
と、八つ当たりでセルモーターをレンチでひっぱたいたら治った(笑)

急げー町を目指せー!!



dh (8)
なんとかたどり着いたケネマ(Kenema)の町。
町を回るも安い宿がなく焦ったけど、孤児院のドミトリーに泊めてもらうことができた。

翌朝、バイクをメカニックのところに持っていく。
といってもそこで修理してもらうのではなく、自分で修理するから場所と道具を貸してもらう。
ここまで西アフリカで数十軒のメカニックにバイクを持ち込んだけど、どこもあまりにレベルが低すぎて、
カウルを外すことくらいしか彼らに任せられる作業はないという考えに至った。(カウルを外せえても取り付けれない)

メカニックならバラされた部品を見て、これがこうなるからこう動く。みたいな想像をし理解をする。
ところが彼らは、

「なんじゃこのバイク見たことねー!とりあえずバラセー!!ヤッホー!!」

(どこが悪いんか分からん何これワロタ・・・ ってか元に戻せないんすけど・・・)

「この国にこのタイプのバイクはねぇ。首都に腕利きのメカニックがいるから持っていきな。」 ドヤァ

となる。

このメカニックでも場所だけ借りて作業してると道行く人が10人20人と集まってきて
作業してる横からあれこれ話しかけて離れない。チャイナ!チャイナ!
そのうち工具を手に取り断っても勝手に手伝い始めるんやけど、
外したネジやら部品を砂の上に置くしどこから外したかも覚えてない。
いざ取り付ける段になって、これ外したの誰?どっから外した?と聞いてもハテナ顔・・。

結局作業に集中できないのでセルスターターの故障原因もわからないまま孤児院へ帰る。
ふつうに話してるだけやったら楽しいんやけどなー。疲れた。



dh (9)
夕方からバーに入り浸った帰り道、肉の焦げる香りに誘われて出店に立ち寄る。

この辺りはガスでもなく電気でもなく炭を使って調理をするので、
ちょっとした肉を焼いたものもBBQでなんだかお得感。



dh (10)
この店のは特別おいしかった!!

食べやすい部位だけを選んで焼いてるようで、
ちょうどいい脂肪分。香ばしい炭火の匂い。
唐辛子と塩コショウ、クミンをまぜたスパイスもこれまた絶妙でいくらでもイケる!

あまりにうまくて食べ終わってすぐまた買いに走ったけど、その時には店を閉まってもういなかった。

なのでもう一泊!
あのBBQを食べるためだけにケネマに延泊することに(笑)



dh (11)
BBQ屋台が店を出す夕方まで暇なので、バイク屋さんを巡る。
修理に必要なパーツはここでは手に入らへんのはわかってるけど、
バイク屋の兄ちゃんとは趣味が合うので話してるのが楽しく、飽きるまで店を回る。

どの店もやたらとスパークプラグの品ぞろえがよかったので自分のに合うのを探してみたけど、
形状は合っても熱価が合うのがなかった。
しかしどの店のスタッフも口をそろえて、

店「熱価の数字なんて関係ねぇ!形が合えばいいんだよ!」

僕「じゃあなんで熱価をわざわざ表示してあるんだ?おれのは9番でこれは11番。
   こんなの付けたらプラグの先溶けちゃうんだよ!」

店「だいじょうぶだ気にすんな!」

僕「気にするよ!(笑)」

店「このメーカーの11番プラグはお前のメーカーの9番なんだ!だからこれでOKだ!」

僕「じゃあおれのメーカーの11番が欲しい時はそのメーカーの何番買えばいいんだよ!?」

店「それは、、、6? いや15?17? ありゃ?」

僕「適当なこと言ってんじゃねぇ!!」

ワッハッハー!!握手の手をさしだして、まぁ座れよチャイニーズ!おめえおもしれえな!


っていう遊び(笑)


結局なにひとつバイクは治らんかったけど、なんだか楽しかったケネマを出発だー



dh (12)
国道も細くなり、この先は大きな町もないギニアへと続く山脈地帯に向かう田舎道。

めったに車も通らないのでカラオケしながら走ってると、日の丸の描かれた看板を発見。
見に行ってみると、JICA(海外青年協力隊)のボランティアがこの地で農業支援をしていたという看板。

次の村で聞いてみると、数年前まで日本人の女の子が来てJapanese Riceを作っていたらしい。
ここらのお米は細長くてパサパサしたタイ米のようなの。
たぶんここらの住人はそれに慣れてるしおいしく頂いてるんやろうけど、
短くてふっくらした日本人になじみの短粒米のほうが高く売れるらしい。

想像してみると、こんな電気も水道もない村に一人で派遣されてきた女の子。
共通語が英語とはいえこんな辺鄙なとこじゃ話せる人も少ないやろうし、
さらに暑くてジメジメした中で、過酷な2年間やったんやろうな~と。
おかげでこのあたりの人は日本人を認識してる。(日本は中国の一都市ではなく一つの国)
会ったことも名前も知らん人やけど、日本の看板を背負ってがんばってくれた人にご苦労様と言いたい。




dh (13,)
シエラレオネ北東部に入り、ついに舗装路がなくなった。

このポンコツスクーターでダートはほんとにキツイ!!
ゆっくり進むとエンジンの温度が上がりすぎてオーバーヒートするし、
冷却水は相変わらず30分ももたずに漏れきってしまうので、1時間に1回は井戸のある集落を探して水をもらう。

ダートがさらに荒れて登山道のような道を走っていくと、コインドゥ(Koindu)という町に入った。
道が荒れ放題で下から突き上げられてどっかんどっかんしながら進む。
シリンダーから排気が漏れているので上り坂ではバイクを押しながら上る。
汗びっしょりで町の中心の市場に突入するとボロボロの車やロバで道はカオス状態。
低速になりすぎてエンジンが止まる。セルモーターは動かず・・・

旅行者のやってこないど田舎の市場に、見たことのない乗り物に乗った中国人が現れたらそら好機の的にもなるよね。
あっという間に200人くらいの人に囲まれ、「ヘイチャイナー!どこ行くんだ!U?+$&”%$!!!」

バイク壊れて焦ってるしすんげー坂やしなんか全身びしょびしょやし、あぁーうっとおしいっ!!!
もうやめてくれひとりにしてくれー!!叫びながら坂を押して上がるとなぜか市場の片隅にバイク屋さん。飛び込みますー

状況を伝えてセルモーターをばらして見せると、それを見たボスが「後ろに乗んな!」と、ぼくをバイクにのせてどこへやら。




dh (14)
たどり着いたのはふいごで煽った炭火で鉄のコテをあっためハンダ付けするお店。
精密作業の欠片もないダイナミックすぎる作業。ってかハンダ付け屋さんて商売(笑)

メカニックのボス曰く、
スクーターのセルモーターのブラシが偏って減っていて、
モーターをケースに入れ取り付けたとき導通するポイントまで届かなくなっているらしい。

なるほど~。
たしかにセルのブラシの減り具合はチェックしてたけど、引っかかってるとは考えてなかったー

ってなわけでその辺に転がってたジャンクのでっかいセルモーターからブラシを取り外し、
鉄塊に押し付けてガリガリ削って整形し(笑)、炭火ハンダごてで固定していく。

ハンダ付けの作業跡が汚すぎてケースに収まるかと思ったけど、取り付けてみると一発ブオォーン!!

市場のメカニックさんハンダ付け屋さん、ビッグサンクス!!

別れを告げてエンジンをスタート。 ・・でも馬力がないので坂のぼりません。
颯爽と立ち去りたいのにバイクを押しながら恥ずかしそうに立ち去る。このパターンもういや!




dh (15)
ギニア国境が近づいてきて、最後の町に入るあたりでスコールにあった。
全身びしょびしょでバイクの調子も最低最悪。もう無理だ・・・

ホテルなんてあるわけないので誰か泊めてくれる人がいないかと尋ねまわると、
この地方の首長の家に行けと教えてくれる。
この辺りでは大統領よりもえらい人らしく、尋ねてみると、とんでもない豪邸で道端で遊んでた子供らもみんな英語が流暢。

子供たちと仲良くなり、首長が帰ってきていざテントを張らせてもらう時になって、
「君の身分が保証されていない。テロリストの可能性がある」
とかで警察に引き渡されることに。

急転直下すぎますー(笑)

けっきょくブタ箱ではないけど、常に警官の目の届く警察署のピロティにテントを張ることに。
泊めてくれるのはありがたいけど、テロリストって・・・
この国に入った時にもテロリスト容疑でワイロ要求3時間バトルがあった。
シエラレオネは人もいいし英語も通じて楽しく過ごせた国やけど、警察だけは他と同じ。てかそれ以上に腐ってるね。

ちょっと腹立ちながらも、ビールを探しに外に出る。
その道すがら出会った女の子にこの国の内戦や現在の話を聞いた。
悲しい過去を持った彼女はとても利発で、しっかりと自分の未来を見据えていて、
内戦、エボラの惨事を経て今まさに立ち上がろうとするこの国のようだと思った。
しかし、彼女がこれから先の人生で欲しているどの選択肢も、現実離れした夢物語に聞こえた。


ジャングル村の警察署で寝袋に包まりながらハードだった一日を振り返る。

自分の現在や状況があまりにもあやふやすぎて、この町で虐殺があったことや
バイクが今にも壊れそうなこと、さっきの女の子が妖精のように綺麗だったこと、
なんかすべてが本当なのか嘘なのか、、、信じれるようなありえないような、
もうどうでもいいか・・・と疲れに負け思考停止したシエラレオネ最後の夜。



dh (16)
警察署は朝から大忙し。
地元のドライバーが尋問という名のワイロ要求で連れ込まれてたり、
ただの酔っ払いなのか犯罪者なのかよく分からんのがギャーギャー叫んでてゆっくり寝てられない。

さっさとずらかろう。



dh (17)
ギニアへの山越えルートがディープなジャングルに入りますた。
ガッツンガッツンと岩や段差でバイクのボトムを打ち、砂にタイヤを取られスタック、
アップダウンではバイクを押していて転倒しバイクの下敷きに、
渡河では渡り切れずそのままドボン。襲い来るスコール!

もう勘弁してくださーい!!



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シエラレオネ・フリータウン。キャンプとエボラと内戦と。~難民オールスターズ編~


ヨーソローフレンズ!
11月末に穴に落ちたケガもほぼほぼ回復し、3週間とちょっとぶりに自転車旅を再開しました。

見どころ目白押しのザンビア→ボツワナを走行しつつ、12月24日にいつものNHK「地球ラジオ」に出演しつつ、
2017年元旦にもまたまた「地球ラジオ」に出演します。そんなに話すネタはあるか!?
とりあえずクリスマスの回はタンザニアでの盗難被害&ザンビアでの怪我について。
なんだか暗い話題ばっかりですが、おヒマなら聞いてみてね?
「地球ラジオ」のHP上で放送から一週間の間聞くこともできます。


さーて滞りまくってる旅ブログですが、
スクーターを購入しての西アフリカ周遊旅行。

壊れまくるバイク!ワイロ要求の嵐!そして恋・・・ ヒアウィーゴー!!



fret (1)
えーっとたしかシエラレオネのお話。

ギニアの首都コナクリでバイク故障の大本の部品を奇跡的にゲットし、交換。

しかしまだまだ直らないバイク。
いっそのこと、耳垢ほども理解できないフランス語圏から英語の通じる隣国シエラレオネまで行ってしまって、
快適に滞在しつつバイク修理生活を送ろうと計画。

順調にシエラレオネに入国し、首都フリータウンが見えてきた。
しかし目指す中心地の手前10km、市場のど真ん中でバイクが停止!そして訪れる日暮れ、暗闇・・。

故障の原因はぼくの凡ミス。
バイクの電力を発電するオルタネータの配線をひとつ忘れていた。
おかげでバッテリーがすっからかんになってエンジン掛からず。
バッテリーを充電してくれる店を見つけ、バイクを預けることもでき、この日は町のホテルへ。

翌朝戻ってバイク修理。

しかし充電されたはずのバッテリーを装着してもかからないエンジン。
しょうがないので近くのバイク屋に持ち込みバラシ。

バイクの電源は入る。
セルボタンを押すとカチッという音。リレーは作動しているよう。
セルモーターが周らないのでオープンしてみる。
モーターを裸にし接続させてみるとセルモーターは回る。
周辺のパーツを見てみても不具合はなさそう。

うーん、よく分からん。とりあえずもっかい組んでみよう→エンジンかかる!!

いったいどこが悪かったのかはまったく分かってないけどとりあえずOK。
フリータウンの宿探しにGOだ!!


テンキューボーイズ!元気でなー!



fret (2)
シエラレオネのポジションはこんな感じ。

ちなみにシエラレオネは旧イギリス植民地で公用語は英語。
とはいえ普段人々は現地民族ごとの言語で話す。
英語を話せる人はしっかり教育を受けた人で、首都以外の小村ではそこまで多くない印象。




fret (3)
木の感じ。

フリータウンは大西洋・ギニア湾に突き出た半島の北側の町。

冷却水が漏れエンジンがオーバーヒートしちゃうぼくのバイクで、
大渋滞のフリータウン中心地に向かっていくのは自殺行為。

いろいろ調べてみると半島の反対側にキャンプ場がある。
ホテルより安いやろうし長期で泊まるならそっちがいいやと向かってみる。




fret (4)
しかしこのGrafton Scout Camp。一般向けにはオープンしていないとの事。

残念やけど他を当たるかー。と思いつつマネージャーのジョンと話していると、
ここはスカウトキャンプ。つまりボーイスカウト対象のキャンプ場らしい。
去年、日本でジャンボリー(世界中のスカウトが集まるイベント)があったらしいけど、
シエラレオネはその頃エボラ出血熱が蔓延していてスカウトも海外に出ることができず、
日本でのジャンボリーに参加することができなかったらしい。
ついでに、ぼくも大学の頃青少年をアウトドアに連れ出す活動をしていたよと話すと意気投合。
特別に泊めてもらえることに!




fret (5,)
さっそくテントを張ろうとしていると雨が・・・
雨季が始まっていてこれからは毎日雨が降るだろうってことで、スカウトの引率者用の小屋を使わせてくれた。

ゆるやかな山の斜面に広がるキャンプはかなり広い。
宿泊棟から子供たちの声が聞こえてくるのであいさつがてら向かってみる。
すると小学生低学年から赤ちゃんまで幅広い年代のキャンパーたちがいて、めずらしい中国人の来客にキョトンとしてた。

それにしても赤ちゃんのスカウトって?と思いジョンに尋ねてみると、
現在ここにいる子どもたちはスカウトではなく、先のエボラ大流行で両親を失った孤児たちらしい。その数30人!!
その費用は国やスカウト協会から出るにしても、30人の子供たちを面倒見るってとんでもなく大変な事。

ジョン曰く、
「彼らが彼ら自身の力で生きていくことはこの国では不可能なことではないんだ。
 しかし、彼らが盗むことなく、物を乞うことなく生きていくために僕たちには出来ることがある」

このキャンプ場はジョンと家族だけで経営されている。
ある日を境に30人の親になるなんてこれから先いったいどれだけの苦労が・・・

ジョンの素晴らしい人がらに一瞬で恋に落ちてしまった。
滞在中は毎晩、月明かりの森の中ふたりで話した。
お互いの国の子供たちについて。大きな厄災に見舞われたこの国の未来。


ふたたび立ち上がろうと活気のあるこの国の中で、背負った十字架を大きな力に変えていくことが彼にはできる。




fret (6)
さてフリータウンの町歩き!

この町のシンボル、大きな木。
いいですよシンプルで(笑)




fret (7)
イギリス植民地時代の建物もたくさん残ってます。




fret (8)
通貨はレオン。
1ドル=5500レオン

物価は他の西アフリカ諸国と変わらず、安食堂での一食が100円~150円くらい。
しかし旧フランス領ではないのでバゲット(フランスパン)はなくなり日本と同じような食パンに。あんまりおいしくない。




fret (9)
市場はかなり活気があって、人の海の中に車とリヤカーが突っ込んでくるカオス。




fret (10)
露店の店主は女性オンリー。
携帯いじったりごろーんと寝てたりしてるけど、働かない男たちに代わって良く働いてます。




fret (11)
中学生ヤンキーが好きそうなお店。




fret (12)
調子の悪いバイクの部品を探してこの町でもクズパーツ屋を回る。
やっぱりスクーターはこの国にもないらしい。何にも手に入らないね~

他にも歪んだエンジンの加工をしてくれる工房を探したけど、この国も路上修理が基本らしく、
英語は伝わるもののあんまし他の国と変わんねーなー




fret (13)
この日の買い物で手に入れたもの。

ライオンがどどーんと派手なシエラレオネ代表ユニ。かっちょE-!!
右上は買い忘れてたギニア(コナクリ)代表ユニ。

他にはバイク用の部品少々と蚊取り線香(これまでと同じメーカーの物やけど英語表記になった)、
缶詰、Tシャツ。



そして最後に長々ともうひとつ。

ここシエラレオネは西アフリカ旅でいちばん楽しみにしていた国。
というのも、10年くらい前にリゾバで苗場の某ホテルで働いていた時、
フジロック期間に入るとぼくの働いていたバーレストランはアーティスト用になり、
少しだけ英語が話せ、酒を作ることができたぼくはカウンターの中に立っていた。

外に食べに行くことができない有名人たちは、あますことなくぼくの働くレストランにやってきては豪遊する。
期間中、アーティストには1食1500円分の食券が1日につき3枚支給されているらしかったけど、
そんなものを使う人は少なく、次々やってくるアーティストどうしテーブルをくっつけ盛大に飲み食いする。
(売れたばっかりでまだ貧乏だったフランツフェルディナンドは飲み食いした伝票をソニックユースのテーブルにこっそり置いてたw)

そんなところに一人の黒人さんがぼくのところにやってきた。
肌が漆黒に黒く、アメリカとかの移民ではなくアフリカ系の黒人だと一目でわかった。
理解しづらいなまった(?)英語で何度も聞きなおしてみると、

「この券で食べれる中でどの料理がいちばん量が多い?」

セレブしかいないこのレストランでまさかの問いに言葉を失ってしまった。
アーティストとして海外から日本に招待されているはずの人が、
食べ物の量を気にして注文するなんてことは理解できなかった。貧乏人じゃないんだから。

1500円で収まりいちばん量の多いロコモコ丼を頼むことにした彼。
「飲み物はどうされますか?」とは聞けなかった。

馴染みのシェフ(見習い)に超大盛りでおねがい!とオーダーを通し、
配されたロコモコ丼を鼻息荒く書き込む黒人の彼。

食べ終わってコップの水で一息つき会話が始まった。

やはり彼もアーティストで、ぼくの知らない国シエラレオネから来たらしい。
彼のなまりの強い英語とぼくのつたない英語ではほとんど会話にならなかったけど、
ぼくがロコモコ丼を大盛で注文したことに気付いていたらしい彼が感謝の言葉を述べた後、
「もしシエラレオネに来ることがあったらオレたちを訪ねてくれ。誰でも知ってるから」

彼のバンド「Refugees All Star of Sierra Lenone」とジェフという彼の名前だけを覚えていたものの、
フジロック期間中彼らについて調べることはなかった。
 ※Refugees=難民の意味

後々調べてみた「Refugees All Star of Sierra Lenone」はまたこれすごい経緯のバンドだった。
fret (14)


1991年から2002年まで続いたシエラレオネ内戦。
ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」は素晴らしく臨場感のあるこの戦争での話。
反政府勢力に制圧された首都から逃れ、国を捨て、難民となった50万人の人々。
その難民キャンプの中で、人々を元気づけようとたちあがった同じ境遇の8人。
彼らは海外NGOの残した古ギターひとつに、空き缶に革を貼ったドラム、歌声という質素な装備で難民キャンプを周り、
レゲエと西アフリカの土着音楽をミックスした陽気なサウンドは人々を躍らせ、勇気づけた。
その模様は映画にもなってるので気になる人はブラッド・ダイヤモンドも一緒にチェキってみてね。

バンド名とジェフという手がかりだけでなんとなく会えるような気がしてやってきた。

しかし、現在も精力的に海外を周って活動している彼らはちょうどヨーロッパツアー中で、残念ながら今回彼らに会うことはできなかった。



わずか10数年前に終結した内戦、エボラ出血熱の大流行を乗り越えたシエラレオネ。

キャンプ場のジェフと言い、Refugee allstars of Sierra Leoneと言い、
厚いホスピタリティと強い信念、行動力を持った人々が生まれる活気あるこの国。

シエラレオネの未来は明るい。
そう祈るように確信したフリータウンでの日々だった。






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近況:引き続きザンビア滞在中 ~穴に落ちて顔ケガしました編~


ヤーマンフレンズ!!

ただいまザンビア。ってかまだザンビアにいます。
長くなりすぎてビザの延長とかしちゃいました。

長居させてもらったJICA隊員のこんちゃん家。
盗まれたカメラなどの補給物資を無事受け取り、気持ちを新たにザンビア南部目指して出発し、
次の町モンゼでこれまたJICA隊員のおうちにお世話になることに。
1日のつもりが2日、3日と楽しませもらっちゃって、さぁ出発。
そしたらまたまた次の町チョマでもJICA隊員さんの集まりに参加させてもらうことに。

夜、隊員さんたちとインドレストランで飲んで食べ、2軒目にバーへと向かう途中、
大通りの側溝に気付かず落下、思いっきり顔を打った。








01_20161207234545613.jpg
イテェ・・。

ものすごい激痛、腫れ、頭痛、熱も高く、痛み止めを飲んでもぜんぜん効かず、一晩中のたうち回ってた。

翌日、JICA隊員さんに付き添ってもらい病院へ。
吐き気がすごくてこりゃ折れてるかも・・と思ったけど、ちらっと触っただけでお医者さん「そのうち良くなるよ」と。
なんとか頼み込んでレントゲンを撮ってみると、これまたちらっと見てだけで「オッケイ」とお医者さん。 なんか軽いな・・。

よく分からないけどレントゲン写真を自分でも確認してみると、
写りが悪すぎて顔中ヒビだらけにしか見えない。顔の周りに土星の輪っかみたいなんが飛んでるんやけど・・・

痛み止めだけいっぱいもらってとりあえず(?)様子を見ることに。


チョマには1泊だけの予定が、身動きが取れなくなってしまいJICA隊員さんちに引き続きお世話になる。
痛みも吐き気もすごくて3日間寝たきり。1日20時間くらい寝てた。

しかしぼくを泊めてくれてたJICA隊員さんがしばらく家を空けるというので、ホテルに移動してさらに療養する。

ケガから一週間たって、打ち付けた頬骨部の腫れはだいぶ治まってきた。
しかし腫れによって神経が圧迫されているようで、頬から口にかけての感覚がなくしびれた状態。
左目が腫れに押されて上を向いちゃってて、焦点が合いづらく、ただ目を開けているだけで車酔いみたいに気持ち悪くなってくる。
自転車旅を再開するまでまだ時間がかかりそう。
ホテル代も1000円ほどするのであんまり長いしたくないのにーと思っていたところ、
怪我をしてからずっとご飯を差し入れてくれたり看病してくれていた天使のようなJICA隊員さんが一軒家にお引越しするらしく、
家のお手伝いするからー!と転がり込ませてもらうことに。

現在、隊員さんちの改装?改造?が楽しすぎてずっと泊まっていたい病ナウ。
あいかわらずの滞在型(沈没型)自転車旅行やってます。



それにしても、チョマで働くJICA隊員さんにお世話になりまくりまくりました。

家に泊めてもらったり、病院で働く隊員さんにはスムースに診察を受けさせてもらい、
毎日様子を見に来てくれてご飯を差し入れてくれたり・・。

最初の5日くらいは気分が悪すぎて食料を買いに行くこともできひんかったし、
頬骨が折れてるかもしれない恐怖でメンタルもかなりキツかった。
みんなが心配して助けてくれたおかげで順調に快復してきてます。
チョマ―ズの皆さん、ほんとにありがとー!!




02_201612072345470f1.jpg
さて旅、これが現在地。

この先出発すると、現在地点のドクロから南下していく。
ビクトリアの滝、ボツワナ入国、チョベ国立公園でサファリとやっつけ、12月24日いつものNHK地球ラジオに出演。
そんでもって1月1日の新年あけましておめでとうSPにも。


その後のルートは絶賛未定中!

・イカダ下り第2段 ザンベジリバー1000km編
・インド洋で大物釣りの海辺生活
・天空の国レソトでトラウト狙いの渓谷生活

などなど、魅力はあるけど実現するにはちょっと大変やなーっていうお楽しみイベントを妄想中。


ってか、チョマライフ素敵すぎて出発したくないよー!




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| 60 ZAMBIA | 23:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ギニアからの脱出、シエラレオネを目指せ ~アジ演→初めての革命!編~



現在(11月15日)ザンビア南部カフエの町にいます。
首都ルサカに日本からの荷物を受け取りJICA隊員こんちゃんちに戻ってきました。

おニューのサドルをバシッ!と装備、カメラをフロントバックに仕込んで準備万端。
明日から自転車旅行再開だよーん!

考えてみるとカフエで2週間。
ルサカの前はトラックヒッチハイクして一週間トラックで過ごしたり、
その前はタンザニアで盗難にあってしばらく停滞していたのでここんとこ自転車をこいでない。

おまけに東アフリカに入ってからサドルの調子が悪くてポジションが安定せず、
あちこち体を痛めながらの走行が続いてたから、サドルを交換してここから気分一新。

ちょうど良い450km先に次の目的地、リビングストンにてビクトリアの滝を見に行ってきます。


そーんなわけでブログは今年5月くらい?
スクーターを買っての西アフリカ旅、ギニア編だよーん。




sl (1)
エンジン冷却水の漏れが悪化し、不動車になりながらもたどり着いた首都コナクリ。

故障個所を開けてみると冷却水の漏れを防ぐメカニカルシールがバラバラにちぎれていた。
エンジンの反対側で回転軸を支えるボールベアリングも粉々に砕け、
水を循環させるためのプロペラは6つ中5つの羽が折れていた。

スクーターのないこの国で、交換部品が手に入らない=廃車というプレッシャーの中、
首都コナクリのバイク&車屋を片っぱしから訪ねて回った。


そして奇跡の発見!!




sl (2)
この国にひとつあるか無いか、という確率に思えた部品探し。
見つけてくれたバイク屋クルーたちにビッグラブ!!




sl (3)
さっそくウォーターポンプメカニカルシール部を全交換。

隣国シエラレオネを目指して出発だぜバディ!!




しかし、、、


水漏れはコナクリで修理してきたけど、他の修理を忘れった!
走り出してエンジンが温まってくる頃には熱で変形したシリンダーから排気が漏れ、
それが冷却水路に漏れ出してラジエター液が足元から吹き出した。
このスクーターって蒸気機関車やったっけ? なんて考える間もなく熱湯が降り注ぐ!




sl (4)
出発早々で引き返すのもなんかやだなーと地図とにらめっこ。

目指しているのは東隣のシエラレオネ。
聞いた話では首都のフリータウンまで舗装された道路で行けるらしい。

このまま行っちゃうか? でももし途中で壊れたらなぁ・・・

そだ!シエラレオネは旧イギリス植民地で英語圏!
部品買うにしても修理してもらうにしても言葉が通じるのはデカい。

行くのを楽しみにしてた国でもあるし、バイクはひどい状況やけども今までよりはだいぶマシ。

このままぱぱーっとシエラレオネに向かっちゃおう!!




sl (5)
ぼくの乗るスクーター、ホンダ・パンテオン150。

セネガル・ダカールではほとんどのバイクがスクーターだったけど、他の町や他の国ではスクーターは走っていない。
(部品点数が多いのとタイヤが小さく未舗装路が走れないからかな。)
なもんで、スクーターが珍しいようで現地人にものすごいガン見される。
路肩に停めるとわらわらと人が集まってきて、これはバイクか?車なのか??オートマティックだと!?と、興味津々。
まるで未来人の気分。

ぼくを抜かしていく車やバイクもスピードを落としてガン見。事故らんとってね。




sl (6)
なーんかいい感じの橋じゃないですか!夏休み感!ボーイミーツガール!




sl (7)
久しぶりのキャンプは雨。

バイクの故障が続き時間がかかってしまい、雨季が本格的に始まってしまった。
涼しくなるからそこまで悪くもないし、キャンプ飯後に皿を洗うのが楽でいいんやけどね。




sl (8)
途中の村で買ったお米は3級米。

こっちのお米はタイ米のように細長くバサバサしたものがメイン。
たまに短粒米と呼ばれる日本米のように丸っこくてジューシーなやつと出会うこともある。
それぞれのコメの種類ごとにランク(品種)があったりするけど、最下層のお米がコレ。

なんの米だか知らんがバッキバキに割れた米。
運ぶときの衝撃でここまで砕けたのか、普通の米から割れたのだけを集めたものなのか、
こうなった経緯が気になりまゆゆ。




sl (9)
今日も走りまっせー
ギニア・コナクリからシエラレオネ・フリータウンへは200kmほど。

順調に走って2日目夕方、国境イミグレーションオフィス着。


おっと、シエラレオネ側のイミグレでひと悶着。

180ドルという信じられない料金を振り込みネットで申請したシエラレオネのビザ。
支払いが済んだという確認メールは来たのに、いつまでたってもビザ発給のメールが来ていない。
通常なら2~3日で済みそうなものがすでに一週間以上経過している。
申請時に指定しなくてはいけない入国指定日は今日。

できるだけのことはしておこうと支払い受領のメールをプリントアウトし、イミグレーションオフィスにやってきた。


「ビザ代金の支払いが済んでいるのは分かった。で、ビザナンバーは?」

そりゃそうっすよね・・。

入国管理局に問い合わせてみてくれと言っても、オフィスの閉まる時間だといって拒否。
コナクリに戻ってビザ取って来いの一点張り。

「あほか!コナクリまで戻るやつがおるか!電話しろ!そっちの怠慢のせいやろ働けク○が!!

そーんなやり取りを小一時間。
泥仕合はイミグレが閉まる時間にもつれ込み、ひとりまたひとりと係官はリングを去っていく。

このままじゃほんとに入国できひん。ってかギニア側に戻るにもギニアビザはもう失効してるし・・。
ちょっと焦りつつもしつこく食い下がり日がとっぷり暮れたころ、ようやく相手が折れてくれた。

「しょうがないなぁ。ビザを発給してあげるよ。
 でもこれは異例中の異例だから絶対口外しちゃダメだよ」
そういってビザのスタンプを取りに出て行った若手係官。しかしすぐに戻ってきた。

「スタンプ庫のカギを所長が持って帰ったみたい!ごみーんwww」


試合は延長戦に突入。舞台はリングから場外へ。
というのも、帰っちゃった所長のお宅にトツゲキ~!イミグレを出てバイタクを拾い、所長の家へ。
ビザもなければ入国手続きも済んでないのに(笑)

事情を話す。支払い済みメールをプリントアウトしたものをのぞき込みふむふむと所長。
ながーい沈黙の後、ひと言。

「doubtful」 =疑わしい。

そして、

「This is fake」 =偽もんだろ

180ドルも振り込んだのにdoubtfulってなんじゃ!180ドルやぞ180!!とまた怒り、
払った!怪しい!コナクリ戻れ!いやじゃ!払った!怪しい!コナk・・(略


なんやかんやすったもんだあり、最終的に「じゃあ200ドル」。はいでました。


とっくに180ドル払っとるんじゃ!うっさい怪しい!コナクリ戻れ!いやじゃ!払った!怪しい!コナk・・(略


正規の手続きで高い代金を支払ってるのにすげー煮え切らんけど、所長も出かけると言ってもう時間がない。
このままここにいてもどうしようもない。ってか不法入国状態やし。

値切りに値切った20ドルを支払い、シエラレオネビザ(ふたつめ)ゲットだぜっ。 全然うれしくねー


ちなみに、ネットで申請していたオンラインビザはそのさらに一週間後、めでたく届きましたとさフ○ック!

ってか国境で取れないはずのシエラレオネビザ。
おまけにぼくの持っていったビザ代金受領メールのプリントなんて自分でいうのもなんやけどすげー怪しい物。
悪い人がこの記事読んだら適当な書類作って入国できちゃうね(笑)



この日はまっ暗闇のなか、入国イミグレから500mほどのブッシュにバイクで突っ込みキャンプ。

翌朝早く畑仕事に向かう人がテントを通りがかり、セイハロー。
起こされて眠たかったけど、英語で話せるってイイ!!
ボンジュールだかアッサラームだか、あんなのは難しすぎて会話にならん!

シエラレオネではちょっとした目的もあり、楽しみにしていた国。
楽しい旅になりそうやなー。とコーヒー飲んでいるところにお巡りさんがやってきた。

身分証明書を見せ、どこから来たどこへ行くと一通りいつもの流れ。
ちょっと警察署まで・・・ とテントを畳んでご同行願われる、これまたいつもの流れ。

警察署に行ってお偉いさんと話してみると、
さっきセイハローした農夫が見知らぬ外国人がいると警察に通報したらしい。
笑顔で話してたのになぁーとちょっと悲しくなりつつ、話は変な方向へ。

「お前はテロリストだ!逮捕する!」

「はい喜んでー」ってなんでやねん!

国境や警察署とも近い場所でキャンプしていたなんて、攻撃するすきを狙っていたテロリストに間違いないとか。
これからぼくを逮捕して首都に送る。裁判を受けて何やかんや。
当分は帰れないぞ!という脅しで、もしそれが嫌ならば、ほらっ。ほらっ!と手のひらを差し出してくる。
この手はなんだと尋ねると、「気持ちだ」とのこと(笑)

「こんな国にテロを起こすメリットなんてあるか!金はやらん!汚い手を下げろ!」いつもの流れ。
「金払うくらいなら逮捕されて裁判所行ったるから書類作れ!さぁ!はよ!」

さすがに書類まで作っちゃうとほんとに送検しなきゃいけなくなるのでむこうも及び腰。
話は進展しないまま時間だけが過ぎる。
警察署内には7~8人の警官がいるので向こうもなかなか強気で諦めない。


同じ部屋の中には警察署前のチェックポストで警官に難癖をつけられ
今まさにワイロを払わされようとしている一般市民がたくさんいて、
自分のことよりぼくの成り行きを湿っぽくじぃーっと見守っている。

不当に拘留されて1時間以上。イライラもピークに。

「お前ら警官の仕事はいったい何や!人々を守ることやろう!
 その警官が一般市民から金を搾取するってどないなっとんねん!犯罪者と変わらんやろ!
 だいたいお前ら(一般市民)も悪いんじゃ!
 拒否しろ!怒れ! 警察に賄賂を要求されたらその度にデパートメントに電話して
 何月何日何時何分、誰々にいくらワイロを請求されましたって報告しろ!
 一か月も続けたらコイツら全員クビじゃ! 行動しろ!アクションだ!」

 「アングリー!!(怒れ) コール!!(電話しろ) アクション!!(行動しろ!!)」
 
いつの間にか熱くなりすぎて拳を握って一般市民に向かって叫ぶという初めてのアジ演体験(笑)

するとエライもんで、警察官に対して怒ったり反抗したりは絶対にしない現地人たちが、
ぼくの問いかけにうなずき、搾取される者たち同士が何やら熱く語り合いだした。

あたたまってまいりましたー!

ワイロを突っぱねて拒否するやつがでてくると、所内には怒号が飛び交いはじめた。
やっべ、怖くなってきちゃった(笑)

警官達にしてみるとまさかの市民の反抗。しかも普段と違って相手も多い。
誰がどう収拾をつけるのか指示系統がはっきりせず、防戦一方。 下剋上あるで!!

そんな中、ぼくに賄賂を要求していたボスが小声で「お前はもういい。行け!」

自分が起こした騒ぎなので最後までその場におるべきかな?とも思ったけど、
マジで土一揆でも起こりそうな雰囲気だったので(みんなカマとかクワを持ってるw)、
目立たないようにそぉーっと退室。署外に出てバイクをぶっ飛ばしてサイナラ~


後々新聞を見てみたけどそれらしい記事もなかったので、暴徒化する前に鎮圧されたってことでしょう(笑)


ふぅ。もうちょっとで革命起こすとこやった。




sl (10)
首都フリータウンが近づき、道路わきは途切れることなく市場のような人手。
そこに急なアップダウンが続き、道路は大渋滞。

目指す中心地まで15kmほどのところでシエラレオネのお金を下しておこうと銀行に寄った。
財布をパンパンにしてさぁ出発! と思ったらエンジンがかからない。

ここのところセルスターターの動力を伝えるドリブンギアがケース内で外れて空回りするという故障が続いていた。
しかし今回のは空回り音以前の問題で、スターターボタンを押してもカチッという音がするだけでモーターが動いていない。

この場合まず疑わなければいけないのはバッテリーの電圧低下。
セルはちゃんと点滅するけど心なしかヘッドライトが弱い。

配線を確認している最中に思い出した。
コナクリでエンジンを修理した後、オルタネータの配線を繋いだ気がしない。
やり慣れた作業なので無意識に繋いでたり・・・いやぁ自信がない。

しかしこれがまたスーパーめんどくさい作業。
カウル、マフラーまで外さないといけないので時間もかかるし、何よりその作業場所が必要。
こんな市場のど真ん中みたいなとこでバイクをバラシだしたらどえらいことになってしまう。

尋ねてみるとこの近くにバイク屋があるというのでその辺の人にバイクを押してもらって持ち込んだ。




sl (11)
オルタネータカバーを開けてみるとやっぱり、配線忘れてた!

ということは充電回路が遮断された状態ということ。
ここまでの3日間をバッテリー電力だけで走ってきたことになる。

この整備屋にはテスターなんてものがなかったものの、原因は電圧低下で間違いないでしょう。




sl (12)
市場の中にある充電屋さんへ。

この辺り首都の近くと言えど、電力があるのは夜のみ。
昼間は明るいから電気はいらんし、そもそも家に冷蔵庫なんて基本的にないので問題ない。
ただこの時代、携帯の充電ができひんのは困る。

電力が不安定な国ではそういった携帯電話を充電するお店がある。
店の外でジェネレーターを回して発電。
店の中にはマキシマムにオクトパス配線で充電器がズラーっ。

携帯の充電だけでなくラップトップ、ゲーム機、足元には車用のバッテリーも10個くらい繋がれてた。

発進できる(セルが回る)程度まで、2時間は充電しなくてはいけない。




sl (13)
シエラレオネ初メシだー!

醤油で味をつけたフライドライスに上げたチキン。
少しの野菜とたっぷりのマヨネーズを添えてどうぞ。
まぁこんな料理なので特別うまくもないしまずくもない。
ちょっといいお店だったので15000レオン(270円くらい)。




sl (14)
さー充電完了!出発だあぁ、、、あれ?

ウンともスンともいわねぇじゃん。
相変わらずリレーからカチっという音のみで、スタータモーターは動いていない。

バッテリーの充電が2時間だけでは不十分だったか。
そりゃ3日間充電されることなくやから、もしかして放電しつくして復活できないかも?
とりあえず、さっきの充電屋さんにバッテリーを持ち込んだものの、今日はもう遅い。
バイクは銀行の敷地内で預かってもらえるように話をつけた。

フリータウンの明かりは見えてるってのに遠いよ~!!

ほんと何ひとつすんなり行かないね、アフリカ旅行。





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| 51 GUINEA | 07:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

近況:荷物受け取り@ルサカ ~またしても盗難・・・編~


投稿日11月12日
日本から送ってもらった荷物の受け取りとザンビアビザ延長のために首都のルサカに戻ってきました。

人気宿のハズが前回来たときはガラガラだったKALULUバックパッカーズは、
日本人旅行者だけでも7・8人おるという大漁っぷり!

滞在させてもらってるコンちゃんとはまた違ったフレッシュ感を感じつつ、さて本題。

日本から送ってもらってた荷物はちゃんと届いてました!!

11月1日にクロネコヤマトの国際宅急便で発送してもらい、届いたのが11月8日。
なんと8日間というガン速! 

EMS(日本郵政)ので送るよりも半額以下の5㎏まで5350円という料金で、
現地側の取扱いは現地郵便局ではなくUPSだったので安心安全。
こうなるとEMSで送るメリットないよね。

そーんなわけで届いた荷物の内訳はこんな感じ。


lkh (1)
寝ぼけてポチってしまった高級サドル、セラアナトミカ!!かっこよすぎて震えちゃいます。

タンザニアで盗まれたHDD。
日本で買うと8000円しないものがこっちでは10000円越えちゃうので送ってもらいました。

これまたタンザニアでマサイに盗まれたサイクルメーター。
ぼくは無線式が好きではないので有線式の一番安いCATEYE VELO 9。
今年5月のモデルから積算距離(ODO)も入力できるようになったとのことでこれまで走った距離を見ることができます。
ちょっとテンション上がるよね。

他にはMP3プレーヤー、GOPROのマウントをいくつかと自転車のシートクランプ。



lkh (2)
今回のメイン、タンザニアで盗まれたカメラと同じモデルのボディ(レンズなし)も送ってもらった。

オリンパスPENの古い型で中古で6000円弱。
電化製品は日本で買うのが安いです。



そんでもって他にももうひとつ、キャンプ用のエアーランタンがあったんやけど、、、盗まれました・・。

ソーラーパネルが付いててバッテリーいらずの優れもので、さっそく物干し竿にくくりつけて充電してて、2時間後に見たらもうない。
不用心と言えばそうかもしらんけど、スタッフもだいたい顔見知りやし宿泊客は外国人が多いので安心してました。

盗るとしたらスタッフか・・。

警察呼んで徹底的に調べてもらうと脅してるけど、いったん盗んだものが出てくるかどうか・・・

荷物を受け取って気分一新と思ってた矢先にまたしても・・。

おまけに携帯のバウチャーをチャージするためにATMみたいな機械にお金入れたら、フリーズ。

「下記の番号に電話してください」って表示出たけど、
バウチャーがねえからこの機械使ってんだよクソが!!!



ほんと、、、やる気なくなる。












アフリカ沈めっ!!!








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| 60 ZAMBIA | 07:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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